通勤中や外出先など、ちょっとした空き時間に仕事探しができる転職アプリ。
- 仕事をしながら転職活動をしている
- 自宅にパソコンがない
- スキマ時間を活用して転職先を探したい
上記のような方にとって、手軽に利用できる転職アプリはとても便利です。
当記事では、実際に転職アプリを利用した190人に口コミアンケート調査を実施。
- 調査対象:転職アプリを利用したことがある人
- 調査日:2021年4月23日~5月7日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:190人(女性101人/男性89人)
集まった口コミ結果から、「本当におすすめの転職アプリランキング」を作成しました。
当記事では、「なぜこれらの転職アプリが選ばれたのか?」を190人の口コミアンケート結果を元に客観的な視点から解説しています。
また、「条件別おすすめ転職アプリ」や「転職アプリの選び方」についても紹介しています。
【190人の口コミ】おすすめの転職アプリ総合ランキング
転職アプリを利用したことがある190人に、最もおすすめできる転職アプリを聞きました。
口コミが多かった上位7位までのアプリは以下の通りです。
「利用してよかった転職アプリ」ダントツの1位は「リクナビNEXT(50人)」でした。
次いで「マイナビ転職(27人)」「doda(25人)」と続きます。
ランクインした転職アプリについて、どんな点がおすすめなのか利用者の声とともに紹介していきます。
【1位 リクナビNEXT】知名度バツグンの転職サイトのアプリ!希望の求人が見つかる
利用して良かった転職アプリ第1位は、リクナビNEXTでした。
リクナビNEXTは、膨大なデータベースを保有しており、職種や業種も多種多彩。
「他社と比較して圧倒的に求人数が多い」「地方でも求人がたくさんあった」との口コミが多数寄せられました。
また、AIによるレコメンド機能や、企業からオファーが届くスカウト機能などにより、転職活動がスムーズに進んだとの声も。
アプリ画面の見やすさや、検索のしやすさも高く評価されています。
転職活動を始めるなら、一番に登録しておきたい転職アプリと言えるでしょう。
- 他のアプリも使用したが、条件をつけた検索のしやすさが1番だった。業界や職種はもちろん、「未経験者歓迎」「定着率〇%以上」「月残業〇時間以下」など細かく検索できた(20代 女性)
- 他の転職アプリと比較して求人数が豊富。しかも地方エリアでの求人が豊富で、とても良かった(40代 男性)
- 求人数の多さと使いやすさ。スカウト機能がしっかりとしている。複数の会社からスカウトが来てモチベーションアップにつながった。質問に答えるだけで職務経歴書が出来上がる仕組みも良い(30代 男性)
- 求人数が多く、業種や職種も多種多彩
- アプリ内の機能が充実している
- 転職エージェントからのスカウトが届く
【2位 マイナビ転職】マイナビ転職にしか載っていない求人が82%(※)
利用して良かった転職アプリ第2位は、マイナビ転職でした。
大きな特徴のひとつが、マイナビ転職にしか掲載されていない求人が約82%(※)もあること。
首都圏だけでなく、地方の求人にも強いため、地方在住の方の利用も目立ちました。
また、希望条件をAIが学習し、おすすめ求人を毎日届けてくれる機能が便利との声も多数。
「自分で探さなくてよいのでラク」「見逃している求人をピックアップしてもらえる」となど利便性が評価されています。
アプリ内のコラムが役立つとの口コミも多いので、ぜひ登録してみてください。
※2020年マイナビ転職調べ
- 限定求人が多く、アプリも使いやすい(30代 男性)
- 自分に合った求人情報が見れる「イチオシ機能」があるので、探しやすい(50代 男性)
- 求人数が多い。希望の求人と類似したオススメ求人をピックアップしてくれるので、自分では見落としていたり、検索にかけなかったものも検討できる(30代 男性)
- マイナビ転職のみ掲載の求人が8割以上(※)
- 毎日おすすめ求人が届く
- 地方の求人も多数
【3位 doda】アプリの使いやすさが秀逸
利用して良かった転職アプリ第3位は、dodaでした。
dodaには、「画面が見やすい」「検索しやすい」「使い勝手がいい」など、アプリ自体が使いやすいとの声が多数寄せられました。
転職アプリは、電車移動中や外出時などのスキマ時間に利用する人が多いため、操作性の良さはとても重要。
ほかの転職アプリと比較したうえで使いやすいと回答している人も多いので、利用してみる価値はあると言えるでしょう。
- アプリをダウンロードすればいちいちログインする必要もなく、応募した企業や選考状況、スケジュールなどがすぐに確認できて便利だった(20代 女性)
- 条件検索がシンプルで使いやすい。また、求人内容も他のアプリに比べて見やすい(30代 男性)
- dudaの求人は、敷居が高すぎず、求人業種も幅広く質の高い求人が多く、なおかつアプリの求人検索等の操作性が優れている
- 操作性が良いのでストレスなく使える
- 希望条件の絞り込み機能が優れている
- 求人数が多い
【4位 indeed】あらゆるサイトの求人を一括で検索できる
利用して良かった転職アプリ第4位は、indeedでした。
indeedは、他サイトに比べて求人数が多かったとの声が寄せられました。
それもそのはず。
indeedは、求人サイトではなく求人情報に特化した「検索エンジン」なので、転職サイトやアルバイトサイトを含む、あらゆる求人情報を一括で見ることができるからです。
そのため、フルタイムの正社員にこだわらない方、子育てと両立できるパートの仕事を探している方にもおすすめ。
また、indeedはキーワードと勤務地の入力だけで求人検索ができるため、スキマ時間を使って手軽に仕事探しできますよ。
- 求人数が多い。他には載っていないような求人がindeedにはあったり、検索するとヒットしやすい(30代 女性)
- 社員からバイト、派遣、委託まで幅広く募集がある。こちらの希望職種でメールも来るので探しやすい(50代 女性)
- 提携されている様々なサイトの求人も閲覧できる。また、自宅からの距離での検索機能などもある(30代 男性)
【5位 リクルートエージェント】スケジュール管理のしやすさが抜群
利用して良かった転職アプリ第5位は、リクルートエージェントでした。
リクルートグループが運営する転職エージェントで、非公開求人も含め、求人数は20万件以上(※)もあります。
アプリでは、
- エージェントとのメッセージのやり取り
- 職務経歴書などの作成や更新
- 非公開求人を含む求人検索
ができるため、とても使いやすいとの声が寄せられました。
また、「応募済み」「書類通過」「面接選考」「内定」といった進捗状況が一覧で確認できて便利との声も多数。
複数の企業を同時に受けている方や、仕事をしながら転職活動をしている方にとって、スケジュール管理しやすいアプリはとても助かりますよ。
※2022年8月時点
- サイトを立ち上げなくても、アプリ内で担当者とやりとりでき、応募した企業のステイタスなども確認できて、便利(40代 女性)
- 求人が見やすく、自分の提出書類の状況や登録の進捗状況などもわかりやすい(40代 女性)
- 非公開求人が多い(30代 男性)
- 応募した求人の進捗状況が一覧で確認できる
- アプリで職務経歴書ができる
- エージェントからのメールをアプリで見られる
【6位 エン転職】丁寧な取材と口コミによる「リアルな情報」が特徴
利用して良かった転職アプリ第6位は、エン転職でした。
エン転職の特徴は、担当者が採用側の企業を丁寧に取材し、求人記事に細かな情報を記載していること。
良い面だけでなく、悪い面も知れるので、企業選定に役立ったとの声が聞かれました。
「アプリ上で履歴書が簡単に作成できる」「新着求人が多い」「アプリの操作性が良い」といった点を評価する声も寄せられました。
条件だけでなく、会社の雰囲気も詳しく知ったうえで応募したい方に、おすすめの転職アプリと言えるでしょう。
- 頻繁に情報更新がされ、メールでお知らせが来るので、情報収集がスピーディーに行えた。また企業の良い点・悪い点が詳しく書かれているので無駄打ちをせず企業を選定できた(40代 女性)
- シンプルで使いやすい。面接日程も面接可能な日をタップするだけなので、第1、第2希望などと入れなくてもよいので決めやすい(20代 女性)
- WEB履歴書があり、残しておくことで応募が簡単だったり、文章が簡単にブラッシュアップできる(30代 男性)
- 求人情報が丁寧で、情報収集に役立つ
- アプリが見やすく操作しやすい
- 6年連続でオリコン顧客満足度No.1(※)
※2018年~2023年 オリコン顧客満足度(R)調査 転職サイト 第1位
【7位 ビズリーチ】年収1,000万円以上のハイクラス求人が多数
利用して良かった転職アプリ第7位は、ビズリーチでした。
ビズリーチの求人のうち、3分の1が「年収1,000万円以上」(※1)。
「選ばれた人だけのハイクラス転職サイト」と謳っている通り、企業も厳選されています。
利用者からは「好条件の求人が多い」「魅力的な企業からのスカウトが届いた」という口コミが多数。
これまでの経験や実績に自信がある人なら、好条件の転職がのぞめます。
自身の市場価値を知りたい方、収入アップやキャリアアップを目指す方におすすめです。
(※1)2021年1月現在
(※2)「ビズリーチ」公式サイトより(2023年10月時点)
- 大手企業の人事担当者の方から面接のオファーが来ることもある(40代 男性)
- 求人数も多く、給料が高い企業が多く出ている。企業からのスカウト機能もあり、今までの経験を活かして転職やキャリアアップができるサイト、アプリだと思う(30代 女性)
- すぐにスカウトが来る(40代 男性)
- 求人の3分の1が「年収1,000万円以上」(※1)
- 転職サイト、エージェント、スカウトの機能が揃う
- 約8割の登録者がスカウトを受信(※2)
年代別におすすめの転職アプリランキング
20代、30代、40~50代の年代別に集計したところ、総合ランキング1位の『リクナビNEXT』が、すべての年代でも1位という結果に。
求人数の多さと、便利な機能が評価され、圧倒的な人気となっています。
では、それぞれの年代ごとに、人気の高かった転職アプリをランキングで紹介します。
20代から口コミで選ばれたおすすめ転職アプリランキング
20代には、リクナビNEXTとマイナビ転職が支持されています。
20代がリクナビNEXTをおすすめする理由としては、アプリの見やすさ、検索のしやすさが挙げられています。
手間をかけずにサクッと仕事を探したい20代にとって、使い勝手のいいアプリのようです。
一方マイナビ転職は、求人の8割が未経験者歓迎(※)となっています。
「就業経験が少ない」「スキルがない」といった不安のある20代でも、仕事が見つかりやすいでしょう。
※2020年マイナビ転職調べ
30代から口コミで選ばれたおすすめ転職アプリランキング
30代のダントツ1位はリクナビNEXT。2位に倍以上の差をつけました。
最も多かった理由は「求人数が多いから」。
30代は、結婚・出産・配偶者の転勤・UIターンなど、ライフステージの変化により転職をする人が増えます。
また、年齢的にラストチャンスと考えて「新しい仕事に挑戦したい」と思う人もいるでしょう。
幅広い業種を扱い、求人数も多いリクナビNEXTは、さまざまな状況や条件で転職を希望する30代にとって仕事を見つけやすいアプリと言えそうです。
40代・50代から口コミで選ばれたおすすめ転職アプリランキング
40~50代では、リクナビNEXTと並び、indeedとビズリーチも人気でした。
とくにキャリア転職を希望する40代に支持されたのが、ビズリーチです。
ビズリーチは『選ばれた人だけのハイクラス転職サイト』をうたっており、求人の3分の1が「年収1,000万円以上」(※)。
経歴やスキルを活かせるマネージメント職や専門職の求人が多いのも特徴です。
アンケートでも、「ハイレベルかつ条件の良い求人が多い」「大手企業からオファーがきた」といった口コミが寄せられています。
※2021年1月現在
条件別におすすめの転職アプリを編集部が独自に厳選ピックアップ!
この章では、口コミランキング上位7位に、惜しくもランク外だった転職アプリも加え、条件別におすすめの転職アプリを編集部が独自に厳選ピックアップしてみました。
あなたのタイプに合った転職アプリを探す際の参考材料にしてみてください。
1.働きながら転職活動をしている人が選ぶ際におすすめの転職アプリ2選
働きながら転職活動をしている方が選ぶ際におすすめの転職アプリは下記2社です。
2社とも、「レコメンド機能」が優れているため、初期登録をきちんと行えば、アプリが勝手に仕事を探してくれるからです。
登録情報や検索内容をもとにおすすめの求人が表示される機能
自分で仕事を探す手間が省ける、というわけですね。
企業のリサーチや選別をする時間が十分に取れない在職中の方は、ぜひ利用してみてください。
2.キャリア転職したい人が選ぶ際におすすめの転職アプリ2選
スキルや経験を活かして転職によるキャリアアップを考える人もいるでしょう。
キャリア転職したい方が選ぶのにおすすめな転職アプリは、次の2つとなります。
上級管理職やリーダー職、高度なスキルを要する専門職などの求人を多く扱っている「ビズリーチ」は、スキルや経験に自信のある方は登録必須。
ただ、求人全体の3分の1が「年収1,000万円以上」(※1)であることから、審査を通過した人のみ登録できるというややハードル高めの転職アプリです。
キャリアアップはしたいけど、もう少しハードルを下げたいという方には「リクナビNEXT」が使えます。
リクナビNEXTも、全求人の5割が年収500万円以上、2割が年収700万円以上(※2)と、ハイクラスな求人が豊富です。
現在のレベルや希望に合わせて、選んでみてください。
(※1)2021年1月現在
(※2)調査日2021年5月13日
3.UIターンの転職を考えている人におすすめの転職アプリ3選
Uターン・Iターン転職を考えている方が選ぶ際におすすめの転職アプリは下記3社です。
なかでも「indeed」は、首都圏から地方まで、あらゆる転職サイトの求人を一括で検索できるため、どの地域にお住まいでも仕事が見つかります。
リクナビNEXTは地方での求人を扱っているほか、UIターン転職にも力を入れています。
引越し費用負担や社宅など、移住に関する手当が出る求人もあるのでチェックしてみてください。
また、「マイナビ転職」は地方でも転職フェアを頻繁に行っています。
数多くの企業が出展するイベントなので、やりたい仕事や職種が決まっていない人もぜひ参加してみてください。
4.女性が働きやすい職場を探す際におすすめの転職アプリ3選
女性が働きやすい職場を探す際におすすめの転職アプリは次の3つです。
上記にあげた中でも「とらばーゆ」は、女性に適した職場にしぼってお仕事探しができる転職アプリとしておすすめです。
女性が働きやすい勤務形態や活躍しやすい企業の求人に特化しているからですね。
たとえば、女性目線の会社情報、検索条件、コラムなどが充実しているため、アプリを見るだけでも役立つ情報が得られますよ。
また、「リクナビNEXT」や「エン転職」には、女性専用の求人特集ページがあります。
「ブランクあけ歓迎」「子育てママ在籍」「女性社員50%以上」といった求人も多数扱っているため、ぜひ利用してみてください。
5.第二新卒が選ぶ際におすすめの転職アプリ2選
第二新卒が転職アプリを選ぶ際には、下記2つのアプリがおすすめです。
どちらも20代の転職や第二新卒の転職に強い転職サイトのアプリ版です。
求人数やサポートが大変充実しているので、第二新卒で転職を目指す人には仕事が見つけやすいですよ。
「マイナビ転職」のアプリには、「気になる機能」「スカウトサービス」「転職フェア」などの会員限定サービスが充実。
「第二新卒歓迎」の求人が多い特徴もあります。
20代に特化した転職アプリの「Re就活」は、未経験やキャリアチェンジ歓迎の求人も多く、第二新卒の転職にも活用されています。
6.スカウトやオファーを受けたい人が選ぶ際におすすめの転職アプリ2選
スカウトやオファーを受けたい人が選ぶ際におすすめの転職アプリは、次の2つのアプリです。
上記3アプリは、大手企業や優良企業が多数利用しており、質の高いオファーが期待できますよ。
業界大手のリクルートが運営するリクナビNEXTは、大手からベンチャーまで幅広い企業からオファーが届きます。
「ミイダス」は経歴や経験などの情報から市場価値を分析した上で、企業から直接オファーが届くサービスです。
実際に利用する転職アプリに迷った場合の選び方3選
転職アプリを利用してみたい人へ3つの選び方を紹介します。
上記理由について順番に解説していきます。
掲載求人数の多い転職アプリを選ぶ
転職アプリ選びに迷ったら、掲載求人数の多い転職アプリを選びましょう。
なぜなら、掲載求人数が多ければ選択肢の幅も広がり、希望に合った求人が見つかりやすくなるからですね。
以下、求人数の多いおすすめ転職アプリとなります。
- リクナビNEXT:180,000件以上(iphone版/Android版)
- マイナビ転職:186,496件(iphone版/Android版)
- ハローワーク:1,172,822件(iphone版/Android版)
※求人数調査日2024年8月24日
また、幅広い業種や職種の求人もチェックできるので、転職市場の動向も知れますよ。
選ぶ際のポイントは、自分の希望条件に合った求人数が十分あるか確認すること。
ログインせず求人検索ができるアプリもあるので、希望の「職種」「勤務地」「年収」など条件設定を行って求人検索してみてくださいね。
希望の業種・職種に特化した転職アプリを選ぶ
やりたい仕事が明確に決まっている人は、希望の業種・職種に特化した転職アプリを選びましょう。
特定の業種や職種の求人のみ扱っているため、希望に合った求人を検索がしやすいからですね。
以下は、業種・職種に特化した転職アプリの一例です。
Direct type(ITエンジニア職) | iphone版/Android版は非対応 |
Green(IT・Web業界) | iphone版/Android版 |
求人@飲食店.COM(飲食業界) | iphone版/Android版 |
リジョブ(美容・ヘルスケア) | iphone版/Android版 |
介護求人.com(介護職) | iphone版/Android版 |
コメディカルJOB(コメディカル) | iphone版/Android版 |
また、業種や職種に特化した転職アプリならではのコンテンツや情報なども用意されていますよ。
『App Store』や『Google Play』で「転職アプリ」と検索すると、いろんなアプリが出てくるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
求人検索以外の転職アプリを選ぶ
「仕事探しの幅を広げたい」「転職活動に役立つアプリを利用したい」という人は、求人検索以外の転職アプリを選びましょう。
転職アプリには、お仕事探しができる「求人検索型アプリ」以外にもアプリがあります。
- スカウト型アプリ
- 対策型アプリ
- 情報収集型アプリなど
上記のアプリを利用することで、以下のメリットが得られます。
- 思いもよらない求人の紹介や企業からのオファーが届く
- 対策や情報収集にも力を入れることで転職成功の確率を上げられる
求人検索型の転職アプリとあわせて使うのもおすすめです。
どの転職アプリがいいか迷ったら、実際に利用している人の声を聞くのが一番です。
やはり、多くの人が「良い」と感じているアプリを選ぶ方が、失敗は少なく満足度も高くなるからです。
また、「キャリア転職したい」「特定の業界にしぼって仕事を探したい」「女性が働きやすい職場がいい」といった希望によっても選ぶべき転職アプリは変わってきます。
今回のアンケートで上位を占めたのは、求人検索型の転職アプリでしたが、求人検索以外の転職活動に使えるアプリもあります。
次の章では、転職アプリの種類について詳しく解説しています。
具体的なアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職アプリの種類を解説|具体的なアプリも紹介
転職アプリは主に、次の4つの種類があります。
1.求人探し&応募ができる「求人検索型アプリ」
自分で求人を検索して応募するのが「求人検索型アプリ」です。
希望条件や応募のタイミングなど、自分で設定・調整できるのが特徴で、次のような機能も搭載されています。
- レジュメの管理機能
- 応募状況の進捗確認機能
- レコメンド機能
- スカウト機能
転職アプリといえば、一般的には求人検索型アプリを指すことが多いです。
2.求人紹介やスカウトが届く「スカウト型アプリ」
登録したプロフィールや経歴を見た、企業やヘッドハンターからアプローチを受けられるのが「スカウト型アプリ」です。
自身のプロフィールを充実させることがポイントで、求人を探す手間が省けたり、思いもよらない企業からスカウトが届いたりすることもあります。
3.応募書類の作成や面接対策ができる「対策型アプリ」
転職活動に必要不可欠な応募書類の作成や面接対策などを行えるのが「対策型アプリ」です。
履歴書用の証明写真が撮れるなど、さまざまな種類があるので、必要なアプリを厳選するようにしましょう。
4.企業情報や口コミがチェックできる「情報収集型アプリ」
企業情報や実際に働いた経験のある人の口コミなどをチェックできるのが「情報収集型アプリ」です。
転職を希望する企業の雰囲気や職場環境を把握する際の参考になるでしょう。
誤った情報や偏った口コミがある場合もあるので鵜呑みにせず、他の情報源からの情報収集も忘れないようにしてください。
転職アプリを使うメリット3選
近年、転職アプリを提供する転職サイトや転職エージェントが増えているのは、転職希望者にとってメリットがあり、需要が高いのも理由のひとつです。
この章では、転職アプリを使うメリット3つについて紹介します。
利用を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
スキマ時間を利用して手軽に転職活動ができる
転職アプリは、スキマ時間に使えて利便性が高いというメリットがあります。
なぜなら、肌身離さず持ち歩くスマホに、アプリをダウンロードして使うからです。
今は決済などもスマホでする時代なので、スマホを持って出かけない人は少ないでしょう。
アプリは通勤時の電車の中や、家で横になりながら求人情報をチェックすることも可能で、利便性は高いと言えるのではないでしょうか。
少し古いデータになりますが、2014年にパナソニックが行った「スキマ時間の意識調査」では、1日平均1時間9分のスキマ時間があることがわかりました。(※)
1週間にすると7時間半以上スキマ時間があることになり、この時間を転職活動に利用できると考えれば、スキマ時間もバカにできません。
アプリなら、わざわざパソコンを立ち上げてチェックする必要もありませんし、スマホに標準搭載されているブラウザだと操作しにくい場合でも手軽に使いやすいでしょう。
情報をいちはやくキャッチできる
情報をいち早くキャッチできる仕組みがあるのも、転職アプリのメリットと言えるでしょう。
たとえば「プッシュ通知」。
プッシュ通知機能をオンにしておけば、希望条件に合った求人の募集が始まったときに通知が届き、いち早く求人に応募することも可能に。
また、企業からのオファーが届いた際などにも通知が届くので、すみやかにチェック&レスポンスができます。
さらに、アプリ内で企業や転職エージェントの担当者と直接やり取りできるのもポイント。
転職活動はスピード感も大切です。
情報をチェックするのが遅くなれば、すぐに枠が埋まってしまって、応募できなくなることもあります。
仕事中にスマホが使えない人は、リアルタイムで情報キャッチできないかもしれませんが、通知が届くことによってオファーなどのチェックし忘れも防げるでしょう。
転職に役立つ機能が充実している
転職アプリには、転職に役立つさまざまな機能が充実しているメリットもあります。
以前はWeb版が主流だったものの、最近ではアプリにもWeb版に引けを取らない機能が搭載されるようになりました。
求人検索以外にも、各種診断やスカウトの受信、転職に関するデータのチェックなど、アプリごとに特徴があります。
さらに、レコメンド求人やAIが自動で求人をピックアップしてくれるなど、求人検索の手間が省ける機能も。
今回ランクインした7つのアプリの主な機能を一覧にしてみたので、ぜひ比較検討してみてください。
転職アプリ | 主な役立つ機能 |
---|---|
リクナビNEXT(iphone版/Android版) |
|
マイナビ転職(iphone版/Android版) |
|
doda(iphone版/Android版) |
|
indeed(iphone版/Android版) |
|
リクルートエージェント(iphone版/Android版) |
|
エン転職(iphone版/Android版) |
|
ビズリーチ(iphone版/Android版) |
|
※2024年7月11日時点
他にもさまざまな機能が搭載されているので、アプリをダウンロードして試してみてください。
アプリを活用することで、転職活動において効率的な利用が期待できるでしょう。
転職アプリを使う際はデメリットの面にも注意しよう!
利便性の高い転職アプリですが、デメリットの面にも注意しなくてはいけません。
この章では、転職アプリのデメリットについて解説するとともに、対策についても紹介します。
手当たり次第登録すると管理が大変になる
転職アプリに関わらず、アプリは簡単にダウンロードできてしまうので、ついつい気になったものや、おすすめとして紹介されているものをスマホに入れてしまいがちではないでしょうか。
転職アプリを手当たり次第登録すると、管理が大変になるデメリットがあります。
通知が頻繁に届いたり、どのアプリから求人に応募したのかわからなくなったりするからです。
また、頻繁に機能を更新するアプリもあるため、最新機能を使うために都度アップデートをする手間もかかってしまいます。
どんどんアプリをダウンロードしてしまい、ホーム画面がぐちゃぐちゃになる人や、フォルダにまとめたつもりがどこへ行ったのかわからなくなる人もいるので注意してください。
転職アプリの利用目的にもよりますが、はじめは2~3つからダウンロードしてみてください。
2~3つなら転職アプリの利用が初めての人も管理がしやすく、慣れるのにも程よい数ではないでしょうか。
求人探しが目的の場合、まずは希望に合う求人数が多い転職アプリを2つほど選び、機能など比較しながら使うのがおすすめ。
求人検索に使えそうなアプリが見つかれば、応募書類の書き方・面接対策ができるアプリや、応募企業の情報収集に使えるアプリなど、さらなる目的に応じた転職アプリを追加するといいでしょう。
「希望に合う求人が見つからない」「転職アプリから欲しい情報が得られない」なら、自身が管理できる範囲で、利用するアプリを増やしてみてはいかがでしょうか。
不要になったアプリは、ストレージの空き容量を確保するためにも削除することをおすすめします。
情報を見落とすこともある
情報を見落としてしまうことがあるのも転職アプリのデメリットと言えるでしょう。
パソコンに比べてスマホの画面は小さく、アプリ上の情報が見にくいこともあるからです。
もちろんアプリ向けに見やすくデザインされていますが、文字が小さかったり、広範囲の情報を一度にチェックできなかったりと、使いにくさを感じる人も。
アプリによってはピンチアウトできないこともあるので注意してください。
転職アプリが見づらい場合は、パソコンとの併用をおすすめします。
詳細を確認したいときはパソコンを使い、スマホは最新情報などをチェックできるツールとして使うといいでしょう。
たとえばリクナビNEXT(iphone版/Android版)は、パソコンもアプリも同じIDでログインが可能で、アプリでお気に入りに登録しておいた求人をパソコンで後からチェックできます。
また、テキストサイズや画面の倍率を上げるなど、スマホの設定を変更するのもひとつの方法なので試してみてください。
一人で転職活動を進めなくてはいけない
転職アプリは、一人で転職活動を進めなくてはいけないデメリットがあります。
求人の応募や応募先企業とのやり取りもすべて一人で行う必要があるからです。
そのため、以下のようなミスをしてしまう人も。
- 検討中の企業に操作を誤って応募してしまう
- 企業側から重要な通知が届いていたのに気づかない
- 間違ってメッセージを送ってしまう
応募やメッセージの管理など、自分でできなければ、転職活動の大きな失敗につながるケースも。
また、希望を重視した選択になりがちで、適性に合わない求人ばかりに応募した結果ミスマッチを引き起こしてしまい、転職活動をうまく進められない人もいるでしょう。
もし転職アプリでの転職活動に行き詰まってしまったら、転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
転職アプリは利便性も高く気軽に利用できますが、個々に応じたサポートを行ってくれるわけではありません。
転職エージェントでもアプリをリリースしているので、相談にのってもらいながらアプリを併用する使い方もできます。
たとえば、口コミでも人気があった「doda」や「リクルートエージェント」などですね。
転職アプリ以外の使えるサービスを併用することで、効果的な転職活動が期待できるでしょう。
転職アプリでやってはいけない使い方
ここまで記事を読んで、「転職活動に役立つ転職アプリをぜひ使ってみたい」と思った人も多いのではないでしょうか。
転職アプリは便利でおすすめですが、やってはいけない使い方もあります。
以下で詳しく解説しているので、ぜひ覚えておいてください。
合わない転職アプリを使い続けるのは避けてください。
転職活動の役に立たず、時間が無駄になってしまうからです。
たとえば、スキルや経験の未熟な人が「スカウト型アプリ」でオファーを待っていても、なかなか声がかからないと考えられます。
「求人検索型アプリ」で積極的に応募したほうが、チャンスも高まるでしょう。
評判の良さは大事ですが、みんなが使っているからという理由で、無理に合わない転職アプリを使い続ける必要はありません。
転職アプリは充実しているので、自分に合ったアプリを見つけてくださいね。
公式アプリストア以外から転職アプリをダウンロードするのはやめましょう。
信頼性がなく、登録した個人情報が悪用される可能性もあるからです。
転職アプリはプロフィールや職務経歴書など、たくさんの情報を登録することになります。
アプリをダウンロードするときは、開発元やアプリの権限をチェックしたり、レビューに目を通したりするようにしてください。
転職アプリの使い方を詳しく解説
この章では、転職アプリの使い方を詳しく解説します。
使い方がイマイチわからない人や、初めて転職アプリを利用する人は参考にしてください。
-
まずは使いたいアプリをインストールする
アプリのインストールボタンをタップするだけでインストールできます。 -
アプリを開き「ログイン」または「新規会員登録」を行う
すでに転職サイトや転職エージェントで登録済みなら連動するので、利用しているID(メールアドレス)とパスワードを使ってログインしましょう。新規会員登録を行う場合は、アプリの画面に従ってプロフィールなどを入力してください。
会員登録で求められる情報は簡単な内容なので時間はかかりません。(氏名、メールアドレス、電話番号、性別、卒年、勤務状況、転職回数など)
アプリによっては詳細な経歴の入力が求められる場合もあるので、履歴書を用意しておくのもいいでしょう。
-
登録が完了したら求人を検索する
アプリによっては登録しなくても求人検索だけできるものもあります。 -
履歴書や職務経歴書などを追加登録する
登録しておくことで、求人に応募するときにスムーズです。スカウトサービスがある転職サイトなら、スカウトも受け取れるようになります。
-
各種設定を行う
スカウトを受け取るか、メール配信やプッシュ通知は必要かなど、設定しておきましょう。 -
希望の求人が見つかったら応募する
メッセージやスケジュール管理機能を使って、応募企業とやり取りしたり、応募状況をチェックしたりするようにしましょう。 -
書類選考を経て面接に進む
応募後、書類選考を経て面接へと進むので対策を行いましょう。履歴書作成や面接対策といった転職ノウハウの情報を紹介している転職アプリもあれば、求人検索やスカウトだけの転職アプリもあるので、アプリ内に参考となる情報がない場合は対策型アプリの併用をおすすめします。
-
内定・入社
面接選考に通ったら内定の獲得です。内定後は条件面の確認を行い、納得できたらいよいよ入社となります。
転職アプリ利用にまつわるよくある質問
現在勤めている会社が採用活動を行っている場合、採用担当者などが登録している求職者の情報をチェックしています。
氏名や勤務先名が具体的にチェックできるわけではありませんが、登録情報から「あなたではないか」と推測されることもあるからです。
たとえば、職務経歴に載せている「プロジェクト名」や「勤務先独自の社内用語」などは、わかる人にはわかるため、バレる可能性が高まります。
転職アプリの多くに、登録情報を閲覧されたくない企業に限定してブロックできる機能があるので、今勤めている会社を登録しておくといいでしょう。
また、会社では転職アプリを使わないこともおすすめします。
休憩時間はスマホをチェックしてしまいがちですが、いつどこで誰に見られているかわかりません。
「転職アプリを熱心に見ている」と噂になってしまうと、転職活動がしにくくなることも。
会社から支給されているスマホに転職アプリをダウンロードするのもやめましょう。
私的利用になりますし、インストールアプリを管理している会社もあるので、くれぐれも注意してください。
登録情報の更新には時間がかかります。
アプリによっては数時間~数日間かかることも。
時間をおいても通知が届く場合は、もう一度プッシュ通知の設定を確認しましょう。
個別のメッセージではないため、企業側も返信を必要とはしていないからです。
スカウトメールは一定の条件を満たす登録者の多くに送信されており、自動返信メッセージはあくまでも報告用なので返信できないものや、返信しても企業に届かないもあります。
上記以外のメッセージにはすみやかに対応しましょう。
24時間以内が返信時のマナーとも言われているので、返信用のメッセージテンプレート集などを参考に返信してください。
ただ、個人情報漏洩の事例もあるため、絶対に安全とは言えません。
以下は、個人情報の流出を防ぐための対策です。
- OSやアプリのバージョンは常に最新にしておく。
- アプリのアクセス権限を確認する。
- セキュリティソフトを導入する。
- 無料Wi-Fiの利用は極力避ける。
- 二段階認証を使う。
参考にしながら、安全に転職アプリを利用してください。
転職の家庭教師の丸井沙紀氏からのアドバイス
総括として、当記事の監修者、転職の家庭教師の丸井沙紀氏から転職アプリについてのコメントをいただいたので紹介します。
アプリを選ぶ際には、「自分にあった求人情報が掲載されているか」と「使いやすさ」がポイントです。
そのためには年齢・性別は勿論、業種職種、正社員かパートかなどの働き方、年収などの条件を整理し、あったアプリを使いましょう。
2~3個使用してみて自分にとって使いやすいアプリを検討してもいいでしょう。
仕事や家事育児をしながらの転職活動は、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識しつつ、必要な情報の整理し見逃さないことが大切です。
自分に合った転職アプリを使う事で効率よく活動をしていきましょう。
■監修者プロフィール
丸井沙紀氏
2級キャリアコンサルティング技能士
キャリアコンサルタント(国家資格)
銀座コーチングスクールGCS認定プロフェッショナルコーチ
4,000人以上の相談実績を元に、100%相談者の味方としてサポートする「転職の家庭教師」として大人が相談できる場所を運営。
転職エージェントのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大型イベント内で講演や、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。13年間Web・IT系キャリアスクールにて、エリアマネージャーとして3校を運営しながらキャリアカウンセラーを兼務後独立。