
- 転職したいけれど、障がいに理解を示してくれる職場は見つかるのか不安。
- 障害者雇用で働きたいけれど、どうやって仕事を探せばいいのかわからない。
上記のような悩みを抱えている方には、障がいを持つ人向けの求人を多数扱う転職サイト&エージェントの利用がおすすめです。
しかし、どの転職サイト&エージェントを選べばいいのかわからない方もいるでしょう。
当記事では、障がいを持つ人向けおすすめ転職サイト&エージェントを厳選してピックアップしました。
さらに利用時のメリット・デメリットや、実際に利用した方の声も紹介しています。

廣田 朱(ひろた あや)氏
障がい者雇用アドバイザー 社会福祉士
福祉と行政での支援経験22年。就労継続支援B型の設立、施設長として運営。ハローワークの専門職として障がいのある方のキャリア支援、企業の障がい者雇用の促進に携わる。
現在は、上場企業を中心に「人事のほけんしつ」として産業ソーシャルワークサービスを提供している。
障がいを持つ人向けおすすめ転職サイト・エージェント13選
それでは早速、障がいを持つ人におすすめの転職サイト&転職エージェント13社を紹介していきます。
なお、おすすめ13選は以下をもとに編集部が独自に選んでいます。
各転職サイト&転職エージェントの特徴や、おすすめポイントなども紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
【LITALICO仕事ナビ】キャリアアップ・条件アップしたい方におすすめ
- 障がいがある人の就職・転職支援エージェント
- 障害領域専門のキャリアアドバイザーがサポート
- 好条件・非公開求人の紹介可能
LITALICO(りたりこ)仕事ナビは、働くことに障がいがある人の就職・転職支援エージェントです。
キャリアアップ・条件アップしたい方には、LITALICO(りたりこ)仕事ナビがおすすめ。
専任のプロが書類添削や面接対策をサポートしてくれるので、安心して転職活動をすることができるからです。
LITALICO仕事ナビでは、4,000件以上の求人の中からあなたに合った求人を探してもらえます。
業界15年以上、障害者の方の転職支援を行っているので実績も豊富です。
ホームページ上では転職体験談が掲載多く掲載されているので、転職や就職のイメージが湧かない方は一度読んでみるといいかもしれません。
正社員や大手企業などの求人から非公開求人まで、好条件の求人も多数あるので、まずは相談してみてはいかがですか。
働き方 | 正社員、契約社員、アルバイト/パート、嘱託社員 |
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取扱職種 | 技術関連、IT・エンジニア関連、クリエイティブ関連、その他、事務関連、企画・マーケティング関連、営業・販売関連、専門職関連、オープンポジション・総合職、管理職 |
求人エリア | 一都三県中心 |
運営会社 | 株式会社 LITALICO |
公式サイト | https://snabi.jp/ |
【デイゴー求人ナビ】自分に合った働き方を見つけたい人におすすめ
- 掲載求人数は4,000件以上と業界最大級
- 自身の希望に沿った求人をご紹介
- さまざまな障害配慮を選択して検索できる
デイゴー求人ナビは、障害者求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
働くことに不安や悩みがある人は、デイゴー求人ナビがおすすめ。
多くの内定支援実績があるキャリアプランナーがあなたの転職活動に伴走することで悩みが解消できるような働き方を見つけられるからです。
障害や病気に関する配慮が受けられるほか、週10時間以上20時間未満の求人もあるため、長い時間働くのが難しい人でも利用できます。
さらに、キャリアプランナーが非公開求人を含めた求人の中から、希望条件に合わせた求人を紹介。
面接対策などのサポートはもちろん、困ったことがあれば入社後も相談にのってもらえますよ。
首都圏を中心に「障害者雇用」の求人が職種、年収、障害者への配慮等、様々な切り口で検索が可能です。
今まで自分に合った求人や事業所が見つからなかった人は、ぜひ登録を検討してみてください。
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員、アルバイト・パート |
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取扱職種 | 事務関連、営業・販売関連、企画・マーケティング関連、IT・エンジニア関連、技術関連、クリエイティブ関連、専門職関連、その他 |
求人エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
公式サイト | https://dei-go.com/ |
【ランスタッド チャレンジド】今まで希望にあった求人が見つからなかった人におすすめ
- 条件が合うように求人をオーダーメイドしてくれる
- 全国でサポートが可能
- 専任のコンサルタントが一貫サポート
ランスタッドは、オランダに本社をおく世界39の国と地域に拠点を持つ総合人材サービスです。
公式サイトでは、障がいを持つ人専門の求人を扱っている「ランスタッド チャレンジド」が掲載されています。
今まで希望にあった求人が見つからなかった人は、ランスタッド チャレンジドがおすすめ。
ランスタッドの障がいを持つ人向けの求人は、オーダーメイド型だからです。
具体的には、求職者の希望条件に沿って企業側と交渉し、一人ひとりにあう求人となるようにオリジナル求人を作成。
さらに求人がない場合には、取引のある企業へ提案し求人を開拓してもらえます。
また、全国に拠点を持っているため、引っ越しなどで地域が変わったとしても、転居先で引き続き相談ができるのもメリットのひとつ。
扱っている求人は、オフィス系を中心に製造・軽作業など、さまざまな職種の仕事がありますよ。
専任のコンサルタントが、面談から定着フォローまでを一貫サポート。
WEB面談にも対応しているので、興味のある人はぜひ登録を検討してくださいね。
ただし「精神障害者保健福祉手帳」を持っている人については、サービスを利用するための条件があり、利用できるエリアも「東京・神奈川・千葉・埼玉」に限られているので、登録する前に確認するようにしてください。
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員 |
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取扱職種 | 一般事務、営業事務、営業アシスタント、財務、会計、税務、経理、総務、人事、労務、法務、コンプライアンス、内部統制、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、事務系その他、技術系(機械・電気・電子・化学)、ITエンジニア(IT・Web・通信)、Web・クリエイティブ、品質、その他(オープンポジションなど) |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
公式サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
【Agent Sana(エージェント・サーナ)】長く働ける職場を探している人におすすめ
- 転職後の離職者0人の実績がある(※1)
- 30年の障がい者転職支援実績をもつ
- 内定者の22.4%が上場企業に入社している
Agent Sana(エージェント・サーナ)は、関東・関西の障がい者求人に特化している転職支援サービスです。
長く働ける職場を探している人は、Agent Sana(エージェント・サーナ)がおすすめ。
転職後の離職者0人の実績があるからです。(※1)
Agent Sana(エージェント・サーナ)は、障がい者の転職支援に30年の実績を持つ業界のパイオニア的存在。
企業からの信頼も厚く、障がい者についても熟知しているため、双方が満足できるようなマッチングを実現させています。
さらに、面談後2カ月以内の内定率は60%と高水準。
大手・有名企業の案件も多く、障がい者採用に積極的な優良企業を紹介してくれるため、内定者の22.4%(※2)が上場企業に入社しています。
求人数は業界トップクラスの求人数を誇っており、全求人の85%以上が非公開求人や、Agent Sana(エージェント・サーナ)だけの独自案件なのも魅力的です。
内定がもらえるまでキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートしてくれるので、まずはどんな求人があるのかチェックしてみてはいかがですか。
(※1)2020年~2023年
(※2)「Agent Sana(エージェント・サーナ)」公式サイトより(2024年11月時点)
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員、パート・アルバイト |
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取扱職種 | 事務関連職、営業・販売関連職、生産・技術関連職、IT関連職、クリエイティブ関連職、専門職、その他 |
求人エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、愛知、大阪、京都、兵庫、滋賀、その他 |
運営会社 | 株式会社イフ |
公式サイト | https://www.agent-sana.com/ |
【障害者雇用バンク】転職で年収アップを目指している人におすすめ
- ハイクラス求人が豊富
- さまざまな職種の求人を掲載
- スカウト機能あり
障害者雇用バンクは、多種多様な求人を保有している人材紹介サービスです。
転職を機に年収アップを目指している人は、障害者雇用バンクがおすすめ。
経験者歓迎の年収400万円以上(※)のハイクラス求人を扱っているからです。
掲載されている求人は、大手企業や外資系、ベンチャー企業など、幅広いのが特徴です。
さらに非公開求人も多数あり、その半数以上が年収400万円以上(※)のハイクラス求人ですよ。
健常者・障がいを持つ人の転職者市場で実績のあるアドバイザーが転職活動をフルサポート。
また、企業からオファーが届く「スカウト機能」があるのもポイントです。
スマホでカウンセリングやWEB面談も可能なので、働きながら転職活動している人にも利用しやすいサービスです。
※調査日2023年4月17日
働き方 | 正社員、契約社員、オープンポジション |
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取扱職種 | 営業、事務、企画系、サービス、販売系、専門職系(コンサルタント、金融、不動産・士業系)、クリエイティブ系、Web、インターネット、ゲーム系、ITエンジニア系、建築・製造・設備・配送・清掃・警備・軽作業、技術職系(電気、電子、機械、素材、食品、メディカル、バイオ)、医療、介護、福祉サービス、教育関連職、公務員、農林水産関連、その他のハローワーク |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社スペシフィック |
公式サイト | https://syogai-koyo-bank.com/ |
【マイナビパートナーズ紹介】障がいを持つ人に理解のある企業で働きたい場合におすすめ
- 一定の水準を満たした企業のみ紹介
- 専任のアドバイザーがサポート
- 就業後もきめ細やかなサポートあり
マイナビパートナーズ紹介は、マイナビグループが運営している障がいを持つ人に特化した人材紹介サービスです。
障がいを持つ人に理解のある企業で働きたい人は、マイナビパートナーズ紹介がおすすめ。
紹介してくれるのは、一定の水準を満たした企業だけだからです。
障がいの程度は一人ひとり違うため、理解のある企業で働くのはとても大切。
人材会社があらかじめ基準を定め、クリアした企業の求人しか扱っていないのは心強いですよね。
サポートしてくれるのは、幅広く障がいの種類や特性について理解している専任のカウンセラー。
仕事の紹介はもちろんのこと、就労後もきめ細やかなサポートをしてくれますよ。
扱っている職種は、事務職から介護職、製造業など多彩。
全国の求人に対応していますが、現時点では首都圏と関西の企業が中心となっているので、希望エリアによっては求人紹介が難しい場合もあることを理解しておきましょう。
働き方 | 正社員、契約社員、フルタイムスタッフ |
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取扱職種 | 一般事務、ショップスタッフ、アシスタント事務スタッフ、福祉サービス、介護職・厨房・ドライバー・環境整備、製造業務、保険事務、Web・アプリテストエンジニア、ヘルスキーパー、清掃スタッフ |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビパートナーズ |
公式サイト | https://mpt-shoukai.mynavi.jp/ |
【dodaチャレンジ】実績の高いサービスを利用したい人におすすめ
- 障がいを持つ人の転職支援数が豊富
- 6ヶ月後の定着率94%(※2021年度カウンセリング後アンケート結果)
- さまざまな障がいに対応
dodaチャレンジは、派遣会社テンプスタッフでおなじみのパーソルグループが運営している、障がいを持つ人向け専門の転職支援サービスです。
転職支援サービスを選ぶうえで実績充実なら、dodaチャレンジがおすすめ。
「障がい者の転職ご支援数」「カウンセリング満足度」などの面において、高い評価を受けているからです。
利用者は、身体・精神障害問わず年代もさまざま。
納得できる転職ができるように、障がいの特性にあわせて専任のスタッフが個別サポートします。
一人ひとりに合わせたサポートは利用者からの評価も高く、カウンセリング後に行ったアンケートでは、94%の人が満足だったと答えていますよ。(※2021年度カウンセリング後アンケート結果)
さらに、就業後6ヶ月の定着率も94%と高水準。(※2020年度6ヶ月就業継続率の調査結果)
2021年度厚生労働省「人材サービス総合サイト」では、『障害者の転職支援数NO.1』にも輝いています。
求人数も多く、さまざまな障がいに対応した求人を扱っているので、転職支援サービスの利用を考えているなら、外さずに登録しておきたい一社です。
働き方 | 正社員、契約社員、その他 |
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取扱職種 | クリエイティブ系、事務系、企画・管理系、医療系(医療/介護/福祉)、営業、専門系(コンサルタント/マーケティング/不動産/士業)、技術系(IT/通信)(建築/土木/プラント/設備)(機械/電気/組み込み)(素材/化学/食品/その他)、販売・サービス系職種、金融関連専門職種 |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルチャレンジ株式会社 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
【アビリティスタッフィング】精神障がいを持つ人におすすめ
- 精神障がいを持つ人の転職支援実績が豊富
- 就業後も専門知識をもったスタッフがサポート
- 無理せず働ける企業のみを紹介
アビリティスタッフィングは、リクルートグループが運営している障がいを持つ人向け専門の人材紹介サービスです。
精神障がいを持つ人が転職を目指すなら、転職支援実績が多数あるアビリティスタッフィングがおすすめ。
今までに「発達障害」「うつ病」「総合失調症」などの障がいを持つ人の転職を成功に導くためのノウハウも豊富。
求人の紹介はもちろんのこと、面接対策、転職に向けた準備などをトータルサポートしてくれます。
さらに、就業後でも不安や疑問に対応できるように、精神保健福祉士などの専門スタッフがサポートしてくれるのも心強いですよね。
はじめて就業・転職する人でも、勤務時間や組織体制などの職場環境を確認して、無理せず働ける企業のみを紹介してくれるので心配はいりませんよ。
ただし首都圏の求人を中心に扱っており、ほかの地域の求人は少ないので注意してください。
精神障がいを持つ人だけでなく身体障がいを持つ人の登録も可能なので、ぜひ登録を検討してくださいね。
働き方 | 正社員、契約社員、アルバイト |
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取扱職種 | 一般事務、CAD業務、オフィスサポート、事務補助、システム開発・運用、アシスタント業務、法務事務、人事システムサポート、Webページ制作、プロジェクトアシスタント、営業、製造オペレーション、コールセンターなど |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルートスタッフィング |
公式サイト | https://ability.r-staffing.co.jp/ |
【DIエージェント】在宅ワークを探している人におすすめ
- 在宅ワークの求人が豊富
- 専属カウンセラーがフルサポート
- 直接応募も可能
DIエージェントは、障がいを持つ人の転職を専門に扱い、障害者雇用枠で転職活動をする人のための転職支援サービスです。
在宅ワークの仕事を探している人は、DIエージェントがおすすめ。
扱っている求人の3割以上が在宅ワークだからです。(調査日:2023年4月17日)
DIエージェントは、業界でどこよりも早く障害者雇用枠の在宅ワーク就労を支援。
「短時間勤務」や「週休3日相談可」など、好条件な在宅ワーク求人を多数保有しています。
なかには、「研修制度が充実」「資格取得支援あり」の在宅ワーク求人もあり、スキルアップやキャリアアップを目指すことも夢ではありません。
今までに在宅ワークだけで、100社以上の導入実績と250人以上の入社実績(※)がありますよ。
さらに、専属カウンセラーが求人の紹介から面接対策まで転職活動全般をサポート。
業界や職種など、希望条件に合わせて求人を新規開拓してくれるのもポイントです。
求人は「BABナビ」から検索でき、直接応募も可能なので、どんな求人があるかぜひチェックしてくださいね。
※「DIエージェント」公式サイトより(2023年9月時点)
働き方 | 非公開 |
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取扱職種 | 非公開 |
求人エリア | 非公開 |
運営会社 | 株式会社 D&I(ディーアンドアイ) |
公式サイト | https://di-agent.jp/ |
【クローバーナビ】障がいの内容によって転職に行き詰まっている人におすすめ
- 障がいの内容に関わらずすべての求人に応募が可能
- さまざま条件で求人検索できる
- 障がいを持つ人向け専門の就職情報誌が無料で購読できる
クローバーナビは、障がいを持つ人向けの求人を専門に扱っている就職・転職情報サイトです。
障がいの内容によって転職活動が行き詰まっている人には、クローバーナビがおすすめ。
障がい種別に関わらず、すべての求人に応募が可能だからです。
「障がいの内容によって応募できない」といったことがないだけでも、大きなメリットですよね。
掲載されている求人は、障がい別の雇用実績や障がいに応じた職場環境など、さまざまな条件で検索が可能。
さらに、OB・OG情報も掲載されているので、同じ障がいをもった先輩たちがどのように転職活動をして、どのような仕事に就いたかなどがわかりますよ。
また、登録すると障がいを持つ人のための就職情報誌「クローバー」が無料で購読でき、障がいを持つ人を積極的に採用している企業の求人情報も入手できます。
ただし、仕事の紹介や斡旋はしていないので、ほかのサービスと合わせて利用すると便利ですよ。
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員、アルバイト・パート、その他 |
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取扱職種 | スタッフ、事務、企画・マーケティング、営業、販売、サービス、技術(ソフトウェア、ネットワーク)、技術(電気、電子、機械)、技術(建築、土木)、技術(その他)、クリエイティブ、専門職、その他 |
求人エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社ジェイ・ブロード |
公式サイト | https://www.clover-navi.com/ |
【エランシア】転職活動をフルサポートしてほしい人におすすめ
- 専門エージェントがマンツーマンでサポート
- マッチング精度が高い
- 大手企業の求人あり
エランシアは、障がいを持つ人の求人を専門に扱っている転職エージェントです。
転職活動をフルサポートしてほしい人は、エランシアがおすすめ。
障がいを持つ人向けの転職サポート実績と経験豊富な専門エージェントがマンツーマンで対応してくれるからです。
履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスはもちろんのこと、応募する企業に提出する推薦文も作成してもらえます。
さらに、エージェントが求職者の可能性を考慮して求人先を提案。
自分では気づかなかった適性や、思いがけないキャリアチェンジができる可能性もありますよ。
また求職者の適性と企業の求めている人材を的確に把握し、求人を紹介してくれるため、マッチングの精度の高さも魅力。
就労開始後6か月以内に自己都合で退職した事例は「ほとんどない」ことからも、マッチングの高さがわかりますよね。
大手企業の求人もあるので、興味のある人はぜひ登録を検討してくださいね。
働き方 | 非公開 |
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取扱職種 | 非公開 |
求人エリア | 非公開 |
運営会社 | 株式会社エランシア |
公式サイト | https://www.elancia.co.jp/ |
【アットジーピー(atGP)】自分に合ったサービスを利用したい人におすすめ
- 4つのサービスの利用が可能
- 就労移行支援サービスが受けられる
- 非公開求人あり
アットジーピーは、障がいを持つ人向け専門の求人転職情報・転職支援サービスです。
自分に合った転職サービスを利用したい人は、アットジーピーがおすすめ。
どう転職活動を進めたいのかによって、自分に合ったサービスを選べるからです。
アットジーピーは、次の4つのサービスで障がいを持つ人の転職をサポート。
- アットジーピーエージェント
- アットジーピー転職
- アットジーピー転職[スカウト]
- アットジーピージョブトレ
まずは自力で転職活動を頑張りたい人、最初から障がいを持つ人向け転職のプロと二人三脚で転職活動を進めたい人など、転職活動のすすめ方によってサービスが選べるのは便利ですよね。
また、転職活動をする前にスキルを習得したい人には、障がい別にトレーニングが受けられる「就労移行支援サービス」が受けられるのもポイントです。
これらのサービスは併用して利用できるので、サービスごとに登録する必要はありませんよ。
求人数も多く、非公開求人も扱っていることにくわえサポートも万全なので、ぜひ登録する候補の一つに入れてくださいね。
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員、パート・アルバイト |
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取扱職種 | オープンポジション・総合職、事務、営業・販売、企画・マーケティング、IT・エンジニア、技術、クリエイティブ、専門職、その他 |
求人エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ |
公式サイト | https://www.atgp.jp/ |
【マイマイリンク】精神、発達障がいがある人におすすめ
- 精神・発達障がいを持つ人の転職専門
- 動画や記事を定期的に配信
- 独自コンテンツが充実している
マイマイリンクは、障がいを持つ人のための就職・転職情報サイトです。
精神疾患・発達障がいを持つ人が転職活動をするなら、マイマイリンクがおすすめ。
障がいの中でも、精神疾患や発達障害を持つ人向けの転職を専門としているからです。
マイマイリンクを利用している人の約90%が精神・発達障害者(調査日:2023年4月17日)。
精神障がいを持つ人が安心して働けるように、サテライトオフィスや在宅勤務などの限定求人も保有しています。
また「障がいに理解のある職場を見つけたい」「どうやって仕事を見つければいいかわからない」などの悩みには、解決するための動画や記事を定期配信していますよ。
さらにオンライン説明会やセミナー、体験型イベントなどを開催するなど、独自コンテンツが充実しているのもポイントです。
公式サイトは見ごたえのあるものですが、求人数は多いとはいえず、応募から問い合わせまで自分主体でやるのが基本です。
ほかのサービスと合わせて登録すると利用しやすいでしょう。
働き方 | 正社員、契約社員、嘱託社員、パート・アルバイト |
---|---|
取扱職種 | 事務関連、軽作業、その他、技術関連、IT関連、清掃、倉庫内作業、電話業務関連、営業関連、製造関連、会社説明会、インターン・実習(採用前提)、インターン・実習(職場体験)、会社見学会、調理・調理補助 |
求人エリア | 全国(一部地域除く) |
運営会社 | 株式会社スタートライン |
公式サイト | https://mymylink.jp/ |

障がいを持つ人におすすめの転職サイト&エージェント13社を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれに強みや特徴があり、候補先を絞りきれずに迷ってしまう人もいるかもしれません。
もし、まだどのサービスを利用すべきか迷っているなら、希望条件別におすすめの転職サイト&エージェントを厳選ピックアップしてみたので、次の章もあわせて参考にしてみてください。
障がいを持つ人におすすめの転職サイト&エージェントを希望条件から選べる
続いて、以下の条件別に障がいを持つ人におすすめの転職サイト&エージェントを紹介します。
該当する希望条件がある人は、ぜひ紹介している転職サイト&エージェントをチェックしてみてください。
1.40代・50代の障がいを持つ人におすすめ転職サイト&エージェント3選
一般雇用の転職同様、「40代以降の転職は、厳しいのではないか」と心配な人も多いのではないでしょうか。
40代・50代の障がいのある方は、『dodaチャレンジ』『DIエージェント』『アットジーピー(atGP)』を押さえておくといいでしょう。
上記3社は、40代・50代の転職実績が豊富で、ミドル世代でも活躍できる求人も多数保有しています。
dodaチャレンジは公式サイト上に、「転職・就職成功ストーリー」を掲載しており、40代・50代の事例も複数あります。
さまざまな障がいを持つ40代・50代の体験談は、転職活動の励みにもなるはずなので、ぜひチェックしてみてください。
50代以上の方への転職支援実績も豊富なのがDIエージェントです。
年齢ではなく、経験やスキルを重視しているため、これまでの頑張りを評価してもらいたい人は、ぜひサポートしてもらいましょう。
「40代・50代活躍中」の求人が豊富なアットジーピーは、同年代のいる職場を希望する人におすすめです。
自分でも求人に応募できるので、ぜひ一度条件を設定して求人検索してみてください。
40代・50代の転職実績が豊富。
【公式】https://doda.jp/challenge/
50代以上の内定実績あり。
【公式】https://di-agent.jp/
40代・50代活躍中の求人が見つかる。
【公式】https://www.atgp.jp/
2.地方在住の障がいを持つ人におすすめ転職サイト&エージェント3選
地方にお住いの障がいを持つ人は、『マイナビパートナーズ紹介』『障害者雇用バンク』『DIエージェント』を活用してみてはいかがでしょうか。
上記3社は全国各地の求人を保有しており、地方はもちろん、フルリモートの選択肢もあります。
マイナビパートナーズ紹介は、マイナビグループならではのネットワークもあり、大手企業の地方にある支店などの求人紹介が可能です。
さまざまな職種の求人があるので、希望に合ったポジションも見つかりやすいでしょう。
近所の求人がなかなか見つからない人は、障害者雇用バンクをチェックしてみてください。
「就労移行支援事業所」の検索や「ハローワーク求人」もチェックできるので、地方在住者も有効活用できるでしょう。
DIエージェントでは、詳細なエリアにチェックを入れて求人検索できる「BABナビ」という求人サイトがあります。
在宅勤務可能な求人も充実しているので、勤務を希望するエリアに求人があるかチェックした上で、登録を検討してみてはいかがでしょうか。
大手企業の地方にある支店の求人あり。
【公式】https://mpt-shoukai.mynavi.jp/
ハローワークの求人もチェックできる。
【公式】https://syogai-koyo-bank.com/
在宅勤務可能の求人も見つかる。
【公式】https://di-agent.jp/
3.クローズ就労を希望する障がいを持つ人におすすめ転職サイト&エージェント3選
障がいのあることを開示せずに転職する「クローズ就労」。
障がいを持つ人向けの雇用枠に比べると求人数も多く、賃金が高いメリットなどもあるため、希望する人もいるのではないでしょうか。
クローズ就労を希望する人は、『マイナビAGENT』『doda』『パソナキャリア』を押さえておくといいでしょう。
上記3社は大手総合型の転職エージェントで、業界・職種ともにさまざまな求人を保有しており、サポートも手厚いです。
マイナビAGENTは20代若手の転職支援に強く、初めての転職も質の高いアドバイザーが徹底サポートしてくれます。
転職サイトと転職エージェントのどちらも使えるdodaは、自分のペースで転職活動を進めたい人におすすめです。
スキルや経験など活かした転職を希望する人は、年収アップも目指せるパソナキャリアが使えるでしょう。
女性の転職支援にも強いので、ぜひ相談してみてください。
- 配慮がないため症状の再発や悪化リスクがある
- 障がいがバレないか不安を抱えてしまう
などのデメリットがあるため、クローズ就労を希望する人はよく検討してください。
薬で症状がコントロールできている人や、配慮が必要な人以外は、主治医や家族と相談して、オープン就労も考えてみるのもよいでしょう。
20代若手の転職支援に強い。
【公式】https://mynavi-agent.jp/
転職サイト&転職エージェントどちらも使える。
【公式】https://doda.jp/
年収アップが目指せる。女性の転職支援にも強い。
【公式】https://www.pasonacareer.jp/
4.精神障がいを持つ人向けおすすめ転職サイト&エージェント3選
「うつ病」「統合失調症」「発達障害」といった精神障がいを持つ人は、『アビリティスタッフィング』『DIエージェント』『マイマイリンク』をチェックしてみてください。
上記3社は、精神障がいを持つ人向けの求人、転職支援実績ともに豊富だからですね。
首都圏を中心に全求人の95%(※)が精神障がいを持つ人向けの求人なのがアビリティスタッフィングです。
一人ひとりに合わせたサポートを実施しており、対象企業に関しては専門スタッフによるフォローもあって、定着率は94%(※)と高い特徴が。
DIエージェントは、実績の半数が発達障害も含む精神障がいを持つ人です。
支援実績があるのはもちろん、DIエージェントの定着支援サービスを導入している企業の紹介もあるので、初めての転職でも安心感が大きいでしょう。
精神・発達障がいの転職に特化したマイマイリンクは、サテライトオフィスや在宅勤務など、障がいに配慮された働き方ができます。
障がいを持つ人の転職活動に役立つ情報も豊富なので、ぜひ登録して情報を受け取ってみてください。
※2023年3月時点
首都圏の精神障がいを持つ人向け求人多数保有。
【公式】https://ability.r-staffing.co.jp/
精神障がいを持つ人の転職支援実績が豊富。
【公式】https://di-agent.jp/
精神・発達障がいに特化した転職情報サイト。
【公式】https://mymylink.jp/
5.身体障がいを持つ人向けおすすめ転職サイト&エージェント3選
身体障がいを持つ人は、『ランスタッドチャレンジド』『dodaチャレンジ』『クローバーナビ』を活用してみてください。
いずれも身体障がいを持つ人の転職支援実績や、障がいに合ったオフィス環境が整備されている企業の求人がある転職サイト&エージェントです。
ランスタッドチャレンジドでは、求職者の希望に合う求人になるよう交渉する、オーダーメイド型の転職支援を行っています。
企業への求人開拓も積極的に行ってくれるので、条件面で妥協したくない人におすすめです。
障がいを持つ人の雇用に精通した専任アドバイザーが在籍しているdodaチャレンジは、職場環境や待遇面の改善交渉を得意としています。
「上肢・下肢」「内部障害」を中心に「視覚障害」「聴覚障害」など、さまざまな身体障がいを持つ人の支援実績もあるので、身体障害の種類に関わらず一度相談してみてください。
クローバーナビは、詳細な条件を設定して身体障がいを持つ人向けの求人検索ができます。
雇用実績を障がいの種類ごとにチェックできたり、車いす用トイレの有無や、筆談での対応が可能かなども条件設定できるので、希望の求人を探しやすいでしょう。
身体障がいを持つ人向けオーダーメイド型の転職支援を実施。
【公式】https://www.randstad.co.jp/challenged/
さまざまな身体障がいを持つ人の転職支援実績あり。
【公式】https://doda.jp/challenge/
身体障がいを持つ人向けの求人検索がしやすい。
【公式】https://www.clover-navi.com/
6.知的障がいを持つ人向けおすすめ転職サイト&エージェント3選
知的障がいを持つ人は、『dodaチャレンジ』『アットジーピー(atGP)』『DIエージェント』を活用してみてください。
上記3社は、知的障がいを持つ人一人ひとりの特性に合った求人紹介を行っています。
dodaチャレンジには、知的障がいへの理解が深い、専任アドバイザーが在籍しており、家族や支援者も同席しての面談が可能です。
業務内容や職場での配慮など、さまざまな面でサポートしてもらえるので、ぜひ一度キャリアカウンセリングを受けてみてください。
アットジーピーには、20年以上(※)に渡って蓄積した障がいを持つ人向けの転職ノウハウがあり、企業や支援機関とも連携した丁寧なサポートが受けられます。
大手や優良企業への知的障がいを持つ人の雇用実績も豊富なので、一般企業で能力を発揮したい方はアットジーピーに紹介してもらいましょう。
障がいを持つ人の転職支援実績が10年以上(※)あるDIエージェントは、知的障がいを持つ人向けの求人も多数保有しています。
離職率の低い優良求人を厳選して紹介してくれるので、最小限の負担で転職活動が行えるでしょう。
※2023年9月時点
知的障がい専任のアドバイザー在籍。
【公式】https://doda.jp/challenge/
就労移行支援事業所との提携あり。
【公式】https://www.atgp.jp/
知的障がいを持つ人向け求人多数保有。
【公式】https://di-agent.jp/
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のメリット・デメリット
この章では障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のメリット・デメリットについて紹介します。
メリット |
・転職活動がラクになる ・障がいを持つ人が一人で転職活動するより採用確率がアップする ・障がいを持つ人ならではの転職の悩みも相談できる ・年収アップ転職を目指せる ・個々に合わせた条件交渉を行ってもらえる |
---|---|
デメリット |
・希望に合う求人を紹介してもらえないこともある ・地方の転職支援に弱い転職エージェントも存在する ・障がいの特性によってはアドバイザーとの連絡が負担になる |
それぞれのメリット・デメリットについて確認していきましょう。
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のメリット5つ
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のメリットは以下の5つです。
順番に解説するので参考にしてみてください。
1.転職活動がラクになる
障がいを持つ人向けの転職エージェントを使うメリットとして、まず「転職活動がラクになる」ことが挙げられます。
担当アドバイザーが、以下の転職活動に必要な作業を代行してくれるからですね。
- 希望や適性に合った求人探し
- 求人の応募や面接日の日程調整
- 入社日や条件などの交渉
在職しながらの転職活動は負担も大きいため、手間のかかることや企業とのやり取りを代行してもらえるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、ハローワークや転職サイトの求人広告を見ているだけでは、「自分の障がいに理解・配慮のある職場か」がわかりにくいため、応募をためらってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、障がいを持つ人の転職支援を専門としている転職エージェントであれば、「障がいの特性」と「企業の受け入れ態勢や職場環境」のどちらも踏まえたうえで、適した求人を提案してくれます。
そのため、自分で情報を探し回るよりもずっと早く、マッチング度の高い企業の求人が見つかるでしょう。
当記事で紹介しているサービスの中でも、さまざまなサポートを受けたいなら転職サイトではなく、転職エージェントを利用が便利。
障がいを持つ人に特化した転職エージェントは次の通りです。
2.障がいを持つ人が一人で転職活動するより採用確率がアップする
障がいを持つ人向けの転職エージェントを使えば、一人で転職活動するより採用確率がアップするメリットもあります。
なぜなら、障がいを持つ人向けの求人情報や転職ノウハウを持った専任アドバイザーが、二人三脚で転職活動をサポートしてくれるからですね。
転職成功につながる、具体的な転職サポートは以下のとおりです。
- 障がいの種類や特性に詳しいアドバイザーが適職を紹介してくれる。
- 企業の職場環境や障がいを持つ人の採用実績&勤続年数などの情報をもっている。
- 応募書類に企業へのアピールが強まる推薦状を添付してくれる。
- 面接での障がいの状態や必要な配慮などの伝え方をアドバイスしてくれる。
さらに採用企業に対して、障がいを持つ人が活躍できる環境づくりのためのサポートを行っている転職エージェントもあります。
今までは受け入れが難しかった企業へも、独自のポジションを作ってもらい採用につながったケースも。
障がいを持つ人の転職に特化した転職エージェントならではの、「企業とのつながり」や「転職ノウハウ」を活用して、効率的に内定獲得を目指しましょう。
今回紹介しているサービスの中でも、「ランスタッド チャレンジド」や「DIエージェント」は条件に合わせて求人をオーダーメイドしてくれたり、新規開拓をしてくれるため、採用率アップが期待できます。
3.障がいを持つ人ならではの転職の悩みも相談できる
障がいを持つ人ならではの転職の悩みを相談できるのも、専門とする転職エージェント利用時のメリットといえるでしょう。
障がいを持つ人向けの転職エージェントには、障がいの種類や特性に詳しい専門のアドバイザーが在籍。
求人紹介や転職成功のためのサポートだけでなく、転職に関するさまざまな不安や悩みなども聞いてくれます。
dodaチャレンジが、全国の障害のある就業者596人に「障害者の就職・転職活動における不安や悩み」のアンケートを実施したところ(※)、「就職・転職活動において不安や悩みがあった」と答えた人は、95.5%でした。
「どのようなことば不安や悩みがあったか」という質問の回答を紹介します。(※)
給与・待遇面など自分の条件と合致するか | 51.7% |
自分の希望や特性、適性に合った求人数が少ない | 36.7% |
自分に合う仕事はあるか、何なのかわからなかった | 34.2% |
障害の有無に関わらず対等に接してもらえるか | 31.8% |
自分が希望するサポートや配慮を受けられるか | 31.3% |
自分のスキルを活かした業務を担えるか | 29.7% |
将来性や昇進・昇給などの評価制度があるか | 28.3% |
障害者雇用や就職・転職に関する情報が少なかった | 24.6% |
1人で就職・転職活動ができるかどうか | 19.8% |
障害のことをどこまで伝えるべきか迷った | 16.0% |
※調査日:2022年7月
転職活動で不安に思うことはもちろんのこと、障がいを持っている人ならではの不安や悩みが多いのがわかります。
上記のことをふまえたうえで、転職エージェントを利用すると、次のような悩みや不安も丁寧に聞いてくれ、的確なアドバイスもしてもらえます。
- 自分の障がいについて、どれくらい面接や職場でオープンにすればよいのかわからない。
- 病気やケガがきっかけで突然障がいを持つ人になり、将来のキャリアが不安。
転職エージェントによっては、「精神障害」「身体障害」「知的障害」それぞれの専任アドバイザーが対応してくれるところも。
一般雇用の求人を扱う転職エージェントには、障がいを持つ人の転職支援実績が豊富なアドバイザーはほとんどいないため、悩みを理解してもらいにくい可能性が高いです。
障がいを持つ人の中には、困りごとや悩みがあっても、家族や友人に打ち明けられない人もいるのではないでしょうか。
また「障がいを持つ人だから無理だろう」と諦めてかけていた人もいるでしょう。
ぜひ障がいを持つ人向けの転職エージェントに相談して、前向きに転職活動を進めてください。
4.年収アップ転職を目指せる
障がいを持つ人向けの転職エージェントを使えば、年収アップ転職を目指せます。
なぜなら、障がいを持つ人向けのハイクラス求人を保有している転職エージェントも存在するからですね。
障がいを持つ人向けの雇用といえば一般的に、スキルや専門性を求められない職種が中心で、正社員の割合も低めです。
障がいの特性によって、できる業務の範囲も限られているため、一般雇用でも給料が低い「軽作業」「清掃」「事務補助」などの単純作業の求人が多い傾向に。
しかし、障がいを持つ人向け転職エージェントの中には、専門職や管理職候補といった求人も多数取り扱っており、年収アップ転職の支援を行っているところもあります。
例えば、以下の転職エージェントでは年収500万円以上の求人紹介実績があります。
また、一般的な転職サイトやハローワークでは見つからない、好条件の非公開求人も保有しています。
転職エージェントの公式サイトで希望する待遇の求人に出会えなくても、希望を伝えれば、これまでの経歴やスキルを活かせる、障がいの状況に合った求人紹介も可能です。
ぜひ年収アップ転職を希望していると伝えてください。
5.個々に合わせた条件交渉を行ってもらえる
障がいを持つ人向けの転職エージェントでは、個々に合わせた条件交渉を行ってもらえるメリットもあります。
ただ求人を紹介し、転職に成功したら良いだけでなく、転職後も障がいを持つ人が職場に定着できることを目標にしているからですね。
障がいを持つ人の就業から1年後の定着率は以下のとおりです。
- 精神障がいを持つ人 49.3%
- 身体障がいを持つ人 60.8%
- 知的障がいを持つ人 68.0%
- 発達障がいを持つ人 71.5%
※引用元:厚生労働省「障害者雇用の促進について関係資料」
とくに精神障がいを持つ人で49.3%と最も低いことがわかります。
実際、前項で紹介した「dodaチャレンジ」のアンケートでも『障害のある方が「はたらく」に対して重視すること』という質問には、45.1%の人が「継続して働けること」と回答しています。
そのため、障がいを持つ人がより長く安定的に働けるよう、以下のような交渉に力を入れています。
- 職場環境の整備
- 勤務時間や勤務場所などに対する柔軟な対応
- 職務内容の提案
- 給料などの待遇面
また、障がいを持つ人向け転職エージェントには、障がいの種類ごとにアドバイザーも在籍しており、それぞれの状況に応じた交渉術も持っています。
働きやすく定着できるような職場環境や待遇などについて、ぜひ交渉してもらってくださいね。
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のデメリット3つ
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時のデメリットは以下の3つです。
順番に解説していくので参考にしてみてください。
1.希望に合う求人を紹介してもらえないこともある
場合によっては、障がいを持つ人向けの転職エージェントであっても、希望に合う求人を紹介してもらえないことがあります。
障がいを持つ人の雇用に特化しているため、一般雇用の転職支援を行う転職エージェントに比べると、業界や職種が限られているからですね。
例えば、一般雇用の転職エージェントに比べると、求人のトータル数はもちろん、「正社員」「専門職」「管理職」などの求人も少ない傾向に。
具体的な例として、障害を持つ人専門の転職エージェント「dodaチャレンジ」と一般雇用の転職エージェント「doda」の公開求人を調べてみました。
転職エージェント名 | 公開求人数(件) |
---|---|
dodaチャレンジ | 1,638 |
doda | 253,581 |
※調査日2025年2月6日
同じパーソルグループが運営している「dodaチャレンジ」と「doda」ですが、残念ながら「dodaチャレンジ」の求人数は「doda」の1%にも満たないことがわかります。
また、障がいの種類や程度によっては、身体的な負担が大きい仕事の紹介なども難しく、どうしても職種が限定的になるデメリットも。
さらに求職者側の高望みしすぎが理由で、希望に合った求人紹介が難しいケースも考えられます。

希望に合う求人をなかなか紹介してもらえない場合は、転職エージェントを変えてみるのもひとつの方法です。
転職エージェントごとに取引している企業も異なるため、違う転職エージェントでは希望条件の求人を保有している可能性があります。
変更しても希望に合う求人紹介が行われない場合、意思疎通がうまくいっていない可能性も。
改めて、自分自身の職務経歴を振り返り、スキルが希望の仕事とマッチしているか見直してみましょう。
担当アドバイザーに、なぜ希望に合う求人紹介が難しいのか、理由を聞いてみるのもおすすめです。
具体的な理由やアドバイスを教えてくれるので、条件の幅を広げてみるのもいいのではないでしょうか。
2.地方の転職支援に弱い転職エージェントも存在する
中には地方の転職支援に弱い障がいを持つ人向けの転職エージェントも存在します。
理由として、障がいを持つ人向けの雇用枠は「首都圏」や「都市部」に多い傾向にあるからです。
雇用枠は「障害者雇用促進法第四十三条第一項」で義務付けられており、従業員数の多い大企業ほど採用枠も多くなります。
そのため、首都圏や都市部に比べて大企業の少ない地方は、障がいを持つ人の雇用枠は少なく、地方の求人を保有できない転職エージェントも出てくるわけですね。
なかでも、「北関東」や「北信越」の求人数は少ない傾向にあり、首都圏の10分の1程度しかない場合も多いです。
地方での転職を考えている人は、転職支援が可能なエリアや地方でも求人の取り扱いがあるか確認しておくようにしましょう。

地方での転職を希望する人は、ハローワークを利用したり、就労移行支援事業所を使うのもひとつの方法です。
どちらも全国各地に拠点を構えており、地元企業とのつながりもあります。
また転職エージェントのように、応募書類の作成方法や面接のサポートなども行ってくれます。
併用も可能なので、地方に弱い転職エージェントを利用する際は、ハローワークの求人などもチェックしてみるといいでしょう。
3.障がいの特性によってはアドバイザーとの連絡が負担になる
障がいの特性によっては、アドバイザーとの連絡が負担になるデメリットもあります。
転職をサポートしてもらうとなると、いろんな場面で連絡が必要となるからですね。
例えば、以下のようなタイミングで連絡を取る必要性が出てきます。
- 面談日の調整
- 求人紹介や求人への応募
- 応募書類の添削や面接対策
- 面接日の調整や報告
- 面接のフィードバック
- 選考結果
登録する転職エージェントを増やせば、連絡の回数ももちろん増加し、電話やメールがくるたびに対応しなくてはいけません。
障がいの特性によっては、コミュニケーションを取るのが苦手な人や、スケジュール管理が困難な人もいるため、連絡の多さをストレスに感じてしまう人もいるでしょう。

アドバイザーとの連絡が負担に感じる人は、連絡方法や連絡頻度について相談してみてください。
障がいを持つ人向けの転職エージェントは、障がいの特性に合わせた対応をしてくれます。
例えば、電話で喋るのが苦手な人は、前もってメール連絡を徹底してもらうようお願いしておくといいでしょう。
また、連絡の多さに混乱してメールチェックやコールバックを忘れてしまう人は、アラームや通知機能を活用するのもおすすめ。
「コミュニケーションは極力取りたくない」という人は、転職サイトを使って転職活動を進めてみるのもいいのではないでしょうか。
障がいを持つ人向け転職サイト&エージェントの選び方と活用方法
続いて、障がいを持つ人向け転職サイト&エージェントを選ぶ際のポイントや活用方法の紹介をします。
利用する際は、以下の選び方&活用方法を押さえておきましょう。
順に解説するので参考にしてください。
障がいを持つ人向けの転職サイト&エージェントを選ぶ
まずは、障がいを持つ人向けの転職サイト&エージェントを選びましょう。
「障害者採用枠」の求人が豊富で、転職エージェントの場合、障がいを持つ人の転職市場を熟知したアドバイザーが在籍しています。
もちろん、障がいを持つ人でも一般雇用の求人を扱う転職サイト&エージェントの利用も可能です。
ただ、一般的な転職サイト&エージェントは次のような懸念点があります。
- 障がいに配慮してもらえる求人が見つかりにくい。
- アドバイザーが障がいを持つ人の転職支援に慣れておらず満足できるサポートが受けられない。
試しに、求人数を豊富に持つ大手総合型転職エージェントの求人検索で、障がいを持つ人向けの求人がどれくらいあるか調べてみました。
結果、「障害者雇用促進」など障がいを持つ人をサポートする求人はあるものの、障がいを持つ人が働ける求人はとても少ないことがわかりました。
以下に「障がいを持つ人向けの転職エージェント」と「大手総合型転職エージェント」の特徴をまとめたので、ぜひ違いを参考にしてみてください。
障がいを持つ人向けの転職エージェント |
・障がいを持つ人の転職支援に慣れている ・障がいを持つ人雇用枠に応募できる ・障がいの症状や特性に合わせた仕事探しができる ・障がいを持つ人雇用枠は一般雇用枠より賃金が低い傾向にある |
---|---|
大手総合型転職エージェント |
・職種・業種問わず求人数が豊富 ・年収1,000万円超のハイクラス求人の紹介も可能 ・障がいを持つ人の転職支援に慣れていない ・障がいへの理解がない職場に転職してしまう可能性がある |
自分と同じ障がいを持つ人の転職支援実績をチェックする
転職エージェントを選ぶ際は、自分と同じ障がいを持つ人の転職支援実績が多いかもチェックしてください。
「身体障害」「精神障害」「発達障害」「知的障害」など、障がいの特性によって必要な支援が変わるからです。
自分と同じ障がいを持つ人の支援実績が豊富なら、仕事する上での悩みや困難についても理解してもらいやすいでしょう。
さらに、企業へも必要な職場環境づくりのアドバイスをしてくれるなど、長く働ける職場への転職が可能になります。
また、転職エージェントによっては、「精神障がいを持つ人向けの求人が多い」「身体障がいを持つ人の転職支援実績が豊富」といった特徴も。
公式サイト上に、実際に利用して転職した人の体験談も掲載されているので、参考にしてみるのもいいでしょう。
当記事で紹介しているサービスの支援対象となる主な障がいの特性をまとめたので、参考にしてください。
サービス名 | 支援対象となる主な障がいの特性 |
---|---|
ランスタッド チャレンジド | 障がいの内容から条件に合った求人を紹介 |
LITALICO仕事ナビ | 精神障害、発達障害、身体障害、知的障害、難病 |
デイゴー求人ナビ | 身体障害、精神障害、知的障害 |
Agent Sana(エージェント・サーナ) | 身体障害、内部障害 |
障害者雇用バンク | 身体障害、精神障害、知的障害 |
マイナビパートナーズ紹介 | 障害者手帳を持っている方 |
dodaチャレンジ | 身体障害、精神障害、知的障害、発達障害 |
アビリティスタッフィング | 精神障害者保健福祉手帳を持っている方 |
DIエージェント | 障害者枠で就労の意志を持っている方 |
クローバーナビ | 障害種別に関わらず利用可能 |
エランシア | 障害を持っている方 |
アットジーピー | うつ病、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病 |
マイマイリンク | 精神疾患、発達障害 |
※調査日2024年11月13日
取扱求人エリアやサービス提供地域を確認する
転職サイト&エージェントのサービス提供エリアも必ず確認してください。
サービスによっては、地方の求人取扱数が少なかったり、転職支援サポートのエリアを限定していたりします。
例として、当記事で紹介している「dodaチャレンジ」と「アットジーピー(atGP)」の公開求人数をエリア別に見てみましょう。
求人エリア | dodaチャレンジ | アットジーピー(atGP) |
---|---|---|
北海道・東北 | 154件 | 128件 |
北関東 | 74件 | 115件 |
首都圏 | 761件 | 856件 |
北信越 | 70件 | 61件 |
東海 | 205件 | 159件 |
関西 | 393件 | 287件 |
中国・四国 | 122件 | 95件 |
九州・沖縄 | 164件 | 120件 |
※求人調査日:2025年2月6日
どちらも全国の求人を扱っていますが、北海道・東北エリアで仕事を探しているなら、dodaチャレンジのほうが選択肢は広がりそうです。
また、ランスタッドチャレンジドでは、精神障がいを持つ人の転職支援は「現在住んでいる地域が東京・神奈川・千葉・埼玉の人」に限定しています。
上記のように、取扱求人エリアの強みやサービス提供エリアを確認・把握しておくことで、
- 登録したのに求人が見つからなかった
- 転職支援をしてもらえなかった
とはならず、登録の手間や時間を無駄にせず済むでしょう。
複数の転職エージェントに登録して相性の合うアドバイザーを見つける
転職エージェントを利用する場合は、複数登録して相性の合うアドバイザーを見つけましょう。
転職を成功させるためには、アドバイザーとの相性は重要です。
1社に絞り込んで利用しても、アドバイザーのサポート力や、相性の良し悪しはわかりません。
とくに初めて転職エージェントを利用する場合、相性がイマイチと感じても、「転職エージェントのサポートはこんなもの」と思い込み、使い続けてしまうことに。
いろんな転職エージェントを利用すれば、違いもわかりますし、相性の合うアドバイザーと出会える可能性もアップします。
転職エージェント利用者からは、「うまくいかないこともあるけれど、アドバイザーのおかげで、諦めずに転職活動を続けられる」という声もあります。
また障がいの特性によっては、「遠回しに表現されても意図をくみ取れない」という人もいますよね。
上記のような人は、ストレートな物言いのアドバイザーでないと、相談が効率的に進みません。
一方で「打たれ弱いから、優しく寄り添ってくれるタイプのアドバイザーがいい」「ネガティブになりやすいから、鼓舞してくれるタイプがいい」という希望もあるでしょう。
いろんなタイプのアドバイザーが在籍しているので、まず2~3社の転職エージェントに登録して比較してみてください。
以下に複数登録の例をいくつか挙げるので参考にしてください。
- ●ランスタッドチャレンジド×エランシア
- 【希望条件に合った仕事を見つけたい人におすすめ】
希望条件に合った仕事を見つけたい人は、「ランスタッド チャレンジド」「エランシア」の複数登録がおすすめ。
専任のコンサルタントがサポートしてくれるためマッチング精度が高く、ランスタッドチャレンジは条件が合うように求人をオーダーメイドしてくれます。
- ●障害者雇用バンク×dodaチャレンジ
- 【年収アップを目指したい人におすすめ】
年収アップを目指したい人は、「障害者雇用バンク」「dodaチャレンジ」の複数登録がおすすめ。
ハイクラス求人を多数扱っており、年収500万円以上の求人紹介実績があります。
転職サイト&エージェントと就労移行支援サービスを併用するのもアリ
スキルや経歴に自信がない人は、転職サイト&エージェントと併せて、就労移行支援サービスを使うのもおすすめです。
就労移行支援サービスを使って転職するための準備を行った上で、転職サイト&エージェントを活用して仕事探しができるからですね。
企業で働く力を身につけられるのはもちろん、障がいや病気の理解、自分のできることを把握することもできます。
そのため、転職サイト&エージェントを利用する際に、希望条件が絞りやすくなったり、キャリアプランを明確に伝えられたりするでしょう。
なかには、以下のように障がいを持つ人向けに就労移行支援サービスを提供している転職エージェントもあります。
障がいを持つ人向けの転職サイト&エージェントの利用は、「障害者手帳」の交付を受けていることが前提となっています。
一方の就労移行支援サービスは、医師の診断書や通院証明書があれば利用できるケースもあります。
各種相談や転職の準備は就労移行支援サービスを利用し、一般雇用枠の求人を扱う転職サイト&エージェントでクローズ転職を目指すという方法も可能なので、ぜひ併用を検討してみてください。
障がいを持つ人の就労を支援する「障害者総合支援法」にもとづいた障害福祉サービスです。
都道府県別に障がいを持つ人向け転職サイト・エージェントが探せる検索ツールもおすすめ
障がいを持つ人が転職サイト・エージェントを使うとき、
- 希望するエリアに求人があるか
- 住んでいる地域で転職支援サポートを受けられるか
といった上記の点をチェックするのは重要だと理解していただけたのではないでしょうか。
ただ、自分で1社ずつ調べるのは負担な人もいるでしょう。
そこで、働きたい都道府県別に、障がいを持つ人向け転職サイト・エージェントが探せる検索ツールを当サイトで用意しました。
希望する都道府県にチェックをして、「検索する」ボタンを押すだけで簡単に障がいを持つ人向け転職サイト・エージェントが表示されるので、ぜひ試してみてください。
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時の流れ
障がいを持つ人向け転職エージェント利用時の流れを紹介します。
- 公式サイトのエントリーフォームから登録の申し込みを行う転職支援を受けるためには申し込みを行い登録面談へと進まなくてはいけません。
- アドバイザーと面談を行う申し込み後に担当アドバイザーから連絡があるので、面談日時を調整して面談に進みましょう。
- 求人紹介を受ける面談をもとに、スキルやキャリアプラン、希望、適性など考慮した求人を紹介してもらえます。
- 求人応募&選考に進む希望に合う求人があれば、担当アドバイザーに応募したいことを伝え、選考に進みましょう。
- 企業の面接を受ける書類選考に通過したら、いよいよ企業の面接です。
- 内定&入社の準備内定が出たら、内定を承諾するか決め、入社や退職の準備を行いましょう。
障がいを持つ人向け転職エージェントに登録する際、プロフィールや希望条件以外にも、手帳の種類や障がいの内容について入力が求められます。
転職エージェントによっては、「障害者手帳のコピー」の添付が求められることもあるので、申し込み前に準備しておくといいでしょう。
エントリーフォームへの入力が難しい場合は、電話登録に対応している転職エージェントもあるので、申し込み方法を確認してみてください。
面談方法についても事情を配慮してもらえるので、「対面」「Web」「電話」など希望の方法で対応可能か遠慮せず相談しましょう。
応募する企業や職種によっては「適性検査」を導入していることもあるため、対策を受けるのがおすすめです。
障がいを持つ人向けの転職エージェントの多くは、入社後も安心して働けるよう、定期的なフォローを行っています。
困ったことがあれば、相談するようにしてください。
障がいを持つ人向け転職サイト&エージェントに関するQ&A
障がいを持つ人向け転職サイト&エージェント利用時のよくある質問について紹介します。
わからないことや気になる点があれば、ぜひ参考にしてみてください。
障害者専門の転職サイト・エージェントは、障がいを持つ人の転職・就業を目的としたサービスです。
そのため、登録時や面談時に障害者手帳の有無を確認されます。
また、障害者枠で雇用される場合、障害者手帳は必須となるため、ない人は一般雇用で転職を目指すことになります。
ただし、取得申請中の人や検討中の人でも求人をチェックしたり、アドバイザーに相談できる転職サイト&エージェントもあるので、利用条件を確認してみてください。
「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の交付を受けていれば求人に応募もできます。
障がいの種別に関係なく、ぜひ障がいを持つ人向けの転職サイト&エージェントを活用してみてください。
もし不安がある人は、各転職サイト&エージェントに掲載されている体験談などを確認してみるといいでしょう。
中には、特定の障がいの求人を専門に扱っている転職サイト&エージェントもあります。
取り扱っている求人やアドバイザーの専門性を確認した上で登録するようにしましょう。
人材を探している企業から、転職サイトは「広告料」を、転職エージェントは「成功報酬」を受け取って利益を得ているため、求職者から料金を取ることはありません。
さまざまなサポートが無料で受けられるので、気軽に登録するといいでしょう。
ただし、転職エージェントの来社面談の交通費や、面接時に着用する服装などは自己負担となるので注意してください。
自分で求人検索する必要がないので、うまく希望に合う仕事を見つけられない人や、時間のない人には使える機能と言えるでしょう。
書類選考を飛ばして、すぐに面接へと進めるスカウトなどもあるので、サービス内容を確認の上、ぜひ利用してみてください。
なかなかスカウトが届かない人は、細かく条件設定せず、希望条件をゆるめてみるといいでしょう。
スカウト機能について知りたい方は、「スカウト型転職サイトおすすめ10選!仕組みや上手に使いこなすコツを詳しく解説」の記事も参考にしてみてください。
Webカウンセリングの際は、チャットやメール、ビデオ通話など、対面での面談ではブギーボードなどを使った筆談で行われます。
カウンセリングだけでなく、お仕事紹介時や問い合わせ時なども配慮してもらえるので、担当アドバイザーに確認してみてください。
よくある退会方法は以下のとおりです。
- メールで退会の意向を伝える
- 専用フォームから手続きを行う
- マイページから手続きを行う
退会処理が完了するまでの間、メルマガやお知らせメールが届くこともあります。
また、退会後はエントリー履歴や、気になる企業・求人のブックマークなどは閲覧できなくなるので注意してください。
障がいを持つ人の就労形態の種類を解説
この章では、記事内にも出てくる障がいを持つ人の就労形態について詳しく解説します。
チェックしておけば、どのような働き方があるのか理解でき、転職活動にも役立つでしょう。
障がい者雇用枠とは、障がい者を対象とした採用枠で、応募条件は障がい者手帳を持っていることです。
障がいに関係なく、希望や能力に応じた仕事に就けるよう、国が障がい者雇用を推進しています。
障がい者の社会参加を促進し、経済的自立の支援を目的とした制度で、職場環境の整備や障がい者向け研修などの支援があるのも特徴です。
特例子会社就労は、障がい者の雇用を目的とした特例子会社に就労することです。
普通の職場だと課題もありますが、障がい者を雇うために設立された子会社なので、手厚い配慮や職場環境が期待できるでしょう。
令和5年6月1日現在、特例子会社の認定を受けている企業は598社です。(※)
特例子会社は障害者雇用率に換算可能なため、大手や中堅企業の導入が目立ちます。
ただし、常時募集しているわけではないため、転職エージェントを活用して欠員募集などの情報を提供してもらうのがおすすめです。
※厚生労働省「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」
オープン就労は、障がいを開示した上で転職活動を行い、就労することです。
障がい者雇用枠での採用だけでなく、一般枠(障がい者限定ではない通常の求人)でも、障がいをオープンにして転職活動・就労を行うケースもあります。
障がいを理解してもらえたり、必要に応じた配慮が得られたりするなどメリットがある一方、転職活動の際に説明する必要があったり、職種の選択肢や求人数が少ないなどのデメリットも。
一般枠でオープン就労を目指す場合、障がいに対する理解が得られない可能性もあるので注意してください。
セミオープン就労は、「同じ部署の人のみ」「上司と人事のみ」など、社内で障がいを伝える人の範囲を限定して就労することです。
必要な人のみオープンにできるため、会社の配慮を得ながらも、他の社員に知られず働けるのがメリットです。
ただし、サポートの難しさなどからセミオープン就労を受け入れている企業は少ない傾向にあるため、転職活動に時間がかかる可能性もあるでしょう。
クローズ就労は、障がいについて開示せず転職活動を行い就労することです。
クローズ就労の場合、基本的に一般枠の求人に応募することになるため、職種・業種の選択肢も豊富で求人数も多いです。
障がい者雇用枠より給与が高いというメリットもあります。
しかし、障がいを伝えていないため、働き方や業務内容などの配慮は得られません。
緊急時には適切な対応が遅れる可能性も。
早期離職のリスクも高まるため、クローズ就労を選択する場合は慎重に行ってください。
就労継続支援A型は、一般企業での就労は難しくても、一定の支援があれば雇用契約を締結して働ける障がい者を対象とした障害福祉サービスです。
最低賃金が保証されおり、知識や技術なども身につけながら働けるため人気も高いです。
事業所によって仕事内容は異なりますが、「軽作業」「接客・調理」「データ入力代行」「Webデザイン」など幅広いお仕事があります。
ただし、事業所によっては人気があって利用できなかったり、短時間労働が中心で経済的な自立は難しかったりするデメリットも。
ちなみに「令和4年社会福祉施設等調査」によると、就労継続支援A型の事業所数は4,429です。
一般企業が不安でサポートを受けたいと考える障がい者には、魅力的な選択肢ではないでしょうか。
就労継続支援B型は、一般企業での就労が難しく、雇用契約に基づく就労も困難な障がい者に対し、就労や生産活動の機会を提供する障害福祉サービスです。
週1回や1日1時間といった利用もできるため、障がいの状況に合わせた働き方が可能です。
主な仕事内容は「清掃」「袋詰め」「シール貼り」といった作業で、最近ではパソコン作業の仕事を提供している事業所もあります。
雇用契約を締結しないため、働いた対価は「工賃」として支給されますが、最低賃金以下が多いです。
簡単な作業が中心のため、知識や技術などが身につかないデメリットも。
ちなみに「令和4年社会福祉施設等調査」によると、就労継続支援B型の事業所数は15,588です。
一般企業での就労が難しい場合、社会参加の機会として就労継続支援B型を利用してみてはいかがでしょうか。

障がい者の働き方はさまざまです。
「障がい者雇用枠」と「一般枠」どちらにするのか、また障がいをオープンにするか否かなど、状況に応じて選択するようにしましょう。
一般企業での勤務が難しい場合、就労継続支援のA型・B型の選択肢もあります。
どの働き方がいいのかわからない場合は、ぜひ障がいを持つ人向けの転職エージェントや自治体の窓口などに相談してみてください。
障がいを持つ人の雇用状況をグラフ付きで解説
「障がいを持っていると転職は厳しいのではいか」という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
障害者雇用は毎年増加傾向にあります。
以下は、厚生労働省が公表している「民間企業における障害者の雇用状況」のグラフです。
実雇用率、雇用されている障害者の数ともに、右肩上がりであるとわかります。
要因として「障害者雇用促進法」の改正による、障害者の法定雇用率の引き上げと支援策の強化が考えられます。
以下の表のとおり、今後も段階的に法定雇用率を引き上げたり、範囲が広がったりする予定なので、雇用の需要も増加し転職しやすい状況が期待できるでしょう。
令和5年度 | 令和6年4月 | 令和8年7月 | |
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民間企業の法定雇用率 | 2.3% | 2.5% | 2.7% |
対象事業主の範囲 | 43.5人以上 | 40.0人以上 | 37.5人以上 |
(※引用元:厚生労働省)
令和6年4月から施行される「改正障害者差別解消法」によって、合理的配慮の提供が義務化されることで、職場や仕事の選択肢も増えるのではないでしょうか。
他にも、少子高齢化による人材不足を解消するために、障がいを持つ人を戦力として採用する企業の増加や、在宅ワークの浸透なども障がいを持つ人の雇用率増加に寄与していると考えられます。
人事のほけんしつ廣田 朱氏からの転職活動アドバイス
最後に当記事の監修者、『人事のほけんしつ』の廣田 朱氏からアドバイスいただいたので紹介します。

中途での受傷や診断により、一般枠から障がい者雇用に方針を変える事は、単に職種や業種を変更する転職というよりも「生き方」について考える機会ともいえます。
ハローワークで専門職として、たくさんの障がい者雇用の転職の支援をしてきました。良い結果に繫がりやすいのは、“今の自分にとっての持続可能な条件”を知っている方でした。
年収や正社員など、目に見える条件面だけでなく、“自分らしく働ける”を基準にした理想の労働時間や業務内容、職場環境、会社にお願いしたい“配慮事項”を明らかにしておくことが重要です。