税理士や会計士が転職する方法のひとつに転職サイトの利用が挙げられます。
しかし、どのような転職サイトがあるのか調べてみたところ、その選択肢の多さに驚かれた人も多いのではないでしょうか。
R&G編集部が調査した内容をもとに、税理士・会計士向けのおすすめ転職サイトを厳選して紹介しています。
厳選した中でも、公開求人数の多い以下の5社は要チェックです。
転職サイト | 公開求人数(件) |
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ヒュープロ | 6,395 |
人材ドラフト | 4,558 |
ジャスネットキャリア | 2,629 |
MS Japan | 1,815 |
レックスアドバイザーズ | 1,529 |
※調査日:2025年1月20日時点(各公式ホームページより)
さらに税理士・会計士が転職サイトを使うメリットやデメリット、利用の流れなども紹介しています。
税理士・会計士におすすめの転職サイト11選を紹介
それでは早速、税理士・会計士向けおすすめの転職サイトを紹介していきます。
なお、おすすめ11選は以下情報を徹底調査した内容をもとに、編集部が独自に選別にしています。
各サイトの特徴や、おすすめポイントなども紹介しているので、転職サイトを探している方は参考にしてみてください。
【ヒュープロ】とにかく早く転職したい人におすすめ
- スピーディーな転職が可能
- 充実したサポート体制
- 非公開求人あり
ヒュープロは、税理士や会計士などの士業・管理部門の求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
とにかく早く転職したい人は、ヒュープロがおすすめ。
求人紹介から内定までの平均期間が、業界平均だと9~12週間なのに対し、ヒュープロは約3週間だからですね。(※)
ここまで早く転職が実現できるのは、ヒュープロが開発した独自アルゴリズムを使った自動マッチング機能で、通過率の高い求人を抽出しているから。
また、面接1回のみの求人を多数保有している点も挙げられます。
さらに、広く深い業界知識を持つ専任エージェントがじっくり面談を行い、転職者一人ひとりを手厚くサポートしてくれます。
いつでもどこでも専任のキャリアアドバイザーに相談できるサポート体制「クラウドエージェント」があるため、転職者の疑問や不安はすぐに解消。
転職活動の負担を徹底的に減らし、最適な求人に出会えるため、短時間で満足の行く転職活動が実現しています。
掲載されている求人以外に非公開求人もあり、登録すると紹介してもらえますよ。
面接の際には「無料面接対策サービス」も利用できるので、今の職場に不満のある人や、早く転職したい人はぜひ利用を検討してくだいさいね。
※「ヒュープロ」公式サイトより(2023年9月時点)
働き方 | 正社員 |
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取扱業種・業界 | 税理士・税務スタッフ、経理、財務、公認会計士、人事・労務、社会保険労務士、法務・知財、弁護士、CFO、その他 |
求人対応エリア | 税務スタッフ・税理士:全国、経理・法務:東京都・神奈川 |
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
公式サイト | https://hupro-job.com/ |
【MS Japan】利用実績の高いエージェントを利用したい人におすすめ
- 管理部門・士業の転職支援に特化
- 求人の90%が非公開求人(※1)
- 上場企業との取引実績多数あり
MS Japanは、管理部門・士業に特化した転職支援サービスです。
利用実績の高い転職エージェントを利用したい人は、MS Japanがおすすめ。
会計スペシャリストに特化した人材紹介会社ではトップクラスの利用実績があるからですね。
年間3,000名以上の「公認会計士」「税理士」「USCPA」「弁護士」などの有資格者が登録、600名以上の転職をサポートしており、創業から30年の実績はのべ26,000名以上。(※)
非公開求人も豊富に扱っており、MS Japanでしかない求人も多数。
さらに、上場企業の70%以上にあたる約2,600社(※)と取引実績があるというからすごいですよね。
MS Japanを利用した人のアンケートでは、90%以上が「次回も転職の際にMS Japanを利用したい」と回答しています。(※)
業界に精通したアドバイザーが転職をサポートしてくれるので、転職活動に行き詰まった人や悩んでいる人は、登録して損はありませんよ。
(※)「MS Japan」公式サイトより(2023年9月時点)
働き方 | 正社員 |
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取扱業種・業界 | 経理・財務、人事・総務、法務・知的財産、経営企画・内部監査、広報・IR・マーケ・購買、秘書・オフィスワーク、会計事務所・監査法人、法律・特許事務所、社会保険労務士事務所、コンサルティング、役員、金融、その他 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
【レックスアドバイザーズ】キャリアアップを目指す人におすすめ
- キャリアアップのノウハウを保有
- 会計士・税理士・経理・財務の転職相談実績が多数あり
- 利用者の転職満足度が高い
レックスアドバイザーズは、公認会計士・税理士専門の転職支援サービスです。
転職でキャリアアップを目指している人は、レックスアドバイザーズがおすすめ。
シニアマネージャー、将来の幹部候補といったポジションの転職サポートを得意としているからです。
これまでに数多くの会計士・税理士の転職相談を行っていて、キャリアアップするためのノウハウを蓄積。
ほかにはないレックスアドバイザーズ独自のコンサルティングで転職を成功へと導きます。
さらに満足できる転職にするために、キャリアや志向性だけでなく職場環境なども考慮し手厚くサポート。
転職相談はもちろんのこと、履歴書や職務経歴書作成のアドバイスや面接対策なども行っていて、利用者の転職満足度も高評価(※)です。
扱っている求人は大手企業から会計事務所まで数多く取り揃っています。
忙しくて面談に行く時間がないという人でも、電話での面談やメールでの相談が可能なので、在職中の人でも利用しやすいサービスですよ。
※レックスアドバイザーズHPより
働き方 | 正社員、 契約社員、業務委託 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所・税理士法人、一般企業(事業会社)、コンサルティングファーム、監査法人、銀行・金融機関・ファンド、法律・特許事務所 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト | https://www.career-adv.jp/ |
【マイナビ税理士&マイナビ会計士】マイナビグループ運営の各職業特化型サイト
マイナビは税理士と会計士それぞれで「マイナビ税理士」と「マイナビ会計士」を運営しています。
以下、両方とも紹介しているので、参考にしてみてください。
- 非公開求人が豊富
- 他社にはない求人を保有
- 税理士専門のキャリアアドバイザーがサポート
マイナビ税理士は、大手マイナビグループが運営している税理士・科目合格者に特化した転職支援サービスです。
ほかにはないような仕事を探している人には、マイナビ税理士がおすすめ。
マイナビ税理士だけの非公開求人を紹介してもらえるからです。
また、マイナビ税理士からの働きかけで顕在化する求人など、ここにしかない求人に出会えるチャンスがあります。
自分では探せない・想像もつかないような転職先を税理士専門のキャリアアドバイザーが紹介。
今までにチャレンジできなかった異業種への転職など、自分の可能性も広がりますよ。
公式サイトでは、簡単にできる「キャリア診断」や「年収診断」なども充実しているので、どこに登録するか迷ったならぜひ候補のひとつに入れてくださいね。
働き方 | 正社員 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所・税理士法人、コンサルティングファーム、事業会社、金融機関 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://zeirishi.mynavi-agent.jp/ |
- 事業会社の求人が豊富
- 非公開求人あり
- 業界に精通したキャリアアドバイザーがサポート
マイナビ会計士は、マイナビグループが運営している「会計士」「試験合格者」「USCPA」専門の転職支援サービスです。
事業会社に転職をしたい人は、マイナビ会計士がおすすめ。
グループのネットワークが持つ強みを活かし、事業会社の求人を豊富に扱っているからです。
会計士の転職先には、会計事務所や監査法人など幅広いですが、中でも転職希望者の多いのが事業会社。
大手上場企業や外資系企業、ベンチャー企業などの事業会社は、転職希望者が多いものの1社あたりの募集人数は少ない傾向にあります。
マイナビ会計士は「狭き門」ともいえる人気の事業会社の求人を、非公開求人も含め多数保有しており、最適な事業会社の求人を提案してくれます。
マイナビ会計士利用者の40%(※)が事業会社への転職を希望し、ニーズに応えられていることからも、取り扱っている求人の多さがわかりますよね。
さらに、会計士業界に精通したキャリアアドバイザーが転職市場や採用温度感などの最新情報を常にキャッチ。
希望条件に合った企業の採用情報など、生の情報を教えてもらえます。
大手グループが運営している安心感もあるので、転職を目指す会計士はぜひ登録を検討してくださいね。
※「マイナビ会計士」公式サイトより(2023年9月時点)
働き方 | 正社員 |
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取扱業種・業界 | 監査法人、会計事務所・税理士法人、コンサルティングファーム、事業会社、金融機関、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://cpa.mynavi.jp/ |
【ミツプロ】仕事もプライベートも充実させたい人におすすめ
- 好条件の求人が豊富
- 登録しているのは厳しい審査に通過した事務所のみ
- オファー制度あり
ミツプロは、会計事務所・税理士法人専門の転職支援サービスです。
仕事もプライベートも充実させたい人は、ミツプロがおすすめ。
残業時間35時間以内など、好条件の求人が豊富だからです。
公開求人は、業界大手から特化型事務所、ベンチャー会計事務所まで公開求人数は約300社(※)。
福利厚生や評価制度など、従業員を第一に考えている事務所のみを厳選して扱っているため、仕事とプライベートの両立が可能です。
転職活動には、経験豊富なキャリアアドバイザーが親身にサポート。
条件にあう仕事を紹介してくれるのはもちろんのこと、スキルや経験などを登録しておけば、マッチ率の高い事務所からオファーが届きますよ。
面談は、オンラインか電話でできるので、遠方の人や働きながら転職活動をしている人は、ぜひ登録を検討してくださいね。
※「ミツプロ」公式サイトより(2024年11月時点)
働き方 | 正社員、パート |
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取扱業種・業界 | 会計士・税理士 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ミツプロ |
公式サイト | https://tax.mitsukaru-pro.co.jp/ |
【ツインプロ】質の高いキャリアコンサルタントにサポートしてほしい人におすすめ
- 質の高いコンサルタントが転職をサポートしてくれる
- 求職者のキャリアプランに沿って求人やアドバイスを提供してくれる
- 面接対策の質と量はトップクラス
ツインプロは経理・会計に特化している転職支援サービスです。
質の高いキャリアコンサルタントにサポートしてほしい人は、ツインプロがおすすめ。
ツインプロには、キャリア突出した支援実績をもつコンサルタントや、元は営業職として高い成果を上げていたコンサルタントが在籍しているからです。
キャリアコンサルタントとのカウンセリングでは、「ワークバランスを重視したい」「キャリアアップしたい」など、あなたのキャリアプランに沿って、求人やアドバイスを提供。
サポートの丁寧さやレスポンスの速さなどにこだわりをもち、在職中で忙しい求職者を最大限サポートできるように会社全体でサービス向上に取り組んでいます。
また、過去の内定者データが蓄積されており、それぞれの企業や業種にあった選考対策をカスタマイズ。
とくに面接対策の量と質は業界トップクラスで、内定から逆算された選考対策を提供してもらえます。
実際、3人に2人が内定獲得していることからも、質の高いサポートをしてもらえるのがわかるのではないでしょうか。(※)
これまでに1,000名以上の年収交渉を行っており(※)、ノウハウを惜しみなく提供してもらえるので、年収アップを目指している人にも利用価値の高いサービスです。
※「ツインプロ」公式サイトより(2024年12月時点)
働き方 | 非公開 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所・税理士法人・事業会社の経理職、コンサルティングファーム、監査法人 |
求人対応エリア | 非公開 |
運営会社 | 株式会社MyVision / マイビジョン |
公式サイト | https://my-vision.co.jp/forms/twinpro_v2 |
【ジャスネットキャリア】求人数の多い転職サイトを利用したい人におすすめ
- 取引実績企業は5,000社超(※1)
- 非公開求人多数あり
- 「職業紹介優良事業者」「優良派遣事業者」に認定
ジャスネットキャリアは、1996年に公認会計士が創業した会計、税務、経理・財務分野に特化している転職サイトです。
求人数の多い転職サイトを利用したい人は、ジャスネットキャリアがおすすめ。
「国内上場企業」「外資系企業」「ベンチャー企業」「銀行・証券会社」など、取引実績企業は5,000社(※1)にのぼり、非公開求人も多数保有しているからです。
幅広いフィールドの求人を扱っているため、20代の若手から40代以上の管理職求人までキャリアステージに合った求人の紹介が可能です。
正社員やパート・アルバイト、派遣などさまざまな雇用形態の求人を扱っていて、直接応募できる求人だけでなくエージェントサービスの利用もできますよ。
会計士や税理士に特化しているだけあり、利用者からは「求人の質が高い」との声もあり、面談の相談満足度は91.8%(※2)と高評価を得ています。
厚生労働省の委託事業である「職業紹介優良事業者」「優良派遣事業者」にも認定されているので、会計士・税理士の仕事を探している人はぜひ登録を検討してくださいね。
(※1)「ジャスネットキャリア」公式サイトより(2023年9月時点)
(※2)2018年度自社アンケート調べ
働き方 | 正社員、 契約社員、 派遣、契約派遣、パート・アルバイト、業務委託 |
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取扱業種・業界 | 監査法人、コンサルティングファーム・シンクタンク、税理士法人、会計事務所、青色申告会、IT・情報通信、メーカー、商社、物流・運輸・インフラ、サービス、アウトソーシング・シェアード、金融、不動産・建設 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
公式サイト | https://career.jusnet.co.jp/ |
【人材ドラフト】自分の市場価値を知りたい人におすすめ
- 「スカウトサービス」と「エージェントサービス」の両方がある
- 幅広い求人を扱っている
- 電話やWEB面談に対応
人材ドラフトは、会計事務所・経理・財務の求人に特化している転職支援サービスです。
「自分の市場価値を知りたい」「自分では見つけられない求人に出会いたい」人には、人材ドラフトがおすすめ。
登録するだけでオファーが届く「スカウトサービス」があるからです。
在職中で忙しい人も希望条件や資格、経験などの情報を登録しておくだけで、あなたのことが気になっている企業からオファーが届きます。
自分中心の転職活動ができるだけでなく、未経験や経験の浅い人でも企業の方からオファーが届くので、迷うことなく応募できますよね。
また、自信がなくエントリーできなくても「気になる」を送信しておけば、企業の方からオファーが届く可能性も。
企業からオファーがもらえることで、自分では探せなかったようなお仕事に出会えるチャンスも広がります。
さらに、転職活動に疲れてしまった人には「エージェントサービス」の利用も可能。
希望条件に合った仕事の紹介だけではなく、書類添削や面接日程の調整などもしてくれるので、スムーズに転職活動がすすめられます。
求人は大手企業から会計事務所、シンクタンクなど幅広く扱っています。
電話やWEBで面談ができるので、遠方の人でも利用しやすいサービスです。
働き方 | 正社員、 契約社員、 、パート・アルバイト、その他 |
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取扱業種・業界 | 一般企業、外資系企業、会計事務所・税理士法人、社会保険労務士事務所・社会保険労務士法人、コンサルティング会社、監査法人、銀行、証券会社、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社人材ドラフト |
公式サイト | https://www.jinzai-draft.com/ |
【人材スカウトビスカス】応募先の情報をしっかり把握したい人におすすめ
- 充実したネットワークを活かし細かい情報も把握
- 長年の信頼と実績あり
- オンライン面談・面接にも対応
人材スカウトビスカスは、会計事務所・税理士求人に特化した転職支援サービスです。
応募前に職場の情報をしっかり把握しておきたい人は、人材スカウトビスカスがおすすめ。
求人票だけではわからない情報も教えてもらえるからです。
大手会計事務所から少数精鋭の事務所まで幅広くカバーしており、全国4200超(※)の事務所とネットワークを保有。
このネットワークを活かし、事務所の雰囲気や得意分野、特色などをしっかり把握し、求職者に情報を伝えてくれます。
応募前に職場の情報がわかるのでミスマッチを防げ、希望条件に合った求人に出会えるチャンスも広がりますよ。
さらに、創業から27年間で17万件(※)を超える紹介実績があり、企業からの信頼も抜群。
キャリア・コーディネーターが丁寧にヒアリングし、希望や適性にあった求人を紹介してくれます。
初回ヒアリングはWebや電話、LINEにも対応しているため、遠方の人や時間に余裕のない人にも利用しやすいサービスです。
※「人材スカウト」公式サイトより(2023年9月時点)
働き方 | 正社員、 パート・アルバイト、その他 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所、税理士法人、一般企業、金融機関 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビスカス |
公式サイト | https://www.viscas-jinzai.com/ |
【アカナビ】働きながら資格試験の勉強をしたい人におすすめ
- 働きながら資格取得が目指せる求人多数
- 育児中の女性が働きやすい求人を保有
- 詳細な求人情報が見られる
アカナビは、会計事務所・経理専門の求人転職サイトです。
働きながら資格試験の勉強をしたい人は、アカナビがおすすめ。
「資格試験勉強中の方」「育児などで時短勤務を希望する女性」向けの求人が多くを占めているからです。
「残業が少なめ」や「資格取得援助制度」があるなど、資格取得を推奨してくれる会計事務所の求人を保有。
資格取得に前向きな職場は、就学時も周りの社員がサポートしてくれるなど、働きながら勉強しやすい環境が整っていますよ。
また育児中の女性が働けるような求人も扱っているのもポイントのひとつ。
アカナビでは、パート勤務や時短勤務を取り入れていなかった会計事務所に新たな雇用スタイルを提案。
育児中の女性でも働きやすく、活躍できる場を広げる活動も行っています。
求人検索では様々な条件を絞り込んで検索でき、職場の給与情報や待遇など詳細な情報が見られるのも便利。
資格取得を考えている人や職場復帰を考えている女性は、ぜひ登録を検討してくださいね。
働き方 | パート・アルバイト、時短正社員、正社員、契約社員、非常勤、業務委託、派遣社員 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所・税理士法人、監査法人、一般企業、金融機関、コンサルティングファーム、その他士業事務所 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト | https://kaikeizeimu.jp/ |
【会計求人プラス】会計業界未経験の人におすすめ
- 求人の約3割が「未経験OK」(※)
- パート・アルバイトの求人あり
- 「スカウトサービス」「エージェントサービス」の両方が利用可能
会計求人プラスは、会計士・税理士事務所の求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
未経験だけど会計業界で働きたい人は、会計求人プラスがおすすめ。
「未経験OK」の求人を多数扱っているからです。
扱っている求人の約3割(※)が「未経験OK」のお仕事。
会計業界は、「税理士資格の勉強中」「資格は持っているけれど実務経験がない」など、働きたいけど業界未経験のため内定がもらえない、応募すらできない人がいます。
会計求人プラスは、未経験であっても「コミュニケーション能力の高い営業職」「IT活用の際には役に立てるIT職」など、異業種からの転職でも会計業界で経験やスキルを活かせる求人が多数。
これといった専門知識がない人でも、未経験者に求めることなどが求人に記載されているので、あきらめる必要はありませんよ。
また、未経験から正社員で働くのは不安という人には、パートやアルバイトの求人もあります。
登録してプロフィールを入力すると企業からスカウトメールが届くので、効率よく転職活動がすすめられます。
さらにエージェントサービスも利用できるので、自力での転職活動に不安がある人には心強いですよね。
ただ全求人数は多いとはいえないので、ほかの転職支援サービスとあわせて登録すると利用しやすいですよ。
※求人調査日:2023年9月15日
働き方 | 正社員、パート・アルバイト、契約社員、 派遣社員 |
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取扱業種・業界 | 会計事務所・税理士事務所、税理士法人、監査法人、一般企業(株式会社)、個人向け税務、飲食、ITサービス、小売、不動産、医療、建設業美容・サロン |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社アグリード |
公式サイト | https://kaikeiplus.jp/ |
当編集部で調査結果の中から、税理士・会計士のおすすめ転職サイト11社を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
各社が持っているおすすめ部分や強みの違いから、候補先を絞りきれずに迷ってしまう人もいるかもしれません。
次章からは、希望条件別におすすめの転職サイトを選びやすいように選別してみましたので参考にしてみてください。
税理士・会計士向けおすすめ転職サイトを条件別で選べる
続いて、条件別におすすめの税理士・会計士向け転職サイトを紹介していきます。
希望にあわせて、以下のリンクをタップしてお進みください。
該当する希望条件があれば、ぜひ紹介している転職サイトを検討してみてくださいね。
税理士向けおすすめ転職サイトを希望条件別で選べる
まずは3つの条件別に税理士向けおすすめ転職サイトを紹介します。
順にみていきましょう。
1.年収1000万円以上を目指したい税理士向け転職サイト3選
年収1000万円以上を目指したい税理士さんは、『レックスアドバイザーズ』『MS Japan』『マイナビ税理士』をチェックするといいでしょう。
上記3社は税理士向けのハイクラス転職を扱っており、経験や能力を考慮した年収となるよう交渉などもしてくれるエージェント型の転職サイトだからですね。
レックスアドバイザーズは、税理士のハイクラス転職も得意としており、利用者の転職満足度も高い傾向に。(※レックスアドバイザーズHPより)
キャリア形成を見据えた転職支援が行われているので、キャリアアップを目指している税理士さんはぜひ活用してください。
上場企業と多数の取引があるMS Japanは年収だけでなく、労働環境の整った法人・企業への転職も可能です。
専任のキャリアアドバイザーがキャリアプランを一緒に考えてくれるので、すぐに年収1000万円が叶わなくても、将来的に実現できる職場を紹介してくれるでしょう。
税理士に特化したマイナビ税理士は、マイナビグループのネットワークを活かした独自の求人を多数保有している強みがあります。
非公開求人も豊富で、登録すれば他では見つからないような条件の良い求人を紹介してもらえる可能性もあるため、登録しておいて損はないでしょう。
税理士向けのハイクラス求人あり。※レックスアドバイザーズHPより
【公式】https://www.career-adv.jp/
上場企業との取引多数。
【公式】https://www.jmsc.co.jp/
高待遇の非公開求人を紹介してもらえる。
【公式】https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
2.実務未経験から転職したい税理士向け転職サイト3選
「資格を取得したけど実務経験がない」「科目合格したから税理士補助の仕事がしたい」といった人には、『アカナビ』『人材スカウトビスカス』『会計求人プラス』が使えます。
上記3社は、未経験者や税理士資格の取得を目指している人向けの求人が充実しているからですね。
資格取得に前向きな税理士法人などの求人を紹介してもらえるアカナビは、現在進行形で税理士資格の勉強をしている人は押さえておくといいでしょう。
正社員だけでなく、「時短正社員」や「パート・アルバイト」の求人もあるので、勉強と仕事の両立も実現できます。
人材スカウトビスカスは、全国に多数ある会計・税理士事務所とネットワークがあり、未経験歓迎の求人もたくさん保有しています。
また、利用者の約8割が20代・30代(※)と若く、経験の浅い税理士さんの転職支援実績も十分にあるので若手には心強いでしょう。
「なかなか内定がもらえない」「税理士資格の勉強中だけど上手くアプローチできない」と転職活動に行き詰っている人は、会計求人プラスに相談してみてください。
スカウトサービスと併せてエージェントサービスを利用することで、転職活動を上手く進められるようフォローしてもらえるでしょう。
※「人材スカウトビスカス」公式サイトより(2023年9月時点)
未経験でも資格取得と仕事の両立を実現できる。
【公式】https://kaikeizeimu.jp/
20代・30代の若手向け未経験歓迎の求人が多い。
【公式】https://www.viscas-jinzai.com/
エージェントサービスの利用で内定を目指せる。
【公式】https://kaikeiplus.jp/
3.地元で働きたい税理士向け転職サイト2選
「近くの税理士事務所で働きたい」「U・Iターン転職で地元に帰りたい」と希望する税理士さんは、『人材ドラフト』『人材スカウトビスカス』を押さえておくといいでしょう。
どちらも地方の税理士求人を扱っているからですね。
人材ドラフトは、Uターン・Iターンの求人特集を行うなど、地方の転職にも力を入れています。
全国各地の求人を扱っているので、希望の勤務地の仕事も見つかりやすいでしょう。
地元密着の中小の税理士法人や事務所の求人が多いのは人材スカウトビスカス。
求人情報だけではわかりにくい職場情報の提供もしてくれるので、雰囲気もつかみやすいでしょう。
U・Iターン向けの求人あり。
【公式】https://kaikeizeimu.jp/
地元の事務所の求人が見つかる。
【公式】https://www.jinzai-draft.com/
会計士向けおすすめ転職サイトを希望条件別で選べる
次に会計士向けおすすめ転職サイトを3つの条件別に紹介します。
順に確認して選んでいきましょう。
1.高年収を目指したい会計士向け転職サイト2選
年収アップやより高い年収を目指したい会計士は、『レックスアドバイザース』と『マイナビ会計士』を押さえておくといいでしょう。
上記2社は高待遇・高年収の求人を保有しており、今より良い条件で転職できる可能性が高いからですね。
レックスアドバイザースはBIG4監査法人の求人も保有しており、高度な専門知識のある人が活躍できる職場や業務内容も揃っています。(※レックスアドバイザーズHPより)
非公開求人が充実しているマイナビ会計士は、表には出てこない応募が殺到するような法人・企業の求人紹介を期待できるでしょう。
いずれも会計士の転職支援に強く、交渉などにもうまく対応してくれるおすすめ転職サイトです。
大手監査法人の求人あり。※レックスアドバイザーズHPより
【公式】https://www.career-adv.jp/
高待遇の非公開求人を紹介してもらえる。
【公式】https://cpa.mynavi.jp/
2.未経験の職種や業種を希望している会計士向け転職サイト2選
未経験の職種や業種への転職を希望する会計士は、『ジャスネットキャリア』と『レックスアドバイザーズ』をチェックしてみてください。
公認会計士の資格や経験を活かせるさまざまな業種の求人を保有しており、取引している法人・企業も幅広いからですね。
上場企業や業界大手といった企業から、外資企業、金融機関などと取引があるジャスネットキャリアは、求人数も豊富で「職種未経験OK」の求人も充実しています。
直接応募だけでなく、エージェントがサポートしてくれる求人もあるので、未経験転職のアドバイスがもらえるメリットも。
レックスアドバイザーズには、公認会計士の資格があれば税務未経験でも応募可能な会計事務所の求人や、資格保有者ならではの視点を活かせるコンサルティングファームなどの求人が見つかります。(※レックスアドバイザーズHPより)
幅広い法人・企業の職種未経験OK求人を保有。
【公式】https://career.jusnet.co.jp/
未経験可の会計事務所やコンサルの求人あり。※レックスアドバイザーズHPより
【公式】https://www.career-adv.jp/
3.USCPA(米国公認会計士)の資格を活かしたい会計士向け転職サイト2選
USCPA(米国公認会計士)の転職には、『レックスアドバイザーズ』と『MS Japan』を活用するといいでしょう。
どちらもエージェント型の転職サイトで、USCPA向け求人数が豊富な上、専門性の高いキャリアアドバイザーが揃っているため、サポートを受けながら希望のキャリアに合った仕事を紹介してもらえます。
レックスアドバイザーズは、外資系企業のファイナンス業務の求人や、海外事業などの案件を担当できる求人が見つかりやすいです。(※)レックスアドバイザーズHPより
管理職ポジションや質の高い求人が見つかるのはMS Japan。
USCPAの転職支援実績も豊富で、独占求人を扱うなど、他の転職サイトでは紹介してもらえない案件提示を期待できるでしょう。
海外勤務経験を活かせる求人あり。※レックスアドバイザーズHPより
【公式】https://www.career-adv.jp/
創業30年の歴史とUSCPAの転職支援実績がある。
【公式】https://www.jmsc.co.jp/
税理士・会計士向けおすすめ転職サイトを勤務先別に選べる
続いて、税理士・会計士向けおすすめの転職サイトを勤務先別でまとめました。
あなたの希望の転職先職場にあわせてチェックしてみてください。
1.会計事務所や税理士法人で働きたい人向け転職サイト3選
会計事務所や税理士法人で働きたい人には、『レックスアドバイザーズ』『人材ドラフト』『人材スカウトビスカス』が使えます。
なぜなら、求人数が豊富にあるからですね。
レックスアドバイザーズには、BIG4税理士法人をはじめ、大手や中小に小規模な個人経営の事務所まで、さまざまな求人を扱っています。※レックスアドバイザーズHPより
いろんな規模の事務所や法人を比較検討したい人におすすめです。
人材ドラフトは女性の求人に強い傾向が。
女性が活躍できる求人はもちろん、女性管理職の在籍する事務所や法人の募集も多いので、ロールモデルを見つけたい人は要チェックです。
会計事務所・税理士法人の求人を多数保有しているのは人材スカウトビスカス。
有資格者向けから、税理士試験科目合格者や実務経験が浅い人向けの求人が揃っており、資格やスキルに関係なく幅広い人が利用できるでしょう。
さまざまな規模の法人・事務所の求人多数。※レックスアドバイザーズHPより
【公式】https://www.career-adv.jp/
女性管理職向け求人あり。
【公式】https://www.jinzai-draft.com/
会計事務所・税理士法人の求人に強い。
【公式】https://www.viscas-jinzai.com/
2.コンサルティングファームで働きたい人向けおすすめ転職サイト2選
キャリアパスのひとつとして人気があるコンサルティングファーム。
これまでの経験を活かして、コンサルティングファームでキャリアを積みたい人は、『MS Japan』と『レックスアドバイザーズ』を押さえておくといいでしょう。
どちらもキャリアアップやスペシャリストの転職支援に強いエージェント型の転職サイトで、公認会計士であれば会計や財務、税理士なら税務の専門知識が活かせるコンサルティングファームを紹介してくれます。
MS Japanは士業の転職支援実績が長年あるため、求職者はもちろん、法人・企業からも厚い信頼を得ています。
そのため、さまざまな種類のコンサルティングファームとの取引があり、選択肢も充実していると言えるでしょう。
コンサルティングファームへの転職を迷っている人は、経験豊富なコンサルタントが在籍するレックスアドバイザーズに相談してみてください。
監査法人からコンサルティングファームへの転職支援実績のあるアドバイザーが多いので、公認会計士から転職を目指す人にはとくにおすすめです。
多様なコンサルティングファーム求人を保有。
【公式】https://www.jmsc.co.jp/
コンサルティングファームへの転職支援実績が豊富。
【公式】https://www.career-adv.jp/
3.一般企業・金融機関で働きたい人向けおすすめ転職サイト3選
一般企業や金融機関への転職を目指す人は、『ジャスネットキャリア』『ヒュープロ』『MS Japan』を押さえておくといいでしょう。
上記3社は一般企業の管理部門求人にも強く、金融機関の求人や転職支援実績もあるエージェント型の転職サイトです。
ジャスネットキャリアは、「メーカー」「IT・情報通信」「サービス業界」などの経理・内部監査部門の求人を多数保有。
上場企業からベンチャーまでさまざまな企業の求人を保有し、マッチング度の高い求人紹介を得意としているのはヒュープロです。
管理職・マネージャーポジションの求人もあるので、キャリアアップ転職を目指したい人はぜひチェックしてみてください。
グローバル大手をはじめ、メガバンクやファンドなど高年収を目指せる一般企業・金融業界の求人に強いのはMS Japan。
英語力が求められる求人もあるので、語学に自信のある人にもおすすめです。
多種多様な一般企業の求人を保有。
【公式】https://career.jusnet.co.jp/
初めての事業会社転職でも高いマッチング度を誇る。
【公式】https://hupro-job.com/
大手・上場・外資・メガバンクなどの転職支援に強い。
【公式】https://www.jmsc.co.jp/
税理士・会計士が転職サイトを利用する際に生じるメリット・デメリット
税理士・会計士が転職サイトを利用する際に生じるメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
・キャリアアドバイザーが税理士・会計士に合わせて転職をサポートしてくれる ・税理士・会計士転職に役立つ情報収集ができ効率的に転職活動ができる ・表に出回らない求人が見つかる |
---|---|
デメリット |
・小規模の法人・事務所の求人募集は多くない ・税理士・会計士向けの転職サイトは異業種への転職には使いにくい ・自分のペースや意思で転職活動ができない |
それぞれのメリット・デメリットについて確認していきましょう。
税理士・会計士が転職サイトを利用するメリット3つ
税理士・会計士が転職サイトを利用するメリットは以下の3つです。
順番に詳しく解説していくので気になる点は押さえておきましょう。
1.キャリアアドバイザーが税理士・会計士に合わせて転職をサポートしてくれる
エージェント型の転職サイトを使えば、キャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれるメリットがあります。
なぜなら、エージェント型の転職サイトでは、税理士や会計士の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、以下の転職支援を行ってくれるからですね。
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 日程管理や企業との交渉
- 内定・入社後のサポートなど
どれも一人で転職活動をしていると手こずってしまったり、どうしたらいいかわからず困ってしまうようなことばかり。
とくに、応募する際に必要な「職務経歴書」の添削をしてもらえるのは大きなメリットのひとつです。
一口に「職務経歴書」といっても、業種・職種によって記載する内容が異なります。
税理士にとって記帳代行や税務申告業務は一般的な仕事のため、アピールにはなりません。
ほかの業務にかかわったことがある人は、率先して業務内容を記載するようにすると目に留まりやすくなります。
さらに担当しているクライアントの規模や件数、大口顧客の資本金や売上高、従業員数は具体的な数字も記載するなど、税理士の職務経歴書の書き方も教えてもらえますよ。
また、精神的ストレスになりやすい「面接日や入社日の日程調整」「条件面の交渉」など、手間がかかったりコツが必要なこともキャリアアドバイザーがあなたに代わって対応。
転職活動の負担を軽減しながら、満足度の高い転職を目指せるでしょう。
とくに税理士や会計士に特化したエージェント型の転職サイトは、キャリアアドバイザーが法人や企業の必要としている人材と、求職者の希望や適性をしっかり把握したうえでマッチングさせてくれます。
自分で転職活動をするより内定がもらえる確率も高まり、ミスマッチや転職失敗も避けられるでしょう。
2.税理士・会計士転職に役立つ情報収集ができ効率的に転職活動ができる
税理士・会計士転職に役立つ情報収集できるため、効率的に転職活動を進められるのも転職サイトを利用するメリットのひとつ。
転職活動を成功させるには、業界の動向や気になる企業の情報収集は必要不可欠です。
職場の雰囲気や労働条件など、情報収集しないまま転職活動を進めるとミスマッチの起こる可能性があるからですね。
しかし税理士や会計士は専門職のため、ほかの職種に比べると企業情報や口コミなどが少ない傾向にあります。
ミスマッチの求人だった場合、再度一から求人を探さなければならず、効率的に転職活動ができているとは言えませんよね。
また税理士・会計士業界は、求職者よりも求人のほうが多い「売り手市場」と言われていますが、「求人の多い時期」にあわせることで、よりスムーズに転職活動がすすみます。
求人の多い時期 | |
---|---|
税理士 |
・税理士試験前後の8月~9月 ・税理士試験合格発表のある12月前後 |
会計士 |
・公認会計士試験合格発表のある11月 ・監査業務が比較的少ない6月~11月 |
さらに、転職する企業規模によって同じ税理士でも業務内容が違ってきます。
主な仕事内容 | |
---|---|
大手税理士法人 |
・税務コンプライアンス ・税務コンサルティング ・国際税務 |
中小税理士法人 |
・税務代理 ・税務相談 ・税務書類の作成 |
自分の希望する仕事内容にそった情報を転職エージェントから得ることで、転職活動も効率よくすすめられますよ。
先にも述べたエージェント型の転職サイト以外にも、直接応募が可能な「求人広告型」や、企業やヘッドハンターからスカウトが届く「スカウト型」など、転職サイトにはいくつかの種類があります。
それぞれのサービスのいいところを活用しながら転職活動できるため、とても効率的だと言えるでしょう。
例えば、以下のような使い方をしてみてはいかがですか。
- まずは「エージェント型」の転職サイトでキャリアカウンセリングを受け、転職の方向性を決める。
- 希望に合う求人があれば、紹介してもらうようキャリアアドバイザーに頼んでおく。
- あわせて「求人広告型」の転職サイトに登録して、自分でも条件に合う求人へ応募をする。
- スカウト型の転職サイトにも登録してスカウトも受けられるようにしておく。
3.表に出回らない求人が見つかる
転職サイトを使えば、表に出回らない求人が見つかるメリットもあります。
なぜなら、転職サイトには登録しなければ紹介してもらえない「非公開求人」が存在するからですね。
会計士や税理士といった専門職の求人では、「クライアント名や仕事の詳細な情報は伏せたい」「経営戦略上、求人募集していることを他社に知られたくない」と求人を非公開にする法人・企業も多いです。
また、人気の高いBIG4や会計事務所などは応募が殺到するため、非公開で募集が行われることもあります。
求人サイトなどをチェックしてもピンとくる求人が見つからない人も、非公開求人の中には希望に合う求人が見つかる可能性も。
市場に出回らない非公開求人を紹介してもらうためには、「エージェント型」や「スカウト型」の転職サイトを利用して、紹介やスカウトを受けられるようにしておきましょう。
今回紹介している転職エージェント・転職サイトも非公開求人を扱っています。
なかでもMS Japanは保有求人の9割(※)、ジャスネットキャリアにいたっては、保有求人の99%(※)が非公開求人です。
※各公式サイトより(2024年2月時点)
税理士・会計士が転職サイトを利用するデメリット3つ
税理士・会計士向け転職サイトを使うデメリットは次の3つです。
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
1.小規模の法人・事務所の求人募集は多くない
転職サイトには、小規模の税理士法人や会計事務所の求人募集は多いとは言えません。
小規模の法人・事務所は、採用活動にお金をかけられない事情などもあり、転職サイトを使わないケースもあるからですね。
転職サイトで募集する場合、採用側が広告掲載料や紹介手数料を負担しなくてはならず負担が大きくなってしまいます。
そのため、知人や学校OBなどの人脈を通じて採用することが多いのも特徴です。
とくに税理士の場合、科目合格者は人件費が押さえられるので、小規模の法人・事務所は伝手などを使って、税理士資格を目指している科目合格者に声を掛けたりします。
転職サイトでは小規模事務所の求人は見つかりにくいと理解しておくといいでしょう。
ただし、今回紹介している『会計求人プラス』のように、小規模事務所の求人が充実している転職サイトもあるのでチェックしてみてください。
小規模税理士法人の業務内容は、記帳代行や給与計算、年末調整や決算などの業務全般を行う一方で、大手税理士法人では業務が細分化されているため担当した業務の専門性を高められるという特徴があります。
将来的に独立を考えている人は、小規模の税理士法人で働くと一通りの会計業務を身につけられますよ。
小規模な法人・事務所で働きたいと考えている人は、ハローワークの利用がおすすめです。
とくに地元密着の小規模な税理士法人や会計事務所の求人募集が見つかるからですね。
ハローワークは無料で求人が出せるので、活用している小規模法人や事務所も多いです。
また周囲に「小規模事務所への転職を考えている」と伝えておくのもいいでしょう。
人を介して紹介してもらえるリファラル採用につながる可能性も高まります。
気になる法人や事務所がある人は、ホームページに募集がないかチェックしてみるのもおすすめです。
転職サイトで希望の求人が見つからない場合は、上記方法で小規模事務所の求人募集を探してみてください。
2.税理士・会計士向けの転職サイトは異業種への転職には使いにくい
税理士や会計士さんの中には、監査法人や税理士法人以外への転職を希望している人もいるのではないでしょうか。
しかし、税理士や会計士専門の転職サイトは異業種への転職には使いにくい場合もあります。
監査法人や税理士法人、コンサルティングファームなどの求人が中心だからですね。
税金や会計業務はどんな会社でも必ずあるため、税理士・会計士さんは一般企業への転職も有利にすすめられます。
また外資系企業へ転職できれば、大きな年収アップも期待できます。
しかし、一般企業の転職支援経験ナシのキャリアアドバイザーが担当になれば、エージェント型の転職サイトを使ったとしても、転職成功に導いてくれるアドバイスやサポートをしてもらえない可能性が。
大手企業や上場企業への転職を目指す場合、税理士法人や会計事務所への転職とはアピールポイントや選考基準なども異なるため、事前準備が必要となってきます。
一般企業への転職支援実績の有無や、キャリアアドバイザーの得意分野などを事前に確認しておくようにしましょう。
一般企業への転職を検討している人は、税理士や会計士に特化した転職サイトだけでなく、大手総合型の転職エージェントも併用するといいでしょう。
大手総合型の転職エージェントは、一般企業の転職支援に強く、大手や上場企業の求人もたくさん保有しているからですね。
例えば、一般企業の経理・財務部門や、コンサルティングファームの求人が充実しています。
さらに管理部門やコンサルタント職専門のキャリアアドバイザーも在籍しているので、異業種転職の支援や相談にも対応してくれます。
税理士や会計士が異業種転職する際はぜひ、『リクルートエージェント』や『doda』といった、大手総合型の転職エージェントもチェックしてみてください。
3.自分のペースや意思で転職活動ができない
エージェント型の転職サイトを利用する場合、自分のペースや意思で転職活動ができないと感じる人もいます。
なぜなら、求職者の希望や意思など関係なく、とにかく転職を進めてくるキャリアアドバイザーも存在するからですね。
本来は希望や適性に合った転職先をすすめたり、転職時期などをアドバイスするのがキャリアアドバイザーの役割です。
しかし、中には営業成績や売り上げを優先する担当者も稀におり、頻繁に連絡がくるなんてことも。
税理士や会計士は数字を扱う仕事なので、仕事をしているなか頻繁に担当者から連絡があると、集中できずミスにつながる可能性もありますよね。
希望とは違う求人を紹介されたり、転職を決めるようゴリ押ししてくる場合は、担当者を変えてもらうか、違うエージェント型の転職サイトを利用するようにしましょう。
人材スカウトビスカスは、LINEにも対応しています。
気軽に連絡ができることにくわえ、「通知オフ」に設定できるので利用しやすいでしょう。
自分のペースや意思で転職活動を進めたい人は、エージェントサービスのない転職サイトの利用がおすすめです。
求人広告型の転職サイトなら、気になる求人にのみ自分から応募ができ、転職活動のペースも自分で調整可能です。
今回紹介している9選の中では、『アカナビ』が求人情報のみを扱う転職サイトで、エージェントサービスはありません。
また、『人材ドラフト』や『会計求人プラス』のように、自分でエージェントサービスに申し込むか決められる転職サイトもあるので、使い分けるといいでしょう。
税理士・会計士におすすめの転職サイトの選び方と活用法を徹底解説
この章では、税理士・会計士の人向けに転職サイトの選び方や活用方法について解説します。
順に紹介するので、転職サイト選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
税理士・会計士に特化した転職サイトは必ず押さえておく
税理士や会計士に特化したエージェント型の転職サイトは必ず1社押さえておきましょう。
なぜなら、専門性の高いキャリアアドバイザーが在籍しており、税理士や会計士ならではのキャリアの悩みやキャリアプランなどに対応したサポートが期待できるからですね。
また、税理士・会計士の転職市場にも精通しており、応募書類の添削や面接対策なども行ってくれるので、内定獲得の確率もアップします。
さらに会計事務所や税理士法人、監査法人とも太いパイプがあるので、多様な求人があるのもポイントです。
この記事で紹介しているのは、税理士・会計士の転職を得意としている転職エージェント・転職サイトです。
なかでも、MS-Japanには「転職ノウハウ」、マイナビ税理士には「転職成功ノウハウ」といった税理士さん・会計士さんに役立つ情報が掲載されているコンテンツも充実しています。
読むだけでも業界についての情報がわかり、転職活動の助けになると思いますよ。
一般企業への転職を検討している人は、プラスして総合型やハイクラスの転職サイトも登録しておくといいでしょう。
希望条件に合った転職先の求人が多いかチェックする
希望条件に合った転職先の求人が多いかチェックすることも大切です。
税理士や会計士の転職と一口にいっても、スキルや経験、転職で希望する条件も違ってきます。
例えば、資格保有者で実務経験が十分にある人は、スキルアップやキャリアアップ転職の可能な求人が揃っている転職サイトを利用しないと、希望を実現できないでしょう。
転職サイトによって、扱っている求人や転職支援に特徴があります。
たとえば、 MS Japanやジャスネットキャリアは管理職ポジションの求人を、人材ドラフトは科目合格者向けの求人を多く扱っています。
また、マイナビ税理士は転職支援している利用者の62%(※)が「科目合格者」という特徴も。
登録前に各転職サイトの求人検索機能で求人をチェックしたり、評判を調べておくといいでしょう。
また、エリアを限定している転職サイトもあるので、希望エリアに求人が多いかチェックするのも忘れないでください。
※「マイナビ税理士」公式サイトより(2024年2月時点)
機能やサポートの充実度を調べる
転職サイトにどのような機能やサービスがあるのかを調べるのも押さえておきたいポイントです。
なぜなら、転職サイトによって機能やサポートの充実度が異なり、転職活動にも影響を与えるからですね。
なかでも特に押さえておきたいのが、エージェントサービスです。
メリットの章でも紹介したとおり、専門性の高いプロに転職活動をサポートしてもらうのは内定にもつながりやすくなるためおすすめです。
ただし、転職サイトによってサポートの手厚さは千差万別。
相談にのってアドバイスをするのみのエージェントサービスもあれば、面接同行や条件面の交渉をしてくれるエージェントも。
さらに、「リコメンド機能」や「スカウト機能」などの有無も要チェックです。
リコメンド機能で希望や志向に合った求人を提案してもらえたり、スカウト機能で思いもよらなかったスカウトが届いたりと、選択肢や可能性が広がります。
今回紹介している転職支援サービスでも、「エージェント機能」「転職サイト」「エージェントと転職サイトの両方」など、利用できるサービスに違いがあります。
表にまとめてみたので、参考にしてください。
転職サイト名 | 転職エージェント | 転職サイト | スカウト(オファー)機能 |
---|---|---|---|
ヒュープロ | 〇 | 〇 | |
MS Japan | 〇 | ||
ミツプロ | 〇 | 〇 | |
レックスアドバイザーズ | 〇 | ||
マイナビ税理士& マイナビ会計士 |
〇 | ||
ツインプロ | 〇 | ||
ジャスネットキャリア | 〇 | ||
人材ドラフト | 〇 | 〇 | 〇 |
人材スカウトビスカス | 〇 | 〇 | |
アカナビ | 〇 | 〇 | |
会計求人プラス | 〇 | 〇 | 〇 |
転職サイトを情報収集に使う
転職するか悩んでいる人や、税理士・会計士の転職市場の状況をチェックしたい人などは、情報収集のために転職サイトを使う方法もあります。
転職サイトをチェックするだけでも、転職に関するいろんな情報を得られるからですね。
- 税理士や会計士の求人動向
- スカウトの数や内容による自分自身の市場価値
- キャリアアドバイザーから企業の詳細な情報を聞ける
- キャリアカウンセリングであなたの強みを分析してもらえる
- 応募書類の書き方や面接などの転職ノウハウ記事をチェックできる
「税理士や会計士の求人動向」は、転職サイト内のコンテンツなどに掲載されているほか、転職エージェントを利用するならキャリアアドバイザーから教えてもらえます。
市場価値を知りたいなら、スカウト機能のあるサービスを利用しましょう。
ミツプロは、公式サイト内で「年収診断」ができるので、活用してみてはいかがでしょうか。
エージェント型の転職サイトを使わず自分一人で転職活動をする人も参考になるでしょう。
登録したからと、必ず求人に応募したり転職支援を受ける決まりもないので、ぜひいろんなサイトをチェックしてみてください。
使えるサービスを活用しながら、自分のペースで転職活動を進めるのもおすすめです。
税理士・会計士の転職に役立つ資格3選
税理士・会計士の転職活動をより有利に進めるためにおすすめの資格は次の3つです。
なぜ有利になるのかや、それぞれの資格の特徴について解説します。
「米国公認会計士(USCPA)」は会計士のダブルライセンスにおすすめ
公認会計士のダブルライセンスとしておすすめなのが「米国公認会計士(USCPA)」です。
アメリカの公認会計士資格で、資格取得を目指せば、世界標準の会計知識を得られるメリットがあります。
近年日本の上場企業でも導入が進んでいる、IFRS(国際財務報告基準)のサポートも可能になるでしょう。
アメリカ以外にも「MRA(国際相互承認協定)」を締結している国で通用するため、海外転職を目指す人やグローバルに働きたい人は、転職の選択肢の幅も広げるためにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「中小企業診断士」は税理士・会計士のダブルライセンスにおすすめ
税理士と会計士どちらにもおすすめのダブルライセンスは「中小企業診断士」です。
業務独占資格ではありませんが、経営コンサルタント関連の唯一の国家資格と言われています。(※2024年1月時点)
コンサルティングの知識を身につけることで、経営に関するアドバイスもできるという強みを得られるため、コンサルティングファームへの転職も視野に入れられるでしょう。
他の税理士や会計士との差別化を図りたい人は、ぜひ資格取得を検討してみてください。
「日商簿記」は実務経験&資格なしで転職を目指す人におすすめ
日商簿記は、これから税理士や公認会計士を目指して「税理士法人」や「会計事務所」への転職を希望する人に有利な資格と言えるでしょう。
財務・会計などの実務経験がなくても、知識の面でアピールできる可能性があるからです。
業務に活かすのであれば、原価計算を含む工業簿記の知識まで学べる「日商簿記2級」以上を目指したいところです。
税理士法人や会計事務所の補助職の求人には、簿記2級が求められることも多いので、資格を取得してから転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
税理士・会計士が転職サイトを利用する際の一連の流れ
この章では、税理士・会計士がエージェント型の転職サイトを利用する際の一連の流れについて説明していきます。
登録から入社まで流れを把握しておきましょう。
1.転職サイトに登録する
まずは登録したい転職サイトの公式サイトにある「登録フォーム」から申し込みましょう。
登録を行わないと、求人への応募や各種サポートを受けられません。
登録フォームには主に以下の必要事項を入力していきます。
- 名前・生年月日などのプロフィール
- メールアドレスや電話番号など連絡先
- 経験した職種や簡単な仕事内容など
- 「税理士」「公認会計士」「USCPA」などの保有資格(科目合格・試験合格)
- 希望条件
- 現在の状況など
詳細な希望条件や経歴などは、キャリアアドバイザーとの面談時に詳しくヒアリングが行われるので、登録自体は時間もかからず簡単にできます。
2.キャリアアドバイザーとの面談を行う
登録後、担当のキャリアアドバイザーから電話やメールでコンタクトがあるので、面談の日時を決めましょう。
これまでの経験やキャリアプランなどをしっかりヒアリングした上で、アドバイスや求人紹介が行われます。
とくに税理士や会計士は、キャリアの方向性によって転職先が大きく異なるため、面談を必須としている転職サイトの利用がおすすめです。
面談方法は、「電話」「Web」「メール」を採用している転職サイトが多いので、仕事が忙しい人や地方在住者も利用しやすいでしょう。
税理士・会計士の転職に特化したエージェント型転職サイトは、東京・大阪・名古屋など都市部に拠点を構えていることが多いため、面談を受けに行くのが大変という人は面談方法を必ずチェックしておきましょう。
3.求人を紹介してもらう
面談でのヒアリング情報をもとに、希望や適性に合った求人を紹介してもらえます。
仕事内容はもちろん、転職先の雰囲気や人員構成といった詳細な情報も提供してくれるので、ぜひ検討してみてください。
不明な点や気になることがあれば、キャリアアドバイザーに確認するといいでしょう。
4.求人に応募して選考に進む
希望に合う求人があれば、応募の意思を担当者に伝え、選考に進みましょう。
エージェント型の転職サイトでは、あなたに代わって応募の手続きから面接日の設定まで行ってくれます。
また、「履歴書」や「職務経歴書」の作成アドバイスも行ってくれるので、添削サービスなどがある場合は活用するといいでしょう。
サポートがない場合は、公式サイト上に掲載されている「応募書類の書き方」や「サンプル」などを活用するのもおすすめです。
『マイナビ税理士』や『マイナビ会計士』、『ジャスネットキャリア』には、職務経歴書の書き方とサンプルが掲載されています。
5.面接を受ける
書類選考に通過すれば、面接へと進みます。
たとえば、会計事務所の面接では、次のような質問をされることが多いようです。
- 自己紹介
- 今までの職務経歴
- 前職の主な役割や実績
- 志望動機
- 税理士・会計士になろうと思ったきっかけ
- 逆質問
転職が初めての税理士・会計士さん向けに、面接対策を行っている転職サイトも多いです。
ただし、転職サイトによって面接対策の内容が異なるので、登録時にどのようなサポートがあるのか確認しておきましょう。
以下は面接対策の具体例です。
- 一般的な面接問答対策やマナーなどのアドバイス
- 応募する法人・企業ごとの面接情報の提供やアドバイス
- 担当者による面接の同席
- 模擬面接の実施など
面接日時の調整は担当者が行ってくれるので、希望を伝えてお任せするといいでしょう。
また、面接の結果なども担当者が連絡をくれます。
万が一、不採用になった場合でも、面接のフィードバックをくれる転職サイトもあるので、次の面接に活かしましょう。
6.内定&入社の調整を行う
内定が出たら、入社に向けて条件面や入社日の調整を行いましょう。
担当者が間に入ってサポートしてくれます。
また、業務の都合によって「退職が円滑に進まない」と悩む税理士・会計士さんもいるでしょう。
円満退職のアドバイスなどもしてもらえるので、入社日がなかなか決められない人は、担当者に相談してみてください。
税理士・会計士の転職サイトに関するQ&Aコーナー
税理士・会計士向け転職サイトを利用する際のよくある質問についてQ&Aコーナーとしてまとめてみました。
疑問点や気になることがあれば、参考にしてみてください。
「科目合格者である」「一般企業で経理業務をしていた」など、専門性を備えていると転職しやすくなります。
また簿記など会計分野の資格を保有していると評価されるでしょう。
ただし、実務未経験であるなら20代~30歳前後の方のほうが有利であり、35歳を過ぎると転職は多少厳しくなります。
資格がなくても実務経験があれば歓迎する求人は多数あります。
例えば、経理職の経験があったり金融機関での勤務歴があれば採用されることも。
また、科目合格者でも、転職が有利になるケースもあるので、アピールするといいでしょう。
資格取得の支援を行っている転職先もあるので、希望条件に挙げておくのもおすすめです。
転職サイトによっては20代の若手から50代のベテランまで、幅広い年代をターゲットにした求人があります。
年代別に税理士・会計士の「転職市場の評価」や「求人動向」などを以下にまとめました。(※2023年9月時点)
- 20代 内定率高め。ポテンシャル採用でキャリアアップも目指せる。
- 30代 実務経験があれば転職はスムーズ。採用を希望する法人・企業も多い。
- 40代 実績・スキルが問われる年代。マネジメント経験があれば年収アップも可。
- 50代 ベテランならではの経験や知識を必要としている法人・企業もある。
一般的に「年齢が上がると転職が厳しくなる」「転職35歳限界説」などありますが、とくに税理士や会計士の場合、資格や実務経験があれば、年齢に関係なく転職先は決まる傾向に。
ただし、経歴や希望によっては求人が見つからない場合もあるので、経験が浅い人などは希望条件を変更したり、市場価値を客観視するといいでしょう。
一通りの業務をこなせる税理士よりも特定分野のスペシャリストを目指しましょう。
また、税理士業務に役立つ資格を取得するのもおすすめです。
- 個人相手:ファイナンシャルプランナー
- 法人相手:中小企業診断士
転職活動の際には、自分はだれを相手に税理士として働きたいかを考え、自分の強みが活かせる職場を選ぶようにしましょう。
退職後の転職活動で、「すぐ転職したい」と希望する人は数日で転職先が決まる人もいますし、じっくり時間をかけて転職活動がしたい人は半年や1年など長い期間で臨むことも。
できるだけ早く転職したいと考えている人は、求人が増える時期を押さえておくといいでしょう。
税理士試験後の「8月前後」や税理士試験の発表が行われる「12月」は求人が活発になる傾向に。
早く転職先を決めたい人は、「8月」や「12月」あたりを狙うのがおすすめ。
会計士は、1~3月の繁忙期前である「9月~11月」に求人が多くなるので、転職のタイミングを検討してみてください。
税理士・会計士の平均年収を紹介
税理士・会計士の年収はどのくらいなのか気になる人も多いのではないでしょうか。
税理士・公認会計士の収入について紹介します。
まず、税理士・公認会計士の年収は、おおよそ「746万7,300円」でした。
企業規模計10人以上 | |
---|---|
年齢(歳) | 39.4 |
勤続年数(年) | 8.3 |
きまって支給する現金給与額(千円) | 506.4 |
年間賞与その他特別給与額(千円) | 1390.5 |
おおよその年収額(※) | 746万7,300円 |
(参照:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))
令和4年分の「民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は「458万円」だったことから、税理士・公認会計士の年収は平均より高いとわかります。
また、企業規模が大きいほど年収は高い傾向にあります。
以下は企業規模別の年収一覧です。
年齢(歳) | 勤続年数(年) | きまって支給する現金給与額(千円) | 年間賞与その他特別給与額(千円) | おおよその年収額(※) | |
---|---|---|---|---|---|
1,000人以上 | 34.3 | 8.8 | 583.2 | 2224.5 | 922万2,900円 |
100~999人 | 39.6 | 5.5 | 476.8 | 1464.6 | 718万6,200円 |
10~99人 | 40.8 | 9.5 | 496.5 | 1105.3 | 706万3,300円 |
(参照:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))
中小企業と大企業では約200万円の年収差があるとわかります。
高年収を目指したいなら、大企業を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
さらに年齢別の年収も調査してみました。
企業規模計(10人以上) | 年齢 | 勤続年数 | きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | おおよその年収額(※) |
---|---|---|---|---|---|
20~24歳 | 23.2 | 1.3 | 340.7 | 407.8 | 449万6,200円 |
25~29歳 | 27.6 | 2.4 | 418.7 | 871.7 | 589万6,100円 |
30~34歳 | 32.7 | 5.1 | 446.5 | 1470.0 | 682万8,000円 |
35~39歳 | 36.6 | 7.4 | 598.8 | 1103.3 | 828万8,900円 |
40~44歳 | 41.9 | 12.1 | 521.8 | 2515.1 | 877万6,700円 |
45~49歳 | 47.6 | 13.5 | 518.0 | 2161.2 | 837万7,200円 |
50~54歳 | 52.1 | 14.1 | 598.6 | 2121.0 | 930万4,200円 |
55~59歳 | 58.1 | 13.4 | 416.7 | 1222.5 | 622万2,900円 |
60~64歳 | 62.2 | 19.4 | 676.0 | 590.7 | 870万2,700円 |
65~69歳 | 66.3 | 14.0 | 509.5 | 1114.3 | 722万8,300円 |
70歳~ | 74.3 | 17.2 | 533.7 | 456.4 | 686万800円 |
(参照:令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))
20代から50代にかけて、経験を積むごとに着実に年収アップしています。
また60代や70代でも安定した収入が得られるのも、税理士・公認会計士の特徴ではないでしょうか。
「年収1,000万円超は厳しいのか」と思った税理士・会計士さんもいるかもしれませんが、あくまでも上記は平均年収です。
年収1,000万円以上の収入を得ている税理士・公認会計士も存在するので、目安として参考にしてみてください。
※きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額で計算
税理士・公認会計士になるための方法を解説
税理士や公認会計士の資格がなくても、税理士・会計士におすすめの転職サイトへの登録は可能です。
ただ、キャリアアップ転職のために税理士や公認会計士の資格を取ろうと考えている人もいるのではないでしょうか。
この章では、税理士・公認会計士なる方法について解説します。
これから税理士・公認会計士を目指したい人は、ぜひ参考にしてください。
税理士になるためのルートは以下の4つです。
- 税理士試験5科目に合格+実務経験
- 大学院+税理士試験+実務経験
- 弁護士・公認会計士資格
- 税務署での23年以上の勤務経験
税理士転職を目指して資格取得を検討している社会人なら、税理士試験に合格するのが一般的だと言えるでしょう。
税理士の試験科目は全11科目あり、会計2科目、税法3科目に合格する必要があります。
-
【税理士の試験科目】
- ●会計(2科目必須)
- ・簿記論
・財務諸表論 - ●税法(1科目または2科目選択必須)
- ・所得税法
・法人税法 - ●税法(1科目または2科目選択)
- ・相続税法
・国税徴収法
・消費税法(※1)
・酒税法(※1)
・住民税(※2)
・事業税(※2)
・固定資産税
(※1)どちらかのみ選択可
(※2)どちらかのみ選択可
税理士試験は科目合格制となっているため、一度科目合格すれば生涯有効となります。
科目単位での受験も可能なので、1科目ずつ勉強して合格するのもありでしょう。
実務経験は「租税または会計に関する事務」の経験を、税理士事務所などで積む必要があります。
上記すべてを満たしたら「日本税理士会連合会」に登録でき、税理士と名乗り働くことが可能です。
さらに、大学院を経由して税理士を目指す社会人も一定数存在します。
大学院で税法や会計系の学位を得た場合、取得した学位に関する科目に1科目以上合格すると、残りの科目が免除というメリットがあるためです。
ただし、時間と費用がかかるデメリットもあるので理解しておきましょう。
公認会計士になるための流れは次のとおりです。
- 公認会計士の試験に合格する
- 実務経験を3年以上積む
- 公認会計士登録を行う
公認会計士の試験には、「短答式試験」と「論文式試験」の2つの試験があります。
試験科目は、「必須科目」と「選択科目」あわせて以下の9科目となっています。
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【公認会計士の試験科目】
- ●必須科目
- ・財務会計論
・管理会計論
・監査論
・企業法
・租税法 - ●選択科目
- ・経営学
・経済学
・民法
・統計学
試験科目の一部免除を受けられる制度もあります。
たとえば、税理士の資格保有者なら、短答式試験で財務会計論が、論文式試験では租税法が免除科目になるなどです。
詳しくは、公認会計士・監査審査会の公式サイトに掲載されている「免除資格要件と免除科目」をご覧ください。
実務経験には「業務補助」と「実務従事」があります。
業務補助は監査法人で、実務従事は一般企業や会計事務所などで経験を積みます。
実務経験の詳細は、金融庁の「公認会計士の資格取得に関するQ&A」を確認してください。
資格を取得して転職を目指すなら、計画的に進める必要があります。
働きながら資格取得を目指せるのかなど、税理士・会計士におすすめの転職サイトを使って、エージェントに相談してみるのもおすすめです。
【まとめ】税理士・会計士の転職にはエージェント型転職サイトの活用がおすすめ
税理士・会計士が転職する際は、エージェント型の転職サイトを活用するといいでしょう。
専門性の高い職種であり、転職先によって必要なスキルやアプローチなども違ってくるため、転職のプロに支援してもらうのが転職成功への近道となるからですね。
とくに初めての転職では、応募書類の添削や面接対策などを受けるのがおすすめです。
また、転職時期が未定でも、早めに転職サイトに登録して情報収集をしておくことで、転職のタイミングもつかみやすいでしょう。
さらに第三者に相談できるのもポイントです。
転職活動の不安や悩みを周りに相談できなかったり、なかなか仕事が決まらず孤独を感じる人も、キャリアアドバイザーをはじめとした担当者に相談できるのは心強いと言えます。
税理士・会計士の転職を後悔しないためにも、以下のポイントを押さえた上で転職サイトを選んでください。
- 税理士・会計士に特化した転職サイトは必ず押さえる
- 希望条件に合った転職先の求人が多いかチェックする
- 機能やサポートの充実度を調べる