仕事するうえで避けられないのが、同僚や顧客とのお付き合いです。
仕事に集中したいと思っていても、ややこしい人間関係に巻き込まれたり、苦手な人と関わりをもつ必要があったりして、疲れてしまう人もいるでしょう。
仕事の能力は高い一方、人付き合いに苦手意識がある人もいます。
今回、人付き合いが苦手な406人にアンケートを実施したところ、以下のような職場環境や働き方を理想としている人が多い結果に。
人付き合いが苦手な人が理想だと感じる職場環境や働き方の圧倒的1位は「一人で集中して仕事できる(220人)」、2位は「会話が少なく静か(146人)」でした。
3位は「リモートワークが可能(66人)」となっています。
人との関わりが減るような環境・働き方を求めている人が多数。
苦手なことを避けるための希望が多く、「人付き合いが苦手でも、話しかけやすい環境」を求めるような回答はランクインしませんでした。
では具体的に、どのような仕事が該当するのでしょうか。
人付き合いが苦手な人におすすめの仕事についても聞いてみました。
- 調査対象:人付き合いが苦手な人
- 調査期間:2024年7月12日~26日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:406人(女性255人/男性151人)
- 回答者の年代:10代 1.0%/20代 20.0%/30代 37.4%/40代 24.4%/50代以上 17.2%
アンケート結果に対して、Atelier Juillet代表の砂田ちなつ氏からご考察いただいております。
【監修者プロフィール】
砂田ちなつ
マナー&印象コンサルタント
Atelier Juillet 代表
2004年に女性向けのカルチャースクールを開校し個人から企業・行政への講習まで対応。
フラワーやラッピングでの販売促進のサポートや技術提供から新入社員研修、印象アップセミナー、マナーセミナーまでお客様のご要望に合わせた研修やセミナーに対応。
これまでに専門学校非常勤講師、医療機関外部講師や外部マナー講師も務める。
歯科クリニックに特化した接遇マナー研修に対応しこれまでの医療機関の外部顧問の経験を活かす。
また、駐日各国大使公邸へのパーティーお茶会参加の経験を活かし全国・国際レベルのレッスンやサロンマダム文化・マナーの知識を提供。
人付き合いが苦手な人におすすめの仕事ランキング
「人付き合いが苦手な人でも快適に働けると感じた仕事」の1位は「工場勤務・製造ライン(84人)」でした。
2位「内容問わず在宅ワーク(68人)」、3位「物流・ドライバー(37人)」4位「倉庫内作業(33人)」が続きます。
製造ラインやドライバーなど、一人で作業や仕事をする職種が多くランクイン。
また、事務、データ入力。ITエンジニアなど、在宅ワークとして取り組みやすい職種が多く挙げられたのも特徴です。
1位 工場勤務・製造ライン
- 説明を受けるとき多少会話するけれど、後は黙々と自分の仕事をすればいいだけで、他人との調整業務などがなかったから(30代 女性)
- 作業中は人と話すことがほとんどない(40代 女性)
- 食品加工は衛生面への配慮から白衣・マスクをしているため、顔を隠せて私語も厳禁だから(50代以上 男性)
1位は「工場勤務・製造ライン」でした。
「作業が始まってしまえば、会話がほぼない」「人ではなく物と向き合うから」というコメントが寄せられています。
作業の説明を受ける際や疑問点について質問する際はコミュニケーションが発生するものの、簡単な単純作業の繰り返しであれば、質問することもあまりないでしょう。
製造ラインに入ると、電話対応や接客もありません。
大手メーカー&さまざまな雇用形態の求人あり。
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工場製造業に特化した求人サイト。
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2位 内容問わず在宅ワーク
- デメリットもありますが、人と直接会わなくていいですし、会議があっても短時間で済む場合が多いのでおすすめです。何より他人と一緒に食事をしなくて済むのが楽です(20代 女性)
- 基本的にメッセージツールでのやりとりなので、仕事以外のコミュニケーションを取る必要がありません(30代 女性)
- 一人で誰にも気を使わないで、自分のペースで仕事に取り組める(40代 男性)
2位は「内容問わず在宅ワーク」です。
在宅ワークだと基本的には一人で働くので、仕事上の付き合いはぐっと減ります。
ほとんどチャットツールでのやりとりになるので、電話や会話が苦手な人も気が楽でしょう。
リモートワーク可能な会社もありますし、フリーランスのライターやエンジニア・デザイナーとして在宅で働くこともできます。
フルリモート可の正社員求人を多数保有。
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完全在宅の派遣案件が豊富。
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3位 物流・ドライバー
- 会話は多少ありますが、置き配の指定が多いためお客様と顔を合わせなくて済むことも多いです(10代 女性)
- 基本的に一人だし、運転しているだけで大丈夫なので(20代 男性)
- 一旦会社を出れば一人になれて、お客さんとの会話も最低限で済む(50代以上 男性)
3位は「物流・ドライバー」でした。
ドライバーや配達員であれば、助手が同乗していない限り移動中は一人です。
配達先との会話も、相手がよほどおしゃべり好きなどの場合以外は、定型的かつ短く済ませられます。
運転免許がある人にはおすすめの仕事と言えるでしょう。
最近ではフリーランスで配送業をしている人もいます。
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トラックドライバー専門転職サービス。
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4位 倉庫内作業
- 顧客との会話は必要なかったから。単純作業なので誰でもでき、特定の資格も必要なく転職が容易であるから(10代 女性)
- 基本的には一人での作業で、会話せずに黙々とできるから(20代 女性)
- やり方を覚えたあとはひたすらピッキングをしていればいいので、人との接点が少なくて済むからです(50代以上 男性)
「倉庫内作業」が4位でした。
ピッキングや梱包、仕分けなどの倉庫内作業は、やり方を覚えてしまえば単純作業の繰り返しです。
質問する機会や同僚と会話する機会があまりないので、人付き合いを避けたい人に向いています。
また、人付き合いが苦手な人や同僚とあまり関わりたくない人が集まる職場でもあるので、休憩時間を静かに過ごせるケースも多いようです。
「年賀状の仕分け」「お中元・お歳暮の仕分け」など季節ごとの短期・単発ワークも多いため、長期的な人間関係の構築も必要ありません。
高時給や未経験OKの案件が豊富。
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短期の倉庫内軽作業バイトが見つかる。
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5位 事務
- 人付き合いが皆無な仕事はなかなかないと思うが、事務はおすすめです。パソコン操作に難さえなければ比較的に過ごしやすいと思います。書類整理、データ入力など黙々と集中して取り組むシーンが多めなので(20代 男性)
- BtoBの事務職。対面はほぼ社内の人だけで、お客様とは電話対応がほとんどです(30代 女性)
- 総務事務。ノルマはなく自分のペースで仕事ができます(40代 男性)
5位は「事務」でした。
事務の中でも、パソコン画面と向き合うことが多く顧客対応もあまりない仕事内容なら、人付き合いが苦手でも働きやすいようです。
派遣の事務なら、飲み会なども比較的断りやすいですし、そもそも誘われないこともあります。
フリーランスとして、経理事務や労務関連事務を在宅で請け負っている人もいます。
経理や給与計算の経験がある人には、在宅での事務代行もおすすめです。
20代未経験から事務職転職に挑戦できる。
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6位 清掃
- 初めは複数人でやるが、慣れれば一人で任されるから。自分のペース・やり方で仕事できる(30代 男性)
- 仕事を教わったあとは一人での作業が多くなり、あまりコミュニケーションを取らなくていい。「積極的に交流したい」という人が少ないので、同僚と関わらなくても文句を言われない(30代 女性)
- 自分一人で仕事すれば済む。他人にお願いして、仕事をしてもらう必要がない(50代以上 男性)
6位は「清掃」でした。
清掃業も、仕事を覚えたあとは基本的に一人で黙々と作業する仕事。
お客さんがいる場所を掃除することもありますが、話す機会は少なめです。
ただし汚れやゴミを扱うので、汚れや臭いに抵抗がある人にとっては辛いでしょう。
身体を動かすので、体力的に疲労する仕事でもあります。
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同率6位 データ入力
- 最初にマニュアルが配布されれば、マニュアル通り黙々と仕事すればいいから(30代 女性)
- 人と接することがほとんどないので、人付き合いが苦手でもやっていけます(50代以上 女性)
- 打合せすることなく自分だけで完結し、黙々とこなせば仕事が終わるから(50代以上 男性)
「データ入力」も6位でした。
データーセンターやオフィスに出勤して仕事する場合も、基本的に作業中は黙々と入力するので、会話はほとんどありません。
単純作業でありマニュアルも用意されていることが多いので、質問する機会も少ないでしょう。
職場によりますが、データ入力専任で雇われている場合は、電話対応などもありません。
また在宅ワークでデータ入力業務を受注している人もいます。
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8位 ITエンジニア
- コードをきちんと書ける能力さえあれば、人付き合いが下手でも仕事に支障はない。わからないことがあればチャットで質問できる(30代 女性)
- ゲーム会社のプログラマーは、社会人マナーに無頓着な人が多い印象。飲み会は自由参加で「ゲームするから帰ります」という人もいるし、注文や料理の取り分け、お酒を注ぐのも各自でやるので楽です(30代 女性)
- パソコンに向かって作業するので、人付き合いが少ない(40代 男性)
8位は「ITエンジニア」でした。
「内向的な性格だから、ITエンジニアになろうと思った」という人も多いのではないでしょうか。
実際には、顧客との打ち合わせやレビューなど、意外に人と話すことも多いITエンジニア。
しかしパソコンに向き合う時間も多く、リモートワークなどでも仕事できるため、人との無駄な関わりを減らしやすい職種ではあるでしょう。
職場によりますが、集中して仕事をしたい人や、仕事以外の雑談は好きではない人も多い印象。
若い会社であればマナーにうるさい上司がおらず、飲み会なども気を遣わず過ごせるようです。
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【対処法も紹介】仕事上の人付き合いで苦手なことランキング
人付き合いが苦手な406人に「仕事上の人付き合いで苦手なこと」を聞いたところ、1位は「上司・同僚とのコミュニケーション(83人)」でした。
2位「休憩時間・雑談タイム(65人)」、3位「職場の食事会・宴会(60人)」も多くの票を集め、職務外での付き合いが苦手な人も多いとわかります。
全体的に、「相手に合わせる必要がある」「自分を出せない」という点に苦しんでいる人が多い印象でした。
ただ、仕事をしている限り、上司・同僚や顧客を「苦手だから関わらない」と切り捨てるのは難しいです。
そこで、仕事上の人付き合いで苦手なことに対する対処法についても紹介するので、該当する悩みを抱えている人は参考にしてみてください。
1位 上司・同僚とのコミュニケーション
- 同僚とのコミュニケーションの取り方がうまくいかず辛いです。会話のキャッチボールができないので、話が続きません(20代 女性)
- 他部署と関係が薄いのに、仕事上で関わる必要があるときに辛いなと思います(30代 女性)
- 同僚とのコミュニケーション。コミュニケーションは大事ですが、必要のないコミュニケーションは疲れます(40代 男性)
1位は「上司・同僚とのコミュニケーション」でした。
そもそも職場には色々な性格の人がいて、仕事の進め方やコミュニケーションの取り方にも、それぞれ癖や好みがあります。
そのため人付き合いが得意な人でも、すべての上司・同僚とうまくやっていけるわけではありません。
人付き合いが苦手な意識があると、上司・同僚とのコミュニケーションはより難しく感じるでしょう。
コミュニケーションが苦手で質問や相談がうまくできない場合、仕事の進捗にも影響を与えそうです。
業務に関連するコミュニケーションが取れていればOKとしておけば、コミュニケーションのプレッシャーからも、少し解放されるのではないでしょうか。
業務上の質問や相談は、具体的な内容を心がけることがポイントです。
- NG「プロジェクトの進め方がわかりません」
- GOOD「プロジェクトの作業の優先順位が明確になっていないため、優先度を教えてください」
面と向かって話をするのが苦手なら、チャットツールやメールなどを活用してみるのもいいでしょう。
2位 休憩時間・雑談タイム
- 休憩室でのおしゃべりが辛い(20代 男性)
- 職場での愚痴や噂話などが多いこと(30代 女性)
- 以前の職場で、ランチを数人の女性グループで食べていたこと。休み時間は気を使わず一人でゆっくりしたい(40代 女性)
2位は「休憩時間・雑談タイム」です。
業務に関する会話はするけれども雑談は苦手という人も多いとわかります。
雑談では個人的な話になることも多く、「プライベートに踏み込まれたくない」「大して仲良くもない人に話すのは嫌」と感じてしまう人も多いのでしょう。
相手は、仲良くなりたいという気持ちやちょっとした好奇心で聞いているのかもしれませんが、人付き合いが苦手な人からすると、「雑談にどう答えたら正解なんだろう」などと気を使いますね。
また、休憩時間ではなく仕事の合間に雑談を振られると、「無駄話をしてないで仕事しなよ」と思ってしまう人もいるでしょう。
簡単な話題を持っておくことで、相手にも話かけられますし、逆に声をかけられたときも会話が続きやすくなるからです。
一般的には以下のような話題がオーソドックスではないでしょうか。
- 天気(最近の天気予報や気温など)
- 最近あった軽めのニュース
- 季節のイベント
- 職場の話題(共通のプロジェクトなど)
たとえば「酷暑が続くけれど何か対策していますか」「新たな商業施設ができたそうですよ」などですね。
みんなが会話している中に入れないという人は、相槌を打ったり頷いてみたりして、話を聞く姿勢であることのアピールをすれば、話題を振ってもらえることもあるので試してみてください。
ただし、愚痴や噂話など、苦手な話題には無理して加わる必要はないため、リアクションなどしないのが無難です。
また、プライベートな話題が苦手な人は、あえて会話や雑談を避けるスタンスでいるのもひとつの方法です。
休憩時間や雑談タイムの会話に少しだけ関わることで、職場のコミュニケーションが円滑になる可能性もあるので、無理のない範囲で参加してみるのもいいでしょう。
3位 職場の食事会・宴会
- 辛いことはたくさんありますが、とくに定期的な飲み会が辛いです(20代 女性)
- 無駄な飲み会。とくに苦手な上司や同僚がいる集まり(30代 男性)
- 仕事後食事に誘われたときは最悪。1対1での食事はいいのですが、複数での食事では聞き役に徹することが多く、表面上ニコニコしながらも苦痛を感じています(40代 男性)
3位は「職場の食事会・宴会」でした。
社員同士の親睦を深めるために、食事会や宴会を開催する会社は多いです。
しかし人付き合いが苦手な人にとっては、業務時間外まで上司・同僚と一緒にいるのは辛いでしょう。
苦手な相手が同じ場にいると、なおさらですよね。
食事会・宴会では仕事以外の話も多くなるので、プライベートを明かしたくない人にとっても辛いのではないでしょうか。
「時間外の宴会も強制参加という風潮に問題がある」というコメントもありました。
労働時間内の社内行事であれば参加もやむを得ないですが、労働時間外で残業代が支払われない場合、食事会や宴会などの強制参加はパワハラに該当することも。
最近は「飲み会の強制参加はパワハラ」という意識も浸透しているため、しつこく参加を促す人のほうが悪印象を持たれる傾向にあります。
どうしても参加しなければいけない場合は、以下のような対処法を試してみてはいかがでしょうか。
- 苦手な上司や同僚からは遠い席に座り、気の合う人と過ごす。
- あらかじめ参加できる時間を伝えておいて早めに帰る。
- 飲み過ぎないなど自分のペースで飲食を楽しむ。
たとえ職場の食事会や宴会を断っても、仕事をこなし業務上のコミュニケーションが取れていれば問題にはなりにくいでしょう。
4位 顧客とのコミュニケーション
- お客様との会話で、説明しても理解してもらえないこと。一度了承を得て行ったことがキャンセルになったり、違う話になったりすること(20代 女性)
- 顧客等と顔合わせで、ちょっとした話題が出てこなくて話が続かない(40代 男性)
- 顧客である取引先担当者から、強引な要求を突き付けられたとき(50代以上 男性)
「顧客とのコミュニケーション」が4位でした。
顧客からのクレームや理不尽な要請に対応するのは、人付き合いが得意か苦手かに関わらず、もちろん辛いですね。
ただ人付き合いが苦手な人の中には、通常の会議や打ち合わせ、日常会話も辛いと感じている人がいるようです。
顧客からはいい印象をもたれたいので、「ニコニコしていないと」「いつも元気でいないと」というプレッシャーがかかるのかもしれません。
顧客対応力は努力と意識次第で向上できるので、取り組んでみるのもひとつの方法です。
顧客とのコミュニケーション力アップは、ビジネススキルとしての価値が高く、さまざまなシーンで役立つからです。
たとえば、相手の話にしっかり耳を傾けたり、質問を活用したりすることがコミュ力アップにつながります。
取り組み方や自分に足りない知識・スキルがわからない人は、「コミュトレ」のようなスクールを活用するのもいいでしょう。
ただし、悪質なクレームや理不尽な要求に遭遇した場合は、上司などに相談するようにもしてください。
そして顧客対応でストレスを溜めないためにも、趣味やリラクゼーションなど、ストレス解消法をいくつか持っておくといいでしょう。
5位 苦手な人と関わる
- 苦手なタイプの仕事仲間と同じシフトのとき(30代 女性)
- 人を選べない。上司や同僚で合わない人がいた場合でも変更が難しく、ストレスがかかり続ける(40代 女性)
- 苦手なタイプの同僚と毎日顔を合わせるのが辛い(50代以上 男性)
5位は「苦手な人と関わる」でした。
上司・同僚が全員いい人だと理想ですが、現実ではなかなか難しいですよね。
どうしても苦手な上司や同僚はいるため、苦手な人との関係に苦労している人もいました。
とくに、不機嫌をまき散らす人や、仕事やミスの責任を押し付けてくる人が職場にいると辛いですね。
人付き合いや会話が苦手でおどおどしてしまう人の場合、高圧的な人から目をつけられて攻撃対象になってしまうこともあるようです。
接する機会を極力減らすことで、関わらなくてすむようになります。
たとえば、休憩時間や出社・退社時間を変えるなど、行動のタイミングをずらしてみることや、異動願を出すのもひとつの方法です。
ただし、物理的に距離を取るのが難しい人もいるでしょう。
距離が取れない人は、ポジティブな視点を持って苦手な人のいい所を見つけたり、ノートに思考や感情を言語化して気持ちを整理したりするのもおすすめです。
6位 相手に気を遣って本音を隠す
- 人の顔色を窺わないといけない。相手がどう思っているかすごく気になってしまう(20代 女性)
- 他人に意見され、自分が考えた方法を試す機会もなく仕事すること。意見が言えず辛いです(30代 男性)
- 従業員が少ない職場なので、職場の雰囲気や目上の人の意見に同調しないと嫌がられるかもしれないと思っています。自分の意見を閉ざして仕事をしているので、辛いし疲れます(40代 女性)
「相手に気を遣って本音を隠す」が6位でした。
人付き合いが苦手な人の中には、自分の意見を主張するのが苦手な人も多いのではないでしょうか。
相手に気を遣って、自分の意見を言えない状況に辛いと感じている人も多いようです。
自分の意見を言ったり、自分が考えた工夫や改善案を試したりできないと、仕事上の成長が遅くなってしまう可能性も考えられます。
本音を隠した結果、重大なミスが発生したりチャンスを逃したりすることもあるからです。
いろいろな意見があることは当然と思って、相手の反応を恐れず、勇気を出して、一度本音を伝えてみてはいかがでしょうか。
波風を立てたくないという人は、「本音を隠して円滑に進むならそれでよし」と考えるのも選択肢のひとつです。
状況に応じた対処法を判断してみてください。
7位 チームでする仕事
- グループで動く仕事でのコミュニケーション(20代 女性)
- 同僚との共同作業(30代 男性)
- 後輩などとチームを組んで仕事をするときは、ペースを合わせる必要があるので辛いです(50代以上 男性)
7位は「チームでする仕事」でした。
人付き合いが苦手な人は、一人で黙々と作業を進めたいと考える傾向があります。
そのためチームでメンバーとコミュニケーションを取ったり、ペースを合わせたりしながら進める仕事には、苦手意識をもつようです。
チーム内に苦手なメンバーがいると、さらに「嫌だな」という気持ちは大きくなるでしょう。
チームでする仕事が時々なら、割り切って業務に取り組むのもおすすめです。
メンバーから刺激を受けたり、さまざまな視点を発見できたりと、チームワークにもメリットがあります。
さらにチームでの役割や、自分の強みを活かす方法などを考えてみると、スキルアップにもつながりますし、チームワークも悪くないと思えるかもしれません。
ただ、「常時チームでする仕事に疲弊している」とか、「合わないメンバーがいて、今のチームで仕事をするのは限界」などの理由があるなら、以下の対処法も選択肢に入れてみてください。
- 上司に相談してみる
- 配置転換をお願いする
- 転職を検討する
人付き合いの苦手な人がチームワークに疲れるのは当然のことなので、チームの仕事に適性があるのか自己分析を行ってみるのもいいでしょう。
調査結果のまとめと砂田ちなつ氏から総括コメントを紹介
人付き合いが苦手な人の中には、職場での人間関係構築や業務時間外の付き合いに負担を感じている人が多数。
できるだけ人付き合いしなくていいように、在宅ワークを希望している人や、実際に在宅ワークをしている人も多くなりました。
ただ在宅ワークでもフリーランスでも、仕事上の人付き合いがまったくない職場は少ないです。
また適切に業務上の質問などもしていかないと、ミスにつながることも考えられます。
職種や仕事する場所・環境を適切に選ぶことで人付き合いのストレスを減らしつつも、必要なときには質問や相談をしやすい環境づくりの努力も必要です。
仕事において、コミュニケーションが苦手な人でも避けて通れないのが、職場やお客様とのやり取りです。適切な対応が分からず、ぎこちない雰囲気になると業務にも支障が出ることがあります。
まずは「挨拶」を意識しましょう。明るい声で先に挨拶することで場の雰囲気が和らぎ、相手も心を開きやすくなります。
また、ビジネスでは迅速な相談や報告も重要です。「クッション言葉」を使って丁寧に伝えることで、コミュニケーションが円滑に進むことが期待できます。ぜひ、今日から始めてみましょう。