仕事するうえで避けられないのが、同僚や顧客とのお付き合いです。
仕事に集中したいと思っていても、ややこしい人間関係に巻き込まれたり、苦手な人と関わりをもつ必要があったりして、疲れてしまう人もいるでしょう。
仕事の能力は高い一方、人付き合いに苦手意識がある人もいます。
今回は人付き合いが苦手な406人にアンケートを実施。
「人付き合いが苦手な人におすすめの仕事」について聞きました。
- 調査対象:人付き合いが苦手な人
- 調査期間:2024年7月12日~26日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:406人(女性255人/男性151人)
- 回答者の年代:10代 1.0%/20代 20.0%/30代 37.4%/40代 24.4%/50代以上 17.2%
アンケート結果に対して、Atelier Juillet代表の砂田ちなつ氏からご考察いただきました。
【監修者プロフィール】
砂田ちなつ
マナー&印象コンサルタント
Atelier Juillet 代表
2004年に女性向けのカルチャースクールを開校し個人から企業・行政への講習まで対応。
フラワーやラッピングでの販売促進のサポートや技術提供から新入社員研修、印象アップセミナー、マナーセミナーまでお客様のご要望に合わせた研修やセミナーに対応。
これまでに専門学校非常勤講師、医療機関外部講師や外部マナー講師も務める。
歯科クリニックに特化した接遇マナー研修に対応しこれまでの医療機関の外部顧問の経験を活かす。
また、駐日各国大使公邸へのパーティーお茶会参加の経験を活かし全国・国際レベルのレッスンやサロンマダム文化・マナーの知識を提供。
仕事上の人付き合いで苦手なことは「上司・同僚とのコミュニケーション」
人付き合いが苦手な406人に「仕事上の人付き合いで苦手なこと」を聞いたところ、1位は「上司・同僚とのコミュニケーション(83人)」でした。
2位「休憩時間・雑談タイム(65人)」、3位「職場の食事会・宴会(60人)」も多くの票を集め、職務外での付き合いが苦手な人も多いとわかります。
全体的に、「相手に合わせる必要がある」「自分を出せない」という点に苦しんでいる人が多い印象でした。
上司・同僚や顧客を「苦手だから関わらない」と切り捨てるのは難しく、付き合いが続いていく相手だからこそ気を遣って悩んでしまうのでしょう。
1位 上司・同僚とのコミュニケーション
- 同僚とのコミュニケーションの取り方がうまくいかず辛いです。会話のキャッチボールができないので、話が続きません(20代 女性)
- 他部署と関係が薄いのに、仕事上で関わる必要があるときに辛いなと思います(30代 女性)
- 同僚とのコミュニケーション。コミュニケーションは大事ですが、必要のないコミュニケーションは疲れます(40代 男性)
1位は「上司・同僚とのコミュニケーション」でした。
そもそも職場には色々な性格の人がいて、仕事の進め方やコミュニケーションの取り方にも、それぞれ癖や好みがあります。
そのため人付き合いが得意な人でも、すべての上司・同僚とうまくやっていけるわけではありません。
人付き合いが苦手な意識があると、上司・同僚とのコミュニケーションはより難しく感じるでしょう。
コミュニケーションが苦手で質問や相談がうまくできない場合、仕事の進捗にも影響を与えそうです。
2位 休憩時間・雑談タイム
- 休憩室でのおしゃべりが辛い(20代 男性)
- 職場での愚痴や噂話などが多いこと(30代 女性)
- 以前の職場で、ランチを数人の女性グループで食べていたこと。休み時間は気を使わず一人でゆっくりしたい(40代 女性)
2位は「休憩時間・雑談タイム」です。
業務に関する会話はするけれども雑談は苦手という人も多いとわかります。
雑談では個人的な話になることも多く、「プライベートに踏み込まれたくない」「大して仲良くもない人に話すのは嫌」と感じてしまう人も多いのでしょう。
相手は、仲良くなりたいという気持ちやちょっとした好奇心で聞いているのかもしれませんが、人付き合いが苦手な人からすると、「雑談にどう答えたら正解なんだろう」などと気を使いますね。
また、休憩時間ではなく仕事の合間に雑談を振られると、「無駄話をしてないで仕事しなよ」と思ってしまう人もいるでしょう。
3位 職場の食事会・宴会
- 辛いことはたくさんありますが、とくに定期的な飲み会が辛いです(20代 女性)
- 無駄な飲み会。とくに苦手な上司や同僚がいる集まり(30代 男性)
- 仕事後食事に誘われたときは最悪。1対1での食事はいいのですが、複数での食事では聞き役に徹することが多く、表面上ニコニコしながらも苦痛を感じています(40代 男性)
3位は「職場の食事会・宴会」でした。
社員同士の親睦を深めるために、食事会や宴会を開催する会社は多いです。
しかし人付き合いが苦手な人にとっては、業務時間外まで上司・同僚と一緒にいるのは辛いでしょう。
苦手な相手が同じ場にいると、なおさらですよね。
食事会・宴会では仕事以外の話も多くなるので、プライベートを明かしたくない人にとっても辛いのではないでしょうか。
「時間外の宴会も強制参加という風潮に問題がある」というコメントもありました。
4位 顧客とのコミュニケーション
- お客様との会話で、説明しても理解してもらえないこと。一度了承を得て行ったことがキャンセルになったり、違う話になったりすること(20代 女性)
- 顧客等と顔合わせで、ちょっとした話題が出てこなくて話が続かない(40代 男性)
- 顧客である取引先担当者から、強引な要求を突き付けられたとき(50代以上 男性)
「顧客とのコミュニケーション」が4位でした。
顧客からのクレームや理不尽な要請に対応するのは、人付き合いが得意か苦手かに関わらず、もちろん辛いですね。
ただ人付き合いが苦手な人の中には、通常の会議や打ち合わせ、日常会話も辛いと感じている人がいるようです。
顧客からはいい印象をもたれたいので、「ニコニコしていないと」「いつも元気でいないと」というプレッシャーがかかるのかもしれません。
5位 苦手な人と関わる
- 苦手なタイプの仕事仲間と同じシフトのとき(30代 女性)
- 人を選べない。上司や同僚で合わない人がいた場合でも変更が難しく、ストレスがかかり続ける(40代 女性)
- 苦手なタイプの同僚と毎日顔を合わせるのが辛い(50代以上 男性)
5位は「苦手な人と関わる」でした。
上司・同僚が全員いい人だと理想ですが、現実ではなかなか難しいですよね。
どうしても苦手な上司や同僚はいるため、苦手な人との関係に苦労している人もいました。
とくに、不機嫌をまき散らす人や、仕事やミスの責任を押し付けてくる人が職場にいると辛いですね。
人付き合いや会話が苦手でおどおどしてしまう人の場合、高圧的な人から目をつけられて攻撃対象になってしまうこともあるようです。
6位 相手に気を遣って本音を隠す
- 人の顔色を窺わないといけない。相手がどう思っているかすごく気になってしまう(20代 女性)
- 他人に意見され、自分が考えた方法を試す機会もなく仕事すること。意見が言えず辛いです(30代 男性)
- 従業員が少ない職場なので、職場の雰囲気や目上の人の意見に同調しないと嫌がられるかもしれないと思っています。自分の意見を閉ざして仕事をしているので、辛いし疲れます(40代 女性)
「相手に気を遣って本音を隠す」が6位でした。
人付き合いが苦手な人の中には、自分の意見を主張するのが苦手な人も多いのではないでしょうか。
相手に気を遣って、自分の意見を言えない状況に辛いと感じている人も多いようです。
自分の意見を言ったり、自分が考えた工夫や改善案を試したりできないと、仕事上の成長が遅くなってしまう可能性も考えられます。
7位 チームでする仕事
- グループで動く仕事でのコミュニケーション(20代 女性)
- 同僚との共同作業(30代 男性)
- 後輩などとチームを組んで仕事をするときは、ペースを合わせる必要があるので辛いです(50代以上 男性)
7位は「チームでする仕事」でした。
人付き合いが苦手な人は、一人で黙々と作業を進めたいと考える傾向があります。
そのためチームでメンバーとコミュニケーションを取ったり、ペースを合わせたりしながら進める仕事には、苦手意識をもつようです。
チーム内に苦手なメンバーがいると、さらに「嫌だな」という気持ちは大きくなるでしょう。
人付き合いが苦手な人におすすめの仕事1位は「工場勤務・製造ライン」
「人付き合いが苦手な人でも快適に働けると感じた仕事」の1位は「工場勤務・製造ライン(84人)」でした。
2位「内容問わず在宅ワーク(68人)」、3位「物流・ドライバー(37人)」4位「倉庫内作業(33人)」が続きます。
製造ラインやドライバーなど、一人で作業や仕事をする職種が多くランクイン。
また、事務、データ入力。ITエンジニアなど、在宅ワークとして取り組みやすい職種が多く挙げられたのも特徴です。
1位 工場勤務・製造ライン
- 説明を受けるとき多少会話するけれど、後は黙々と自分の仕事をすればいいだけで、他人との調整業務などがなかったから(30代 女性)
- 作業中は人と話すことがほとんどない(40代 女性)
- 食品加工は衛生面への配慮から白衣・マスクをしているため、顔を隠せて私語も厳禁だから(50代以上 男性)
1位は「工場勤務・製造ライン」でした。
「作業が始まってしまえば、会話がほぼない」「人ではなく物と向き合うから」というコメントが寄せられています。
作業の説明を受ける際や疑問点について質問する際はコミュニケーションが発生するものの、簡単な単純作業の繰り返しであれば、質問することもあまりないでしょう。
製造ラインに入ると、電話対応や接客もありません。
2位 内容問わず在宅ワーク
- デメリットもありますが、人と直接会わなくていいですし、会議があっても短時間で済む場合が多いのでおすすめです。何より他人と一緒に食事をしなくて済むのが楽です(20代 女性)
- 基本的にメッセージツールでのやりとりなので、仕事以外のコミュニケーションを取る必要がありません(30代 女性)
- 一人で誰にも気を使わないで、自分のペースで仕事に取り組める(40代 男性)
2位は「内容問わず在宅ワーク」です。
在宅ワークだと基本的には一人で働くので、仕事上の付き合いはぐっと減ります。
ほとんどチャットツールでのやりとりになるので、電話や会話が苦手な人も気が楽でしょう。
リモートワーク可能な会社もありますし、フリーランスのライターやエンジニア・デザイナーとして在宅で働くこともできます。
3位 物流・ドライバー
- 会話は多少ありますが、置き配の指定が多いためお客様と顔を合わせなくて済むことも多いです(10代 女性)
- 基本的に一人だし、運転しているだけで大丈夫なので(20代 男性)
- 一旦会社を出れば一人になれて、お客さんとの会話も最低限で済む(50代以上 男性)
3位は「物流・ドライバー」でした。
ドライバーや配達員であれば、助手が同乗していない限り移動中は一人です。
配達先との会話も、相手がよほどおしゃべり好きなどの場合以外は、定型的かつ短く済ませられます。
運転免許がある人にはおすすめの仕事と言えるでしょう。
最近ではフリーランスで配送業をしている人もいます。
4位 倉庫内作業
- 顧客との会話は必要なかったから。単純作業なので誰でもでき、特定の資格も必要なく転職が容易であるから(10代 女性)
- 基本的には一人での作業で、会話せずに黙々とできるから(20代 女性)
- やり方を覚えたあとはひたすらピッキングをしていればいいので、人との接点が少なくて済むからです(50代以上 男性)
「倉庫内作業」が4位でした。
ピッキングや梱包、仕分けなどの倉庫内作業は、やり方を覚えてしまえば単純作業の繰り返しです。
質問する機会や同僚と会話する機会があまりないので、人付き合いを避けたい人に向いています。
また、人付き合いが苦手な人や同僚とあまり関わりたくない人が集まる職場でもあるので、休憩時間を静かに過ごせるケースも多いようです。
「年賀状の仕分け」「お中元・お歳暮の仕分け」など季節ごとの短期・単発ワークも多いため、長期的な人間関係の構築も必要ありません。
5位 事務
- 人付き合いが皆無な仕事はなかなかないと思うが、事務はおすすめです。パソコン操作に難さえなければ比較的に過ごしやすいと思います。書類整理、データ入力など黙々と集中して取り組むシーンが多めなので(20代 男性)
- BtoBの事務職。対面はほぼ社内の人だけで、お客様とは電話対応がほとんどです(30代 女性)
- 総務事務。ノルマはなく自分のペースで仕事ができます(40代 男性)
5位は「事務」でした。
事務の中でも、パソコン画面と向き合うことが多く顧客対応もあまりない仕事内容なら、人付き合いが苦手でも働きやすいようです。
派遣の事務なら、飲み会なども比較的断りやすいですし、そもそも誘われないこともあります。
フリーランスとして、経理事務や労務関連事務を在宅で請け負っている人もいます。
経理や給与計算の経験がある人には、在宅での事務代行もおすすめです。
6位 清掃
- 初めは複数人でやるが、慣れれば一人で任されるから。自分のペース・やり方で仕事できる(30代 男性)
- 仕事を教わったあとは一人での作業が多くなり、あまりコミュニケーションを取らなくていい。「積極的に交流したい」という人が少ないので、同僚と関わらなくても文句を言われない(30代 女性)
- 自分一人で仕事すれば済む。他人にお願いして、仕事をしてもらう必要がない(50代以上 男性)
6位は「清掃」でした。
清掃業も、仕事を覚えたあとは基本的に一人で黙々と作業する仕事。
お客さんがいる場所を掃除することもありますが、話す機会は少なめです。
ただし汚れやゴミを扱うので、汚れや臭いに抵抗がある人にとっては辛いでしょう。
身体を動かすので、体力的に疲労する仕事でもあります。
同率6位 データ入力
- 最初にマニュアルが配布されれば、マニュアル通り黙々と仕事すればいいから(30代 女性)
- 人と接することがほとんどないので、人付き合いが苦手でもやっていけます(50代以上 女性)
- 打合せすることなく自分だけで完結し、黙々とこなせば仕事が終わるから(50代以上 男性)
「データ入力」も6位でした。
データーセンターやオフィスに出勤して仕事する場合も、基本的に作業中は黙々と入力するので、会話はほとんどありません。
単純作業でありマニュアルも用意されていることが多いので、質問する機会も少ないでしょう。
職場によりますが、データ入力専任で雇われている場合は、電話対応などもありません。
また在宅ワークでデータ入力業務を受注している人もいます。
8位 ITエンジニア
- コードをきちんと書ける能力さえあれば、人付き合いが下手でも仕事に支障はない。わからないことがあればチャットで質問できる(30代 女性)
- ゲーム会社のプログラマーは、社会人マナーに無頓着な人が多い印象。飲み会は自由参加で「ゲームするから帰ります」という人もいるし、注文や料理の取り分け、お酒を注ぐのも各自でやるので楽です(30代 女性)
- パソコンに向かって作業するので、人付き合いが少ない(40代 男性)
8位は「ITエンジニア」でした。
「内向的な性格だから、ITエンジニアになろうと思った」という人も多いのではないでしょうか。
実際には、顧客との打ち合わせやレビューなど、意外に人と話すことも多いITエンジニア。
しかしパソコンに向き合う時間も多く、リモートワークなどでも仕事できるため、人との無駄な関わりを減らしやすい職種ではあるでしょう。
職場によりますが、集中して仕事をしたい人や、仕事以外の雑談は好きではない人も多い印象。
若い会社であればマナーにうるさい上司がおらず、飲み会なども気を遣わず過ごせるようです。
人付き合いが苦手な人に理想的な職場環境や働き方は「一人で集中して仕事できる」
人付き合いが苦手な人が理想だと感じる職場環境や働き方の圧倒的1位は「一人で集中して仕事できる(220人)」、2位は「会話が少なく静か(146人)」でした。
3位は「リモートワークが可能(66人)」となっています。
人との関わりが減るような環境・働き方を求めている人が多数。
苦手なことを避けるための希望が多く、「人付き合いが苦手でも、話しかけやすい環境」を求めるような回答はランクインしませんでした。
1位 一人で集中して仕事できる
- 慣れれば自分一人で完結する仕事(30代 男性)
- 個人で完結できる仕事で、仕事スペースも個々で隔離されている(30代 女性)
- 従業員同士の共同作業がない仕事(50代以上 女性)
1位は「一人で集中して仕事できる」でした。
チームでの作業がなく、一人でコツコツ作業できる環境が欲しいという人が多数。
例えば個人用ブースやパーテーションがあると、周りのことが目に入りにくくなります。
個人スペースで集中している人には、周りからもなかなか声をかけづらくなるでしょう。
結果として集中して仕事できます。
なお座席については、固定席のないフリーアドレスのほうがいいという声もありました。
広いオフィスでフリーアドレスだと、苦手な人や、よく話しかけてくる人から距離を取りやすいと考えられます。
2位 会話が少なく静か
- 「会話をしないことが悪い」とみなされない状況で、喋らないことに罪悪感を感じなくていい環境(20代 男性)
- 会話があまりなく、関係性が深すぎない環境は楽です(30代 女性)
- 人を相手にした仕事ではなく、仕事前後の時間も短いこと。仕事前後の時間が短いと、同僚とも話さなくて済む(50代以上 女性)
2位は「会話が少なく静か」です。
社員同士のコミュニケーションが活発ではない職場を求めている人も多くなっています。
職場での会話が少ない職場なら、人付き合いの負担は減ります。
雑談などがあまりない職場なら、「本当は人付き合いが苦手なんだけど、会話に参加しないと変な人だと思われそう」という悩みからも解放されるでしょう。
仕事中に話しかけられることが減ると、集中もしやすくなると考えられます。
3位 リモートワークが可能
- フルリモートで仕事ができること(20代 男性)
- 完全リモートワークだと、「ポンポン行き交う会話は苦手だけど、じっくり考えながら文章を打てるチャットなら会話できる」という人も働きやすいかなと思います(30代 女性)
- 一人でいることが苦痛でない人には、在宅の仕事も向いていると思います(40代 女性)
3位は「リモートワークが可能」でした。
リモートワークだと一人で集中して作業しやすくなります。
また基本的にチャットツールなどでのやりとりになり、同僚との会話も基本的にありません。
会話は苦手だけどテキストでのやりとりなら苦にならないという人も働きやすいでしょう。
オフィスが遠方にある場合、宴会・食事会の機会が少なくなるのも、人付き合いが苦手な人にとってはメリットです。
4位 分業制で業務範囲が明確
- 明確な役割分担があり、取り組む際夢中になれる仕事が理想(20代 男性)
- 役割分担があるのは大事(50代以上 女性)
「分業制で業務範囲が明確」が4位でした。
役割分担が明確だと、担当範囲外の仕事を振られる可能性が低くなります。
「人付き合いが苦手で依頼を断るのが苦手なゆえに、頼まれると担当外の仕事もつい引き受けてしまう」という人にとっては、負担を減らすことにつながるでしょう。
また役割分担がはっきりしていると、自分の仕事に集中しやすくなり、習熟も早まると考えられます。
結果として、質問や相談の機会が減るでしょう。
5位 マニュアルがありルーティン化されている
- 自分の受け持つ業務で、柔軟な対応が要求されない。マニュアル作業が多い(30代 男性)
- ルーチンワークの職場(40代 男性)
- マニュアルが完備されていて、よほどのことがない限り質問しなくても完結できる環境(50代以上 女性)
5位は「マニュアルがありルーティン化されている」でした。
イレギュラーが発生しやすい仕事だと周囲との調整が必要になることも多くなります。
周囲との調整を避けるべく、マニュアル化・ルーティン化された環境を求めている人も多くなりました。
マニュアル完備の定型的な仕事であれば、トラブルが起こりにくく、トラブルが起きてもマニュアルに沿って解決可能です。
そのため上司・同僚に質問したり、関係者と調整したりする機会が減ります。
6位 個人の裁量が大きい
- 個人の裁量で仕事ができる環境(20代 女性)
- 自分のペースでやりたいことをできる職場(40代 男性)
- 任せてもらえること(50代以上 女性)
「個人の裁量が大きい」が6位でした。
「自分のペースで進められ、自分で判断できる仕事」とも言い換えられます。
裁量の大きな仕事をしたいという場合、「自分の成長スピードを速めたい」「挑戦・試行錯誤や成功体験が自信になる」などの理由が挙げられることも多いです。
しかし今回のアンケート結果からは、「上司に報告・相談するのが嫌だから、自分で決められる仕事がしたい」という印象を受けました。
7位 勤務時間外の付き合いがない
- プライベートと仕事がはっきりわかれている職場(20代 男性)
- 職場の飲み会が少ない(30代 女性)
7位は「勤務時間外の付き合いがない」でした。
職場の宴会・食事会を負担に感じ、勤務時間外の付き合いがないことを重視している人も多くなりました。
付き合いがあったとしても、行きたい人だけ自由参加だと助かりますね。
在宅ワークであれば、勤務時間外の付き合いはぐっと減ります。
まとめ
人付き合いが苦手な人の中には、職場での人間関係構築や業務時間外の付き合いに負担を感じている人が多数。
できるだけ人付き合いしなくていいように、在宅ワークを希望している人や、実際に在宅ワークをしている人も多くなりました。
ただ在宅ワークでもフリーランスでも、仕事上の人付き合いがまったくない職場は少ないです。
また適切に業務上の質問などもしていかないと、ミスにつながることも考えられます。
職種や仕事する場所・環境を適切に選ぶことで人付き合いのストレスを減らしつつも、必要なときには質問や相談をしやすい環境づくりの努力も必要です。
仕事において、コミュニケーションが苦手な人でも避けて通れないのが、職場やお客様とのやり取りです。適切な対応が分からず、ぎこちない雰囲気になると業務にも支障が出ることがあります。
まずは「挨拶」を意識しましょう。明るい声で先に挨拶することで場の雰囲気が和らぎ、相手も心を開きやすくなります。
また、ビジネスでは迅速な相談や報告も重要です。「クッション言葉」を使って丁寧に伝えることで、コミュニケーションが円滑に進むことが期待できます。ぜひ、今日から始めてみましょう。