日本歯科衛生士会が令和元年に行った調査によると、勤務先の変更経験があると回答した会員は76.4%(※)と、約8割の歯科衛生士が転職を経験しています。(※参照:歯科衛生士の勤務実態調査報告書)
実際に人間関係の悩みや待遇面で不満を抱えて転職を希望したり、検討したりしている歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
しかし、歯科衛生士は売り手市場で求人はたくさんあるものの、どうすれば働きやすく定着できる職場が見つかるのかわからない人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、歯科衛生士や歯科業界に強い転職サイト&エージェントの活用です。
当記事では、歯科衛生士におすすめの転職サイト&エージェントを厳選しました。
転職エージェントを使うメリット・デメリットや、実際に利用した歯科衛生士さんの声も紹介しています。
【歯科衛生士向け】転職サイト&転職エージェント10選|各社のおすすめポイントも紹介
それでは早速、歯科衛生士におすすめの転職サイト&転職エージェント10社を紹介していきます。
なお、おすすめ10選は以下をもとに編集部が独自に選んでいます。
各転職サイト&転職エージェントの特徴や、おすすめポイントなども紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
【ファーストナビ歯科衛生士】希望にピッタリの仕事を見つけたい人におすすめ
- 非公開求人を含め求人数が多い
- さまざまな条件で紹介が可能
- 歯科業界に精通したエージェントがフルサポート
ファーストナビは、歯科衛生士の求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
希望条件にピッタリの仕事を見つけたい人は、ファーストナビがおすすめ。
求人数が多く、非公開求人も多数扱っているからです。
ファーストナビでは、歯科業界に精通したエージェントが直接医院に採用条件などをインタビュー。
「土日休み」「住宅手当あり」「給料高め」などの好条件求人が全国で紹介可能です。
また、キャリアアップやスキルアップが期待できる歯科医院や、評判のいい歯科医院など、さまざまな切り口でも求人を紹介してもらえますよ。
さらに、新規オープニングの歯科医院や急募案件などの求人もあり、ファースナビにしかない求人やレア求人も。
職場の雰囲気やスタッフの印象など、求人票を見ただけではわからない詳細情報を伝えてもらえるのもポイントです。
転職活動は、専任のエージェントが求人の紹介から詳細情報の提供、条件交渉までをフルサポート。
公式サイトでは、歯科衛生士の関する「お役立ち情報」も掲載されているので、気になる人はぜひ登録を検討してくださいね。
働き方 | 正社員、パート |
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取扱診療科目/診療内容(小児歯科など) | 一般歯科、予防歯科、矯正歯科、小児歯科、インプラント、ホワイトニング・審美歯科、口腔外科、訪問歯科、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ファーストコネクト |
公式サイト | https://sikaeiseisi.firstnavi.jp/ |
【デンタルハッピー】応募前にクリニックの雰囲気を知りたい人におすすめ
- 4000院(※)の院内動画が見られる
- 体験入社ができる
- 元従業員のクチコミが見られる
デンタルハッピーは、歯科衛生士専門の転職支援サービスです。
応募前にクリニックの雰囲気を知りたい人は、デンタルハッピーがおすすめ。
スタッフ目線で撮られた4000院(※)の動画が見られるからです。
デンタルハッピーの最大の特徴は、突撃取材に近い形で撮られた歯科医院の動画が見られること。
事前準備なしで撮られていて、ノーカットの一発撮影のため、消毒室の様子や院長の受け答えなど、ほぼ素に近い状態を見られます。
実際、クリニック動画は「ありのままがわかる」と評判も上々ですよ。
さらに、体験入社ができるのもポイントの一つ。
見学だけでなく半日から1日勤務ができ、合わないと思ったときには辞退できるので、入社後の「思っていたのと違う」を最小限におさえられます。
会員登録すると約7000名(※)の歯科衛生士が勤務していたクリニックのクチコミが見られ、院長の人柄や退社理由などのリアルな情報も見られます。
動画やクチコミを見るには会員登録をしなければいけませんが、生の情報が得られることを考えれば、登録して損はありませんよ。
※2023年6月時点
働き方 | 正社員、パート |
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取扱診療科目/診療内容 | 矯正、小児、訪問・外来、インプラント、訪問専門 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社 Dental Happy |
公式サイト | https://dental-happy.net/ |
【シカカラDH求人】歯科衛生士専門のキャリアアドバイザーにサポートしてほしい人におすすめ
- 元歯科衛生士のアドバイザーがサポート
- 非公開求人を多数保有
- 「職業紹介優良事業者」に認定されている
シカカラDHは、歯科衛生士専門の転職支援サービスです。
歯科衛生士専門のキャリアアドバイザーにサポートしてほしい人は、シカカラDHがおすすめ。
歯科衛生士経験者のアドバイザーが多数在籍しているからです。
転職活動をサポートしてくれるのは、歯科業界で働いていた元歯科衛生士を含むアドバイザーたち。
業界について熟知しているため、求職者にあっている医院、あわなそうな医院を見定め紹介してくれます。
応募前には、職場の雰囲気などの内部情報を伝えてくれるだけでなく、歯科衛生士として働きやすいかなども踏まえてアドバイス。
各施設のいいところはもちろんのこと、悪いところやリスクなどもすべて伝えてくれるため、自分に合った職場か判断がしやすいですよ。
さらに、応募書類の添削や面接日程の調整、給与などの条件交渉も行ってくれるので、転職がはじめての人にも利用しやすいサービスです。
非公開求人を多数扱っており、なかには高待遇の求人も。
厚生労働省の「職業紹介優良事業者」にも認定されているので、どこに登録するか迷ったときはぜひ候補に入れてくださいね。
働き方 | 正社員(常勤)、パート・アルバイト(非常勤) |
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取扱診療科目/診療内容 | 歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、訪問歯科、インプラント歯科、予防歯科、審美歯科、高齢者歯科、障がい者歯科、歯周病治療(ペリオ)、ホワイトニング、かみ合わせ(咬合)、美容(アンチエイジング・エステなど)、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社グローマス |
公式サイト | https://shikakara.jp/ |
【歯科転職ナビ】未経験で歯科衛生士の仕事を探している人におすすめ
- 「未経験可能」の求人多数
- 歯科専門のコンサルタントがサポート
- 非公開求人からの紹介も可能
歯科転職ナビは、「歯科衛生士」「歯科助手」「歯科医師」など歯科に特化した転職エージェントです。
未経験で歯科衛生士の仕事を探している人は、歯科転職ナビがおすすめ。
全国に歯科衛生士の求人をもち、その約半数が「未経験可能」の求人だからです。
(調査日:2023年6月30日)
歯科衛生士として働いたことがなく不安な人でも、経験豊富な歯科専門のコンサルタントが、仕事の紹介から就職後までをしっかりサポートしてくれるので心配はいりません。
また「資格取得支援あり」「セミナー参加支援あり」の求人も多数あるため、今まで歯科衛生士の資格を活用していなかった人はブランクを取り戻すチャンスも。
さらに、「土日祝休み」「時短勤務相談可能」などさまざまな条件で仕事を探せ、非公開求人からの紹介も可能です。
公式サイトでは歯科衛生士の役立つ情報が掲載されているので、わからないことや不安のある人は参考になりますよ。
転職時期を決めていない人でも登録は可能なので、少しでも転職を考えている人は登録してみてはいかがですか。
働き方 | 正社員、非常勤・パート |
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取扱診療科目/診療内容 | 一般歯科、予防中心、インプラント、小児歯科、審美歯科、訪問歯科、矯正歯科、企業、学校、介護施設、病院 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社PECORI |
公式サイト | https://shika-tenshoku.com/ |
【GUPPY(グッピー)】自分のペースで転職活動をすすめたい人におすすめ
- 採用担当者と直接やり取りができる
- スカウト機能あり
- 歯科衛生士の求人多数
GUPPY(グッピー)は、医療・介護・福祉の求人に特化した転職求人サイトです。
自分のペースで転職活動をすすめたい人は、GUPPY(グッピー)がおすすめ。
公式サイトから求人に応募ができ、採用担当者と直接やり取りができるからです。
求職者と採用担当者のあいだに何も挟まないため、転職活動もスムーズにすすめられます。
会員登録するとスカウト機能が使えるようになり、あなたの経歴に興味をもった歯科医院からスカウトが届くことも。
待っているだけでスカウトが届くので、働きながら転職活動をしている忙しい人にも便利です。
歯科衛生士専門のサービスではないものの求人は多数。
コンサルタントからの電話やメールでの連絡が面倒・わずらわしく感じる人は、利用しやすいサービスです。
働き方 | 正社員(常勤)、パート・非常勤、契約社員、短期の仕事 |
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取扱診療科目/診療内容 | 歯科医院、一般病院、ケアミックス病院、療養型病院、老人保健施設、診療所、企業/その他 |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社グッピーズ |
公式サイト | https://www.guppy.jp/ |
【ジョブメドレー】自分の市場価値を知りたい人におすすめ
- どんなスカウトが届くかで市場価値がわかる
- 年収診断が無料で受けられる
- 履歴書や職務経歴書作成機能あり
ジョブメドレーは、医療・介護専門の転職求人サイトです。
自分の市場価値を知りたい人は、ジョブメドレーがおすすめ。
あなたに興味をもった歯科医院からスカウトが届くからです。
スカウトをもらう方法は、会員登録後プロフィールを入力して待つだけ。
どんなスカウトが届くかで、歯科衛生士としての自分の市場価値がわかりますよ。
公式サイトによれば、スカウト経由だと内定率が1.7倍(※)になるというから、ぜひ利用したいところですよね。
スカウトは希望職種や資格の有無を参考にして送られるため、希望に合わないスカウトが来たとしても、氏名などの個人情報が事業所に漏れる心配はありません。
また、公式サイト内では年収診断が無料で受けられるのもポイント。
簡単な質問に答えるだけで年収の想定値を診断してくれるので、今後の転職活動の参考になります。
歯科衛生士専門のサービスではありませんが、全国に求人を多数保有。
会員登録すると「履歴書」や「職務経歴書」の作成機能が利用できるようになるほか、職場環境の閲覧などもできるようになるので、ぜひ登録を検討してくださいね。
※2023年6月時点
働き方 | 正職員、契約職員、パート・バイト、業務委託 |
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取扱診療科目/診療内容(小児歯科など) | 矯正歯科、審美歯科、一般歯科、小児歯科、口腔外科 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社メドレー |
公式サイト | https://job-medley.com/ |
【ハモナビ】まずは自力で転職活動を頑張りたい人におすすめ
- サイト上で応募が可能
- スカウト機能とエージェントサービスがある
- 面接時はエージェントが同行
ハモナビは、歯科求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
まずは自力で転職活動を頑張りたい人は、ハモナビがおすすめ。
自分で応募できるほか、エージェントサービスの利用もできるからです。
気になる求人を見つけたときは、サイト上で応募が可能。
直接応募先とやり取りができ、今までの応募メールやその後のやり取りを保存管理できるので、自分のペースで転職活動がすすめられます。
またスカウト機能もあり、医院の方からあなたを見つけて連絡をくれるため、効率よく転職活動ができます。
もし自力での転職活動に行き詰ってしまったり、不安なことがあるときにはエージェントサービスの利用も可能。
歯科衛生士の転職に精通した専任のエージェントが、求人先の詳しい情報提供から給与などの交渉までをしっかりサポートしてくれます。
歯科医院への見学や面接時は、エージェントが同行してくれるのも心強いですよね。
メールなどの連絡が面倒だけど、困ったときはサポートしてほしいという人にはピッタリのサービスなので、登録してみてはいかがですか。
働き方 | 正社員、パート/アルバイト、正社員・パート |
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取扱診療科目/診療内容 | 歯科医師、歯科衛生士、歯科助手・歯科受付、歯科技工士、その他 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ハーモニック |
公式サイト | https://harmonic-net.co.jp/ |
【デンタルワーカー】転職後に後悔したくない人におすすめ
- 転職前に提示された条件が書かれた「条件書」がもらえる
- 転職後もアドバイザーがサポート
- 非公開求人の紹介も可能
デンタルワーカーは、歯科衛生士の求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔したくない人は、デンタルワーカーがおすすめ。
転職後も専任アドバイザーがサポートしてくれるからです。
デンタルワーカーでは面接時に必ず条件が書かれた「条件書」をもらい、コピーを求職者に渡してくれるのが特徴の一つ。
転職前に聞いていた条件と転職後の条件が違った場合は、担当のキャリアアドバイザーが職場へ連絡して改善してくれます。
また転職後の悩みや相談も専任のアドバイザーが対応してくれるなど、転職した後のフォローも万全です。
もちろん転職活動中も、歯科衛生士専門のアドバイザーが徹底サポート。
実際の残業時間、職場の人間関係など、求人票に掲載されない情報も伝えてもらえるほか、面接対策や条件交渉も行ってもらえますよ。
「一般歯科」「矯正歯科」「審美歯科」など、さまざまな診療科目の歯科衛生士求人を多数扱い、一般には公開されないような高待遇の非公開求人の紹介も可能です。
遠方の人には電話やメールでの転職サポートにも対応しているので、どこに登録するか決めていない人はぜひ候補に入れてくださいね。
働き方 | 正社員、アルバイト・パート |
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取扱診療科目/診療内容 | 歯科口腔外科、一般歯科、審美歯科、矯正歯科、小児歯科、予防歯科、インプラント、障害者歯科 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
公式サイト | https://dental-worker.com/ |
【JOB歯科エージェント】今までに希望条件にあった求人が見つからなかった人におすすめ
- エージェントが実際に訪問した職場のみ紹介
- 求人票に掲載されない詳細情報も教えてくれる
- レスポンスが速い
JOB歯科エージェントは、歯科医師・歯科衛生士の求人を専門に扱っている転職支援サービスです。
今までに希望条件にあった求人が見つからなかった人は、JOB歯科エージェントがおすすめ。
エージェントがすべての希望にマッチした求人を紹介してくれるからです。
「年収アップしたい」「託児所・育児支援あり」など、求職者によって希望する条件はさまざまですよね。
JOB歯科エージェントは、エージェントが実際に訪問した職場のみを紹介。
歯科医院と良好な関係を築いており、医院の雰囲気や社員の様子など求人票に載らないような詳しい情報も把握し、あなたの希望にマッチした求人を紹介してくれます。
また、歯科衛生士の転職に熟知したエージェントが、スケジュール管理や書類の添削などを手厚くサポート。
条件交渉も行ってくれるので、より希望に近い職場への転職が可能ですよ。
レスポンスの速さにも定評があり、条件のあう求人が出たときには担当者が電話やメールで連絡をくれます。
会員登録すると医院からオファーが届くこともあるので、気になる人は登録してみてはいかがですか。
ただし扱っている求人は首都圏がほとんどで、地方の求人は少なめなので登録する前によく確認するようにしてくださいね。
働き方 | 常勤、非常勤 |
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取扱診療科目/診療内容 | 一般診療(保険診療)、インプラント、審美、口腔外科、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、訪問診療 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 東晶貿易株式会社 |
公式サイト | https://job-shika-agent.com/ |
【デンタルスタイル】興味がある歯科医院の情報を自分でも調べたい人におすすめ
- 求人ページから歯科医院のホームページやSNSにアクセスできる
- 会員登録やログイン不要で応募可能
- 会員登録するとサポートが受けられる
デンタルスタイルは、歯科専門の求人・転職サイトです。
興味がある歯科医院の情報を自分でも調べたい人は、デンタルスタイルがおすすめ。
求人情報が掲載されているページから、歯科医院のホームページやSNSにアクセスできるからです。
気になる歯科医院を見つけたときには、自分でホームページを調べる人も多いですよね。
デンタルスタイルでは、求人ページに歯科医院のホームページアドレスを掲載したり、インスタグラムなどのSNSのリンクボタンを設置。
自分で検索する必要がないので、面倒なこともなく効率的に情報が得られますよ。
また、会員登録やログイン不要で電話やメールで歯科医院に直接応募できるのもポイント。
会員登録することに抵抗がある人にも利用しやすいですよね。
求人の中には、求人ページに動画が掲載されているものもあり、歯科医院の様子や歯科衛生士の仕事姿を動画を通して見られます。
会員登録するとサポートが受けられるようになるので、転職活動に不安のある人は会員登録して利用するのがおすすめです。
ただし、歯科衛生士の求人は少なめなので、ほかのサービスと併用するといいでしょう。
働き方 | 正社員、パート・アルバイト、契約社員、業務委託、派遣社員 |
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取扱診療科目/診療内容 | 一般歯科、小児歯科、予防歯科、歯周治療、審美歯科、矯正歯科、口腔外科、入れ歯・補綴、訪問歯科、インプラント、ホワイトニング |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | WHITE CROSS株式会社 |
公式サイト | https://career.whitecross.co.jp/ |
歯科衛生士におすすめの転職サイト&エージェント10社を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれに強みや特徴があり、候補先を絞りきれずに迷ってしまう人もいるかもしれません。
もし、まだどのサービスを利用すべきか迷っているなら、希望条件別におすすめの転職サイト&エージェントを厳選ピックアップしてみたので、次の章もあわせて参考にしてみてください。
【歯科衛生士向け】希望条件で選ぶ転職サイト&転職エージェント
続いて、以下の条件別に歯科衛生士におすすめの転職サイト&エージェントを紹介します。
該当する希望条件がある人は、ぜひ紹介している転職サイト&エージェントをチェックしてみてください。
1.地方向けおすすめ転職サイト&エージェント3選
地方での転職を希望しているものの、地方向けの求人が見つからないという人は、『ファーストナビ歯科衛生士』『ジョブメドレー』『GUPPY』をチェックしてみてください。
上記3社は全国各地の求人を多数取り揃えているため、地方在住者やU・Iターン転職希望者でも希望に合った求人に出会える可能性が高いでしょう。
さまざまな取引先をもつファーストナビ歯科衛生士は、地域に密着したクリニックの求人を保有。
専任エージェントが、希望勤務地の求人を探してくれるので、自分で希望求人が見つけられない人は、ぜひサポートしてもらってください。
WEB面接可能な求人も扱っているジョブメドレーは、U・Iターン転職を希望する人には使いやすいでしょう。
希望エリアを登録しておけば、条件に合った求人が出てきたときにメールで教えてもらえるメリットも。
GUPPYは全国各地の路線からも求人検索が可能です。
地域密着のクリニック求人多数。
【公式】https://sikaeiseisi.firstnavi.jp/
WEB面接対応の求人あり。
【公式】https://job-medley.com/
全国各地の求人を保有。路線や駅からも探せる。
【公式】https://www.guppy.jp/
2.未経験者におすすめ転職サイト&エージェント3選
「資格を取ったものの実務経験がない」「経験のない診療科に挑戦したい」など未経験からの転職を目指す人は、『歯科転職ナビ』『デンタルワーカー』『シカカラDH求人』を押さえておくといいでしょう。
上記3社はいずれも未経験者向けの求人を多数扱っており、手厚い転職サポートもあるからですね。
経験豊富な歯科系のコンサルタントが丁寧に対応してくれる歯科転職ナビは、未経験者のキャリア設計などもヒアリングしたうえで、求人を紹介してくれます。
また、転職後も場に慣れるまでサポートしてもらえるので心強いでしょう。
オーダーメイド型の転職サポートを行うデンタルワーカーは、未経験者でも満足度の高い転職を実現できる可能性大です。
面接にも同行してもらえるので、うまくアピールできるか不安な人はぜひサポートしてもらってください。
シカカラDH求人は、未経験OKで教育制度も整っている、未経験者が活躍できる求人を多数保有しています。
歯科衛生士専門のキャリアアドバイザーが在籍しており、効率的に転職が進められるよう、しっかりとサポートしてもらえるでしょう。
転職後もサポートしてもらえる。
【公式】https://shika-tenshoku.com/
キャリアに合った求人紹介を受けられる。
【公式】https://dental-worker.com/
良い医院を見定めてくれるキャリアアドバイザー在籍。
【公式】https://shikakara.jp/dh
3.矯正歯科向け転職サイト&エージェント3選
歯並びや噛み合わせなど、専門的な知識を求められる矯正歯科への転職を希望する人は、『ファーストナビ歯科衛生士』『デンタルワーカー』『JOB歯科エージェント』を活用してみてください。
上記3社は、矯正歯科の求人を取り扱っているのはもちろん、歯科業界に精通したキャリアアドバイザーが希望や適性に合った職場を紹介してくれます。
転職支援実績が豊富なファーストナビ歯科衛生士は、取引のある医院の雰囲気や特徴を把握しているので、詳細な情報を提供してもらえるでしょう。
矯正歯科に関するお役立ち情報なども公式サイト上に公開されているので、違う診療科目からの転職を目指している人はチェックしてみてください。
デンタルワーカーは非公開求人も豊富で、表には出ない矯正歯科の高待遇求人を紹介してもらえる可能性があります。
仕事内容も詳しく教えてもらえるので、入職後のミスマッチも防げるでしょう。
歯科業界の転職ノウハウを熟知しているJOB歯科エージェントは、専門性の高いスキルを活かせる矯正歯科の転職支援にも強いです。
年収アップの支援実績もあるので、好条件の矯正歯科転職を成功させたい人は、ぜひ相談してみてください。
矯正歯科の求人・転職支援実績が豊富。
【公式】https://sikaeiseisi.firstnavi.jp/
キャリアに合った求人紹介を受けられる。
【公式】https://dental-worker.com/
専門性の高い診療科の転職支援に強い。
【公式】https://job-shika-agent.com/
4.小児歯科向け転職サイト&エージェント3選
子どもの歯科診療を対象にしている小児歯科。
「子どもが好き」「子どもの健康をサポートしたい」などの理由で小児歯科を希望する人は、『ジョブメドレー』『シカカラDH求人』『ファーストナビ歯科衛生士』を活用してみてください。
上記3社は、小児歯科の求人が豊富で、子どもをもつママ・パパ歯科衛生士が活躍できる歯科医院の求人も多い傾向に。
ジョブメドレーの求人検索機能は、細かく特徴や条件が設定されており、子どもをもつママ・パパさん歯科衛生士向けの求人も探しやすいでしょう。
教育制度の整った歯科医院求人も見つかるシカカラDH求人は、小児歯科で経験を積みたいと考えている人に使えます。
歯科衛生士経験者のアドバイザーも多数在籍しているので、小児歯科でのキャリアについての相談をしてみるのもおすすめです。
ファーストナビ歯科衛生士は非公開求人も多く、好条件の小児歯科求人を紹介してもらえる可能性も高いです。
スキルや経験のある人は、条件交渉をお願いしてみるといいでしょう。
子持ちママ・パパ向け求人が見つかる。
【公式】https://job-medley.com/
教育制度の整った小児歯科の紹介可。
【公式】https://shikakara.jp/dh/
非公開求人多数。好条件の小児歯科求人あり。
【公式】https://sikaeiseisi.firstnavi.jp/
5.審美歯科向け転職サイト&エージェント3選
審美歯科を希望する人は、『シカカラDH求人』『GUPPY』『ハモナビ』を活用するといいでしょう。
ホワイトニングやオールセラミック治療など、自費診療中心の審美歯科。
歯科衛生士に求められる技術・接遇レベルも高い傾向にあるため、上記3社のような専門性の高い転職エージェントやスカウトサービスが使えます。
シカカラDH求人は、元歯科衛生士のアドバイザーが在籍しており、内定獲得に向けて応募書類の書き方や面接の具体的なアドバイスがもらえます。
また、非公開求人も充実しているため、希望条件に合う審美歯科の求人も紹介してもらえるでしょう。
直接応募できる審美歯科の求人数が多く、スカウト機能もあるGUPPYは、経歴やスキルに自信があって、自分で転職活動を進めたい人に使えるサービスです。
歯科衛生士に関する情報も掲載されているので、求人動向や審美歯科の将来性が気になる人はチェックしてみてください。
転職エージェントとスカウト機能を両方使いたい人は、ハモナビを押さえておきましょう。
公開求人数は多くないものの、非公開求人の紹介とスカウトどちらも活用しながら審美歯科求人を探せるのでおすすめです。
元歯科衛生士のアドバイザー在籍。
【公式】https://shikakara.jp/dh/
審美歯科経験者の転職向き。
【公式】https://www.guppy.jp/
エージェント&スカウトサービスで審美歯科求人を探せる。
【公式】https://harmonic-net.co.jp/
【歯科衛生士向け】転職エージェントを利用するメリット4つ
歯科衛生士が転職する際に「転職エージェント」を利用するメリットは4つあります。
1.内定率がアップする
歯科衛生士の転職に転職エージェントを利用すれば、内定率アップのメリットがあります。
なぜなら、求職者と歯科医院のニーズにマッチした求人を紹介してもらえたり、応募書類の添削や面接対策などが受けられるからですね。
自分で転職活動を行っていると、どうしても希望を優先してしまい、歯科医院が「どのような人材を希望しているのか」という部分を無視してしまいがちになりかねません。
転職エージェントなら、双方の希望を考慮したマッチング度の高い求人紹介が可能です。
また、歯科業界に精通したキャリアアドバイザーは、応募書類や面接でアピールすべき点や注意点なども把握しており、適切なアドバイスをしてくれます。
歯科衛生士の面接でよく質問される一例を紹介します。
- 自己紹介をしてください
- 志望動機を教えてください
- なぜ歯科衛生士になろうと思ったのですか
- 今後どのような歯科衛生士になりたいですか
- 転職理由を教えてください
- 歯科保健指導を行うときの手順を教えてください
キャリアアドバイザーは、面接でよくされる質問はもちろん、好印象を与えられる回答の仕方もアドバイスしてくれますよ。
さらに転職エージェントの中には、面接同行のサポートを実施しているところもあるので、必要に応じて活用してみましょう。
担当者に同行してもらうことで緊張が緩和され、面接で本来の力が発揮しやすいのではないでしょうか。
2.歯科衛生士の非公開求人を紹介してもらえる
歯科衛生士の非公開求人を紹介してもらえるのも、転職エージェントを利用するメリットのひとつです。
非公開求人とは名前通り条件に合った人のみが紹介してもらえる求人で、応募者が限定されるため競争率も低くなりやすいのでチェックする価値は高いといえるでしょう。
さらに一般の求人サイトや歯科医院のホームページ上では募集が行われていない「レア求人」が見つかるケースもあります。
例えば、歯科衛生士には次のような非公開求人があります。
【雇用形態】正社員/非常勤・パート
【募集科目】一般歯科/小児歯科/予防歯科
【給与】25万円以上 ※ホワイトニング処置、PMTC10%の歩合制
【勤務地】埼玉県
歯科医院が求人を非公開にして採用活動を行うのには以下のような理由があるからです。
- 内部や外部の人間に採用活動を知られたくない
- 採用活動の負担を減らしたい
- 効率的に条件にマッチした歯科衛生士を採用したい
診療の合間に院長先生が応募書類のチェックや面接を行うため、できるだけ採用活動の負担を減らしたいと考える歯科医院も多いです。
特に「土日休み」や「高収入」といった求人は応募が殺到するため、非公開求人とする傾向にあります。
高待遇・好条件の求人に出会いたい人は、非公開求人の紹介が受けられる転職エージェントの利用はおすすめです。
3.歯科衛生士の転職に必要な情報やアドバイスを得られる
歯科衛生士の転職に必要な情報やアドバイスを得られるのも、転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントごとに、各歯科医院の職場の詳細な情報を保有しており、求人票ではわからない職場の雰囲気や人間関係なども教えてくれます。
また、歯科業界の転職事情や各診療科の仕事内容といった、転職活動時に役立つ情報も提供してもらえます。
たとえば、求人情報には掲載されていない、リアルな職場情報が手に入るケースも多いです。
職場の雰囲気や働いている人たちの性格などを前もって知っておくことで、転職後に「職場に馴染めない」「スタッフと合わない」といったリスクを避けやすいのではないでしょうか。
また、長く働ける職場なのかを知るために離職率を教えてもらうのもおすすめです。
離職率が高い職場は「残業が多い」「クセのある人がいる」など問題がある場合もあるからです。
最近では、手当などがない年俸制を取り入れている歯科医院もあるため給与形態を確認しておくようにしましょう。
転職活動を成功させるためには、情報を得ることはとても重要なので、遠慮せず転職エージェントに聞くようにしてください。
さらに、歯科衛生士向け転職エージェントの利用は、歯科衛生士の仕事が合っているか不安な人や、今後のキャリアプランの組み立て方がわからない人にもおすすめです。
歯科業界の転職にも精通しており、これまでにもたくさんの歯科衛生士の転職サポートを行ってきた実績から、悩みに沿ったアドバイスをもらえたりします。
4.転職活動を効率的に進めやすい
転職エージェントを利用すれば、転職活動を効率的に進めやすい点もメリットといえるでしょう。
転職活動のあらゆることを、キャリアアドバイザーが求職者に代わって行ってくれます。
歯科衛生士は売り手市場のため、たくさんある求人の中から自分の希望に合う職場を見極める必要があります。
しかし、自分で歯科医院の求人情報を一件一件チェックするのは時間もかかるし、苦痛に感じる人も多いのではないでしょうか。
また、あなたが気になった転職先候補との条件面を有利にするうえで、ちょっとした駆け引きや交渉が必要になった場合にも助けてくれたりします。
そういった手間のかかることや難しいことも転職エージェントは代行してくれるので、転職活動の負担軽減へとつながっておすすめです。
さらに「ジョブメドレー」のように、スカウトが届いた求人は書類選考なしで面接を受けられるサービスもあります。
効率的に転職活動を進めたい人は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
【歯科衛生士向け】転職エージェントを利用するデメリット3つ
歯科衛生士が「転職エージェント」を利用するにあたっては、以下3つのデメリットがあります。
1.担当者とのやり取りが面倒に感じる
歯科衛生士の転職に転職エージェントを使うと、担当者とのやり取りを面倒に感じるデメリットがあります。
担当キャリアアドバイザーを通して転職活動を進めなくてはならないため、さまざまな場面で連絡を取り合う必要があるからですね。
たとえば次のような場面で、担当者とのやり取りが発生します。
- 登録後の面談日の調整
- 求人紹介
- 紹介された求人に応募するか断るかの返答
- 歯科医院との面接日のスケジュール調整
- 求人内容についての質問
- 選考や内定のお知らせ
- 入社日の予定や条件について
最近では夜遅くまで開院している歯科医院も増えており、「帰るまで送られてきた求人が見られない」「担当者の連絡が取れない」という歯科衛生士さんもいるのではないでしょうか。
疲れているのに「求人の確認をする」「連絡が付く時間に担当者に折り返さなければならない」となったら、それだけでストレスに感じてしまうのは想像に難くありません。
転職をサポートしてもらえるとしても、何もかもすべてキャリアアドバイザーへ確認することが面倒と感じる人もいるでしょう。
実際に歯科衛生士の有効求人倍率は「3.39(※)」と非常に高く、自分で求人を探すことも難しくはありません。
転職活動の経験がある歯科衛生士さんだと、「自分で応募したほうが早い」「連絡するのが億劫」と思う人もいるのではないでしょうか。
※令和4年度/厚生労働省「jobtag」より
実際に転職エージェントを利用してみて「やり取りが面倒」だと感じた人は、転職サイトの利用をおすすめします。
転職サイトにはキャリアアドバイザーの転職支援サービスはなく、自分で求人を探し、直接求人先の歯科医院とやり取りできます。
また、スカウトサービスを利用すれば、あなたが登録した経歴を見た歯科医院からスカウトが届くので、求人検索の手間も省けるでしょう。
転職エージェントのような登録後のキャリアカウンセリングや面談もありません。
「やり取りは面倒だけど、サポートはしてもらいたい」という人は、連絡の取り方を見直してみてはいかがでしょうか。
在職中の人は、仕事中だと電話に出られないこともあるので、メールやLINEでやり取りするといいでしょう。
2.就業希望エリアによっては転職をサポートしてもらえないこともある
転職エージェントに登録しても、就業を希望するエリアによっては転職をサポートしてもらえないこともります。
歯科衛生士の就業先としても数多い歯科医院は、人口の多い都市部に集中しているため、地方だと求人が少なく、紹介の難しいケースがあるからですね。
実際に厚生労働省の『医療施設動態調査(令和5年3月末概数)』を見てもわかるように、歯科診療所は「東京」「大阪」「神奈川」「愛知」などの大都市部に多く、「島根」「鳥取」「福井」などの地方は少ないです。
また、地方も含めて全国の求人を保有している転職エージェントでも、人口が集中しているエリアは求人があっても、郊外は求人がほとんどないケースも少なくありません。
全国の求人に対応しており、当記事で紹介している中でも求人数が多い「ファーストナビ歯科衛生士」の東京と島根の求人数を調べてみました。
転職エージェント名 | 東京都求人数(件) | 島根県求人数(件) |
---|---|---|
ファーストナビ歯科衛生士 | 2,509 | 16 |
※調査日2024年9月25日
一概には言えないものの、上記を見れば、都市部と比べて地方求人が少ないのをわかっていただけたのではないでしょうか。
地方で歯科衛生士の転職を考えている人は、転職エージェントは使えない可能性もあるので注意してください。
希望するエリアに歯科衛生士の求人がなく、サポートを受けられない場合は、「地方に特化した求人サイト」「ハローワーク」「地元の求人誌やフリーペーパー」などをチェックしてみてはいかがでしょうか。
地方の小さな歯科医院だと、転職エージェントを使って歯科衛生士の採用活動を行なわず、上記のような方法で募集を行っている可能性が高いからです。
また、気になる歯科医院があれば、ホームページの採用情報をチェックしてみるのもいいでしょう。
各都道府県の歯科衛生士会によっては、求人情報を掲載していることもりますし、最近は減少傾向にありますが、貼り紙で求人募集を行っている歯科医院も。
歯科衛生士の求人が少ないエリアで転職活動を行う場合は、いろんな方法で求人募集がないかチェックしてみてください。
3.希望と合わない求人を紹介されることもある
残念ながら希望と合わない求人を紹介されることがあるのも転職エージェントのデメリットです。
主な原因として、キャリアアドバイザーとの意思疎通が上手くできていないと考えられます。
転職エージェントでは、登録後の面談で求職者の希望条件や、これまでの経験などをヒアリングし、希望や適性に合った求人紹介を行います。
丁寧に話を聞いてくれますが、キャリアアドバイザーに転職希望者の意図が上手く伝わらずもどかしい思いをすることも少なくありません。
また、あなたの希望条件よりも適性を重視した求人紹介が行われることもあります。
たとえば、お子様がいる歯科衛生士に対して「子どもの扱いがうまいだろう」と小児歯科を勧めてくるケースなどが挙げられます。
ほかにも、「他の条件はあっているが通勤時間が長い」「土日休み希望だが、土曜診療している歯科医院を紹介された」ということも。
転職エージェントでは、担当者から紹介してもらった求人にしか応募ができません。
希望に合わない求人ばかり紹介されてしまうと、当然のことながら転職活動もなかなか進まないので注意してください。
希望と合わない求人を紹介された際は、理由を伝えてハッキリ断るようにしましょう。
紹介された求人に必ず応募する必要もなければ、断ったからといって次から紹介してもらえないわけでもありません。
意思疎通がうまくいっておらず、希望に合わない求人を紹介されていた場合、断る理由を伝えることで、次回以降の求人紹介に希望を反映してもらえるでしょう。
注意したいのが、キャリアアドバイザーの都合で希望に合わない求人が紹介されているケースです。
売り上げのために内定が出そうな求人を紹介していたり、なかなか人材が定着しない歯科医院を猛プッシュしてくるキャリアアドバイザーも稀に存在します。
歯科衛生士は売り手市場でもあるので、経歴に傷をつけないよう、焦らず転職活動をすすめてくださいね。
もし断っても希望に合わない求人紹介が続くようなら、担当者を変更するか、別の転職エージェントの利用をおすすめします。
【歯科衛生士向け】おすすめ転職サイト&転職エージェントの選び方と活用のヒント
続いて、歯科衛生士が転職サイトや転職エージェントを選ぶ際のポイントと活用時のヒントを紹介していきます。
転職サイトや転職エージェントを利用する際は、ぜひ以下を考慮してみて下さい。
歯科衛生士に特化した転職サイト&エージェントは押さえておく
まずは歯科衛生士に特化した転職サイト&エージェントを、押さえておくことをおすすめします。
転職サイトなら歯科衛生士向けのコンテンツが充実していますし、転職エージェントはキャリアアドバイザーの専門性が高いからですね。
もちろん歯科衛生士の求人もたくさん取り扱っているので、選択肢が豊富なのも特化型を利用するおすすめポイントです。
今回紹介している10選のうち、以下の転職エージェントは歯科衛生士に特化しています。
歯科衛生士の転職市場を熟知したキャリアアドバイザーが、転職活動を徹底サポートしてくれるので1社以上は押さえておくといいでしょう。
希望するエリアや診療科の求人がある転職サイト&エージェントを選ぶ
希望するエリアや診療科の求人を扱っている転職サイト&エージェントも選ぶようにしましょう。
転職サイト&エージェントによっては、扱っていないエリアや求人の少ない診療科もあります。
デメリットの章でも紹介したとおり、歯科衛生士の求人は歯科医院の多い都市部に集中しており、地方の求人は多くないため、必ず希望エリアの取り扱いがあるか確認するようにしてください。
また、歯科医院には以下のようにさまざまな診療科があり、それぞれ業務内容や特徴も異なります。
- 一般歯科
- 矯正歯科
- 小児歯科
- 予防歯科
- 審美歯科
- 口腔外科
- 訪問歯科
希望する診療科の求人の有無や求人数も、公式サイト上の求人検索機能などを使って調べることをおすすめします。
歯科衛生士の求人の多くは歯科医院ですが、中には歯科医院以外での転職を希望する人もいるでしょう。
総合病院や介護施設を希望する場合は、医療・介護業界に強い転職サイト&エージェントの利用もおすすめです。
職場見学は積極的に参加する
職場見学は積極的に参加するようにしましょう。
なぜなら、歯科医院を自分の目で見て確かめることで、実際の雰囲気や、職場に合う・合わないもわかるからですね。
中には歯科医院内の画像や動画を掲載している転職サイトもありますし、転職エージェントを利用すればキャリアアドバイザーが詳細な情報も教えてくれます。
しかし、画像や動画で見る雰囲気や、人づてに聞く情報は、実際に職場を見学してみると「違う」と感じることもしばしばあります。
働いている人の様子や職場環境などは、画面からではすべてが伝わってくるわけではありません。
また、キャリアアドバイザーが実際に足を運んで見た歯科医院の印象と、あなた自身の感じ方や捉え方が違うこともあります。
職場見学を歓迎している求人に応募したり、職場見学に同行してくれる転職エージェントに転職をサポートしてもらうといいでしょう。
当記事で紹介している中でも、「ハモナビ」は見学時にエージェントが同行、「デンタルハッピー」は見学だけでなく体験勤務ができます。
複数の転職サイト&エージェントを利用する(※具体例も紹介)
複数の転職サイト&エージェントの利用もおすすめです。
さまざまなサービスを提供している歯科衛生士向けの転職サイト&エージェントがあるので、併用することでそれぞれの「良いとこ取り」ができます。
たとえば、各転職エージェントが独自で保有する非公開求人を紹介してもらえるので、求人の選択肢の幅が広がるでしょう。
特に転職エージェントの利用を考えている場合、サポート体制やキャリアアドバイザーを比較するうえで複数登録はおすすめです。
転職候補先の数を広げたい人は、転職サイトと転職エージェント両方を使ってチェックしていくのも良いでしょう。
転職サイトで自分自身で求人を探しながら、転職活動時の悩みや困ったことは転職エージェントにサポートしてもらう使い方も可能です。
希望条件に近い職場を見つけたい人は、「ファーストナビ歯科衛生士」「JOB歯科エージェント」の複数登録がおすすめです。
非公開求人数を含め求人数が多く、エージェントが希望条件にマッチした求人を紹介してくれます。
気になる求人のリアルな情報を知りたい人は、「デンタルハッピー」「JOB歯科エージェント」の複数登録がおすすめです。
応募前に院内動画見られたり、エージェントが実際に訪問し、職場の詳しい情報を知っている求人を紹介してくれます。
【歯科衛生士向け】都道府県別の転職サイト&転職エージェント検索ツールがおすすめ
詳細な希望条件がない歯科衛生士さんは、勤務を希望する歯科医院がある都道府県から転職サイト&転職エージェントを探してみてはいかがでしょうか。
当サイト独自の検索ツールは、求人を探したい都道府県にチェックを入れて検索すれば、各都道府県に対応している歯科衛生士向け転職サイト&エージェントがピックアップされます。
もちろん、勤務地にこだわりたい歯科衛生士さんにも使っていただけるので、転職サイト&転職エージェント選びにも活用してください。
歯科医院以外で歯科衛生士が活躍できるおすすめの就業先3つ
この章では、歯科医院以外で歯科衛生士さんが活躍できる就業先を3つ紹介していきます。
歯科衛生士さんの就業先は診療所(歯科医院)が9割を占めていますが、歯科医院以外でも働ける場所があります。
「歯科医院以外で働いてみたい」「歯科医院の働き方が自分には合わない」という方は、参考にしてみてください。
1.総合病院・大学病院
1つ目は、総合病院や大学病院の歯科・口腔外科です。
病院では、一般の歯科医院では扱わない難しい症状や外科手術など、幅広い診療を行うのが特徴です。
歯科以外の疾患を持つ患者さんの治療も行うため、全身管理の知識なども必要とされます。
さまざまな症例を経験でき、また勉強会なども頻繁に行われることから、「幅広い知識を身につけたい」「スキルアップしたい」という向上心のある方におすすめです。
大きな病院は、「福利厚生が充実している」「土日祝日が休みの勤務先が多い」といった傾向もあります。
2.介護施設
2つ目は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などの介護施設です。
高齢者の歯磨きや義歯のケア、口腔内細菌の除去のほか、施設の介護職員への口腔ケア指導を行うのが主な仕事です。
高齢者は嚥下機能が低下することから、誤嚥を起こすことも。
口腔内に細菌が多いと、誤嚥の際に細菌が気道に入って『誤嚥性肺炎』を発症するケースも少なくないため、口腔内の清潔を保つためのサポートをしています。
介護施設で働く歯科衛生士さんは、利用者さんの健康を支えることができ、感謝されることも多いです。
また、介護施設での口腔指導はタイムスケジュールが決められているケースも多く、「残業が少ない」「フルタイム以外の勤務が可能」といったメリットがあります。
3.訪問歯科
介護施設や居宅に出向いて患者さんの口腔ケアを行います。
訪問歯科衛生士のお仕事をするには、『訪問歯科診療』を行っている歯科医院に就職する必要があります。
訪問歯科のメリットは、土日や遅い時間までの診療がないこと。
「歯科医院の勤務形態では働きづらい」という人におすすめで、実際に育休明けや子育てをしながら働いている人も多くいます。
また訪問歯科は、いろいろな施設に行き、いろいろな専門職の人とも関わることができます。
そのため、同じ空間で限られたスタッフと働く歯科医院よりも人間関係に悩みにくいと感じる人も多いようです。
街中の歯科医院やクリニック以外で働くことに興味がある人には、おすすめ選択肢のひとつです。
【歯科衛生士向け】転職エージェント利用時の流れ
この章では、歯科衛生士におすすめの転職エージェントを利用する際の流れについて解説します。
※転職サイトを利用する際の流れについては、各転職サイトの利用方法などを確認してください。
1.転職エージェントに登録し面談を受ける
転職エージェントを利用するためには、登録を行い、面談を受ける必要があります。
まずは公式サイトの申し込みフォームから、申し込みを行いましょう。
プロフィール、希望条件、職歴などの項目に沿って入力し、登録・申し込みを行いましょう。
- プロフィール
- 希望条件
- 職歴
- 歯科衛生士資格の保有有無
申し込みが完了したら、数日以内にメールまたは電話で面談の案内連絡が入るので、面談日を決めてください。
面談では、申込時に入力した希望や経歴などの内容をもとに、アドバイザーが丁寧にヒアリングを行ってくれます。
- これまでの経験やスキル
- 今後のキャリアプラン
- 希望するクリニックの雰囲気や待遇など
面談後、求人を紹介してもらえるので、ミスマッチを防ぐためにも正直に伝えるのがおすすめです。
求人を紹介してもらったら、希望条件に合うか確認しながら応募先を探しましょう。
担当者は歯科衛生士の仕事内容や職場の雰囲気なども把握しているので、気になる点があれば遠慮せずに質問してください。
2.求人に応募して歯科医院の面接を受ける
希望に合う求人が紹介されたときは、担当キャリアアドバイザーを通じて応募しましょう。
歯科医院への応募や面接日時の調整などすべて代行してくれます。
応募書類の作成もサポートしてくれるので、不安な人はサポートを利用してください。
書類選考に通過したら求人先との面接に進みます。
面接対策のサポートは積極的に受けましょう。
志望動機や自己PRのアドバイスを受けられるほか、歯科衛生士の面接でよく聞かれることを教えてもらえたり、模擬面接を受けられたりもします。
3.内定後に入職準備を進める
内定が出たら入職準備を行います。
入職日の調整をはじめ、条件交渉などもサポートしてもらえます。
内定後に辞退することも可能なので、条件面の確認はしっかり行ってください。
支給物の確認も忘れないようにしましょう。
制服はもちろん、カーディガンやナースシューズの支給有無は歯科医院によって異なります。
用意する場合は色の指定があるかも確認しておくといいでしょう。
【歯科衛生士向け】おすすめ転職サイト&転職エージェントのQ&A
歯科衛生士におすすめの転職サイト&エージェントを利用する際のよくある質問について紹介します。
わからないことや気になる点があれば、ぜひ参考にしてみてください。
就業先である歯科医院から「広告収入」や「紹介手数料」を受け取って運営しているため、歯科衛生士の方の費用負担はありません。
登録料や成功報酬などを支払う必要はなく、スカウトサービスや転職支援も無料で受けられるので、安心して利用してください。
ただし、職場見学や面接を受けるための交通費、面接時に着用するためのスーツ代などは自己負担となります。
また、来社面談を受ける場合、転職エージェントの拠点までの交通費は求職者負担となるので注意してください。
歯科衛生士の国家試験に合格しなければ、歯科衛生士として働くことはできません。
歯科医院によっては「歯科衛生士免許証」のコピーの提出を求められることもあるので、転職活動を始める前に用意しておくといいでしょう。
歯科衛生士免許がない人は、歯科医師や歯科衛生士のサポート業務を担当する「歯科助手」を目指してみてはいかがでしょうか。
就業経験のない、歯科衛生士を目指す学生さんに関しては、転職サイト&エージェントによって利用できるか否か対応が異なるので、利用規約を確認するか問い合わせてみてください。
転職エージェントは求人紹介だけでなく、「転職するべきか」や「転職時期」などの相談にものってくれます。
転職に関する悩みや不安がある人は、転職する・しない関係なく転職エージェントに相談してみてください。
状況などを客観的に判断した上でアドバイスがもらえるでしょう。
歯科医療機器や歯科製品を扱うメーカーの求人が中心で、主に以下のような職種・業務の募集があります。
- 歯科医院への営業
- 歯科製品の開発
- 歯科機器や商品などの研修・セミナー講師
- 歯科衛生士学校の教員
歯科医院勤務に比べると、「土日休み」「福利厚生の充実」「賞与が多い」といったメリットがあるため、歯科衛生士の資格や経験を活かせる企業求人は大変人気で競争率も高いです。
ただし、一度臨床から離れてしまうとブランクができ、臨床現場への復帰が難しくなってしまう可能性も。
企業への転職支援も得意としている転職エージェントに相談&サポートしてもらうといいでしょう。
「週1からOK」「午前のみ可」といった求人があるので、転職サイト&エージェントの求人をチェックしてみてください。
とくに個人経営の歯科医院は、融通が利きやすいので、正社員の募集しかなくても、パートでの勤務が可能か転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
出産や育児をきっかけに仕事を辞めた歯科衛生士さんが、パートとして復帰するケースは多いです。
ぜひ、自分に合った働き方を見つけてください。
登録の解除方法や退会方法は、各転職サイト&エージェントによって異なります。
一般的には「マイページ」や「退会フォーム」から手続きを行ったり、メールや電話で退会希望を伝えたりする方法となります。
登録解除や退会手続きを行うと、登録していた情報はすべて削除されてしまうので、必要なデータは事前に保存しておくようにしましょう。
しばらく転職活動を休止する場合は、求人案内やスカウトのメール設定をオフにしたり、担当キャリアアドバイザーに伝えるようにしてください。
【歯科衛生士を目指す方向け】働きながら資格取得を目指す方法
「手に職をつけたい」「生涯働き続けられる仕事につきたい」という理由で転職を考える人にとって、独占業務を有する国家資格の歯科衛生士は、魅力的な職業のひとつだと言えます。
ただ、歯科衛生士の資格を取得するためには、3年制の専門学校や大学などの歯科衛生士養成機関にて知識や技術を習得し、卒業後に受験資格を得て国家試験を受けるのが一般的です。
「3年も学校に通うとなると、仕事を辞めなくてはいけないのでは」と思う人もいるかもしれませんが、働きながらでも歯科衛生士は目指せます。
なぜなら「夜間制の専門学校」で、歯科衛生士のカリキュラムを学べるからです。
社会人が学べる夜間コースなら、就業後が学習時間となるため、今の仕事を辞める必要もありませんし、収入が途絶えることもありません。
もちろん昼間コースと同様の厚生労働省で認められたカリキュラムを学習できるため、働きながらでも合格を目指せます。
また、夜間コースは昼間コースより学費が安く設定されているため、資格取得のための費用を抑えられるメリットも。
働きながらなら、学費や生活費の不安を少しでも軽減できるはずなので、歯科衛生士の資格がない人は、ぜひ夜間制の専門学校を検討してみてください。
ただし、臨床実習は歯科医院で日中に行われることが多いため、実習期間は仕事の調整が必要になることもあります。
夜間制の専門学校によっては、午後診や夜診、土曜に対応しているケースもあるので確認してみてください。
さらに、仕事が終わってから毎日夜は勉強となるため、明確な目的や強い意志がないと挫折することもあるでしょう。
夜間制の専門学校を探す際は、「歯科衛生士 夜間制」や、プラス住んでいるエリアのワードを入れてインターネットで検索してみてください。
仕事が忙しいなどの理由で、夜間制でも学校に通うのが難しい人は、歯科助手へ転職して夜間制専門学校に通うのもひとつの方法だと言えるでしょう。
歯科助手として働きながら、歯科医院のサポートのもと歯科衛生士を目指す方もいます。
当記事内で紹介している歯科衛生士向けの転職サイト&転職エージェントの中には、歯科助手の求人を保有しているところも。
「歯科転職ナビ」や「GUPPY(グッピー)」などをチェックしてみてください。
歯科衛生士の転職活動に向けて医療法人樹翔会 名古屋RD歯科クリニック院長の田中宏幸先生からアドバイス
最後に当記事の監修者、医療法人樹翔会 名古屋RD歯科クリニック院長の田中宏幸先生から転職活動に向けたアドバイスいただいたので紹介します。
歯科衛生士の転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科医院にとって歯科衛生士は無くてはならない業種であり、求人はかなり多く非常に活発です。
歯科医院は大規模から小規模医院まで様々な形態があり、それぞれに働き方や人間関係も違い、求人広告だけでは雰囲気や業務内容が分かりづらく、入職してから自分には合わないということで転職されるということが多いのではないでしょうか。
なるべく就職後のトラブルを防ぎ、自分に合った医院を見つけるためにも就職サイトやエージェントを有効活用し、ご自身の経験やスキルを活かせる環境を選んでいきましょう。
■監修者プロフィール
田中宏幸先生
医療法人樹翔会 名古屋RD歯科クリニック院長。歯科医師歴20年以上。
患者様一人一人に「最良のオーダーメイド治療」を提供すべく、様々なニーズや症例に合わせた自由診療システムを採用している。
所属学会
日本小児歯科学会、日本再生医療学会、日本インプラント学会、日本顕微鏡歯科学会、日本臨床歯科CAD/CAM学会など