「毎日同じ時間に出勤し、時間に縛られて仕事するのはしんどい」「自分のペースで働きたい」と感じている人も多いのではないでしょうか。
働き方改革が浸透し、副業・フリーランスへの関心も高まっている今、時間に縛られない働き方を選択している人もいます。
今回は時間に縛られない仕事をしたことがある240人を対象にアンケートを実施。
「実際に経験した時間に縛られない仕事の内容」や「時間に縛られない仕事のメリット・デメリット」について調査しました。
- 調査対象:時間に縛られない仕事をしたことがある人
- 調査期間:2024年7月17日~31日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:240人(女性139人/男性101人)
- 回答者の年代:10代 0.4%/20代 20.4%/30代 37.9%/40代 24.2%/50代以上 17.1%
アンケート結果に対して、株式会社オフィスリブラ研修講師の上松 恵子氏からご考察いただきました。
【監修者プロフィール】
上松 恵子
株式会社オフィスリブラ 研修講師
広告代理店や学校法人での勤務を経て、2017年6月に独立。「働き方改革」「女性活躍」の研修・コンサルティングを通して、誰もが働きがいと働きやすさを感じることができる組織づくり支援を実施している。
現在はゲームで疑似体験しながら自ら考え、学ぶ 「体感型ゲーム研修」や、「効き脳診断」を活用した組織開発や人材育成を中心に活動中。
時間に縛られない仕事ランキング
時間に縛られない仕事をしたことがある240人に「実際に経験した時間に縛られない仕事」を聞いたところ、圧倒的1位は「Webライター・ブロガー(66人)」でした。
Webライターやブロガーは特別なスキルがなくても始めやすいので、経験者が多いのは納得です。
2位「デザイナー(14人)」、3位「動画・画像編集(12人)」が続きます。
時間だけではなく場所にも縛られない、「在宅でできる仕事」を経験した人が多数。
職種問わず「フリーランス」「在宅ワーク」「クラウドソーシングの仕事」と答えた人もいました。
1位 Webライター・ブロガー
- フリーランスの映画ライター(20代 女性)
- 副業程度なのですが、Webライターみたいなことをしました(30代 女性)
- フリーのWebライター(40代 男性)
1位は「Webライター・ブロガー」でした。
副業ライター・フリーランスライターを経験した人が多数。
ライターは納期さえ守れば時間と場所に縛られず働けて、初心者でも始めやすい仕事です。
クラウドソーシングなどでも案件が豊富なので、パソコンとネット環境さえあれば、簡単にスタートできます。
ゲーム関連のライターや映画ライターなど、好きなジャンルを選べば楽しく仕事できそうですね。
最初は副業でも、経験を積んでスキルを伸ばしていけば、本業にすることもできます。
なおブロガーは自分でブログを運営して、広告収入で稼ぐ仕事です。
ブログ記事に商品へのリンクを貼って商品販売で稼ぐ場合は、アフィリエイターと呼びます。
ブロガーやアフィリエイターは「1文字◯円」で稼いでいるわけではないので、記事を書いて収入が発生するまで時間がかかることも多いですし、なかなか収入が発生しないこともあります。
未経験・初心者OKのWebライティング案件多数。
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フルリモートやフレックスタイムのWebライター求人あり。
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ライティング特化のクラウドソーシング。
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2位 デザイナー
- フリーランスのグラフィックデザイナー(30代 女性)
- フリーランスでWebデザイナーの仕事をしています(40代 男性)
- フリーランスのインテリア及びグラフィックデザイナー(50代以上 男性)
2位は「デザイナー」です。
フリーランスとしてWebデザインやグラフィックデザインの仕事を経験した人が多数。
デザインもクラウドソーシングなどで個人に外注されることが多く、フリーランスとして受注しやすいジャンルになっています。
在宅やフリーランスの場合、納期さえ守れば時間に縛られません。
ただしデザインの知識やデザインツールが必要です。
未経験可からプロフェッショナル向けまで案件豊富なクラウドソーシング。
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フリーランスデザイナー向けリモートワーク案件多数。
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IT・Web・ゲーム業界のデザイナー求人に強く選択肢が豊富。
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3位 動画・画像編集
- フリーランスの動画編集(20代 男性)
- フリーランスの画像加工(20代 女性)
- YouTubeのテロップ制作(40代 女性)
3位は「動画・画像編集」でした。
YouTubeやTikTokに投稿する動画の編集を行うのが、動画編集。
画像編集はECサイトやSNSに投稿する画像の編集を行います。
外部に編集を委託する企業やクリエイター(投稿者)も多いため、注目されている仕事のひとつです。
在宅やフリーランスで作業できるので、時間に縛られず働けます。
編集のスキルや専用ツールが必要となります。
スキマ時間を活用できる簡単な編集作業の仕事あり。
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フリーランス転向を支援するクリエイター専門エージェント。
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企業に勤務しながらも柔軟に働きたい動画クリエイターにおすすめ。
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4位 データ入力
- 個人事業主としてのデータ入力(30代 男性)
- データ入力作業を在宅でしています(30代 女性)
- 委託業務のデータ入力(40代 女性)
「データ入力」が4位でした。
アンケート結果や検索結果などを、表計算ソフトに転記していくのがデータ入力の仕事です。
在宅やフリーランスのデータ入力だと、納期を守ればいつ作業しても構わないため、時間に縛られず働けます。
専門的なスキルやツールも必要なく、初心者でも始めやすい仕事のひとつです。
ただし単価が低くなりがちな点には注意しましょう。
在宅でできるデータ入力お仕事あり。
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短期・単発OKのデータ入力バイトを探せる。
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時間や就業日数など柔軟に対応してもらえる派遣会社。
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5位 ITエンジニア
- クラウドソーシングでのシステム開発請負(20代 男性)
- IT関連の仕事に従事しています。会社に所属していても、フルリモートでフルフレックスなら時間に縛られず働けます。月の稼働時間は決まっているものの、いつどれだけ働いてもいい環境です(20代 女性)
5位は「ITエンジニア」でした。
フリーランスのITエンジニアとして働いている人もいれば、会社員として時間に縛られない働き方を実現している人も。
会社員でも、フルフレックス制なら時間に縛られず働けます。
ITエンジニアはリモートで働ける仕事も多く、時間や場所にとらわれず働きやすい職種と言えるでしょう。
スキルを身につけていれば、フリー転身後に稼ぎやすい職種でもあります。
ITエンジニアの転職支援に強い。多様な条件の求人あり。
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フリーランスを目指すITエンジニアの相談にのってくれる。
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派遣エンジニアで自由な働き方を実現したい人におすすめ。
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同率5位 翻訳
- フリーランスの翻訳者(40代 女性)
- 英語やフランス語の翻訳(50代以上 女性)
同率5位は「翻訳」でした。
翻訳も在宅ワークやフリーランスとして活動しやすい職種のひとつで、「産業翻訳」「出版翻訳」「映像翻訳」などがあります。
翻訳専門のクラウドソーシングを使えば、スキマ時間で取り組める短文の案件も簡単に探せます。
翻訳者として継続的に稼いでいくためには、英語力だけではなく翻訳の種類に応じたスキルも必要です。
さまざまな言語の翻訳案件あり。
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翻訳者向け求人情報サイト。フリーランス求人も充実。
【公式】https://www.amelia.ne.jp/
時間に縛られない仕事のメリット5つ
時間に縛られない仕事のメリットの圧倒的1位は「自分のペースで仕事できる(133人)」でした。
2位「プライベートと両立しやすい(57人)」、3位「スキマ時間を活用できる(32人)」が続きます。
以下、4位「体調に合わせて仕事できる(17人)」、5位「ストレスが少ない(16人)」の結果でした。
「プライベートや体調を大切にしながらマイペースに働けるので、ストレスが少ない」のが、時間に縛られない仕事のメリットと言えそうです。
また家事や子育てでまとまった時間がない人でも働けて、社会とのつながりを維持でき、収入も得られます。
1位 自分のペースで仕事できる
- 朝だけ働いたり、夜だけ働いたり、自分の都合に合わせて勤務時間を調整できる(20代 女性)
- 自分の都合に合わせられる(30代 女性)
- 24時間、好きな時間に仕事ができることです(40代 男性)
1位は「自分のペースで仕事できる」でした。
「時間に縛られない仕事=自分のペースでできる仕事」とも言えるでしょう。
働く時間を自由に決められるので、仕事以外の都合に合わせやすいのがメリットです。
「朝型なので早朝に働きたい」「夜に作業するほうが捗る」など、個人の生活リズムに合わせて働けます。
2位 プライベートと両立しやすい
- 子どもの行事などに参加しやすい(30代 女性)
- 納期以外は気にしなくていいので、プライベートの時間を大事にできる(40代 男性)
- 介護をしなくてはいけないときに、手を離せる(50代以上 女性)
2位は「プライベートと両立しやすい」です。
「子育てや介護をしている人」「趣味に時間をかけたい人」にとっては、とくに大きなメリットとなるでしょう。
時間が固定されないので、効率的に仕事を終わらせれば、プライベートの時間が増えます。
または余った時間で別の仕事をこなし、収入を増やす選択肢もあります。
3位 スキマ時間の活用
- スキマ時間でできる(20代 女性)
- 私にとってのメリットは、子育てのスキマ時間を有意義に過ごせることでした(40代 女性)
- 生活の中で必ずスキマ時間は生まれます。時間を有効活用できるメリットは大きいです(50代以上 男性)
3位は「スキマ時間の活用」でした。
「生活の中で、不定期に手持ち無沙汰な時間ができる」という人も多いのではないでしょうか。
突然できたスキマ時間を有効活用して収入を得るために、時間に縛られない仕事はぴったりです。
急に思い立ったときも、クラウドソーシングでタスク形式の仕事をこなすことは可能。
また最近では即日勤務可能な「スキマバイト」も浸透しつつあります。
4位 体調に合わせて仕事できる
- 自分の体調を最優先できる(30代 女性)
- 体調が悪いとき、何も気にせず休める(40代 女性)
- 突然の体調不良でも、他人に迷惑かけることが少ない(50代以上 男性)
「体調に合わせて仕事できる」が4位でした。
会社勤めや「発注元との契約で、作業時間が決められている仕事」だと、多少体調が悪くても無理して働いてしまう人もいます。
例えば、生理痛や寝不足などだと、無理して出勤する人も多いのではないでしょうか。
時間に縛られない仕事なら、「しんどいときには作業開始時間を遅らせる」などの調整が容易です。
自分を大切にしながら働けるのも、時間に縛られない仕事のメリットと言えます。
5位 ストレスが少ない
- 身体面だけでなくメンタル面でも余裕が生まれ、ワークライフバランスが整う(30代 女性)
- 精神的なストレスがない(40代 男性)
5位は「ストレスが少ない」でした。
体調に配慮しながらマイペースに働けると、ストレスが減ります。
決まった時間に出勤すること自体がストレスな人にとっては、ストレスの原因がなくなります。
また時間に縛られない仕事には在宅でできる仕事も多いため、通勤や職場の人間関係によるストレスが減るのもメリットです。
時間に縛られない仕事は、さまざまな理由で一般的な時間帯にフルタイム勤務できない人にも選択肢を提供してくれます。
ただ、人によっては時間に縛られない仕事や働き方が合わない人もいるでしょう。
次の章では時間に縛られない仕事のデメリットについて紹介しています。
自分に合う仕事なのかチェックしながら、記事を読み進めてみてください。
時間に縛られない仕事のデメリット5つ
時間に縛られない仕事のデメリットとしてもっとも多かった回答は「自己管理が難しい(120人)」でした。
2位は「収入が不安定(53人)」、3位は「収入が少ない(51人)」です。
時間に縛られない仕事では、強制力がない分、自己管理が重要です。
自己管理がうまくできないと、収入が減ったり不安定になったりします。
1位 自己管理が難しい
- オンオフの切替が難しく、気が緩みがちになる。365日休みであるが、365日仕事でもある感覚(30代 女性)
- 休み過ぎたり、仕事をし過ぎたり、自分を管理することが難しい(40代 女性)
- 自分に厳しくないと怠惰になって仕事が進まない(50代以上 男性)
1位は「自己管理が難しい」でした。
時間に縛られない仕事ではマイペースに働ける反面、自分でスケジュールを考え、スケジュールに沿って動くよう自分を律する必要があります。
そのためダラダラしがちな人だと、モチベーションが下がると仕事が進まない状態になりがち。
結果として納期ギリギリになってしまい困ることもあるでしょう。
約束が守れなかったり仕事の質が悪かったりすると、上司や同僚やクライアントからの評価が下がってしまいます。
一方仕事に没頭してしまうタイプの人も、体調面などに注意が必要。
実際に「気づけば夜中まで仕事してしまい、翌日に響く」「休日をとるという感覚がない」といった体験談が寄せられています。
自己管理に自信がない人は、仕事のルールを決めておくといいでしょう。
ルールがあれば時間の管理もしやすく、モチベーションも維持しやすいからです。
たとえば、次のようなルールを試してみてはいかがでしょうか。
- 25分集中して作業を行い5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」を取り入れる。
- 作業時間を〇時~〇時までと決め、それ以外は仕事をしない。
- 毎朝その日行うタスクの優先順位を決めてから仕事をする。
時間管理アプリや手帳の活用もおすすめですし、ルーティン化を心がければ、毎日リズムをキープしながら仕事もできるでしょう。
2位 収入が不安定
- 固定収入が得られない(20代 女性)
- 収入が安定しない。自分の腕次第で収入が減る(30代 女性)
- 仕事量にバラツキがあり、あまり収入が安定しない(40代 男性)
2位は「収入が不安定」です。
フリーランスとして、時間に縛られない仕事で「成果報酬」を得ている人も多いです。
成果報酬の場合、仕事量が少なかったり低単価の仕事が多かったりすると、収入が減ってしまい、収入が安定しません。
収入の不安定さは信用の低さにもつながり、フリーランスはクレジットカードやローンの審査で厳しく審査されがちです。
またフリーランスとして働いている場合は、体調を崩して仕事できなくなっても、雇用保険からの手当はありません。
収入の不安定さが心配な人は、フレックス制度やリモートワークなどを導入している企業に雇用される働き方を選択するのもいいでしょう。
「時間に縛られない=フリーランス」と考える人も多いですが、最近は自由度の高い働き方を導入している企業も増えています。
たとえパート勤務でも、一定の収入や勤続年数があれば、フリーランスに比べて信用度が高く、クレジットカードやローンの審査にも通りやすいと一般的に言われています。
収入の安定を求めるなら、正社員として自由度の高い働き方を選択するのがおすすめです。
3位 収入が少ない
- もっと稼ぎたいと思っても、なかなか高収入の仕事がもらえないことです(20代 男性)
- 固定給じゃないので収入が低い(30代 女性)
- 単価が安いので、数をこなさなければならない(40代 女性)
3位は「収入が少ない」でした。
高いスキルを活かして働いている場合、時間に縛られない仕事でも稼げます。
会社員からフリーランスに転身して収入アップを叶えた人も、もちろんいます。
しかし仕事の内容や量によっては、なかなか希望する収入に到達しないことも。
スキマ時間だけで働いている場合などは、生活を支えられるような、まとまった収入を得るのは難しいでしょう。
スキルや仕事の生産性を高めて収入アップを目指しましょう。
スキルが向上すれば単価の高い案件も狙えますし、生産性がアップすれば多くの案件をこなせるようになり収入アップにもつながります。
しかし、「高単価の案件が見つからない」「契約に至らない」という人も。
フリーランスとして収入アップを目指すなら、フリーランスエージェントを活用してみるのもひとつの方法です。
スキルや経験によっては、高単価の案件紹介や条件交渉も代行してくれるので、収入増加も期待できます。
たとえば、エンジニア向けの高単価のリモート案件を多数保有している「フューチャリズム」を活用してみてはいかがでしょうか。
4位 孤独になりがち
- 一人で作業することが多く、孤独を感じやすい(30代 女性)
- 出社しないため、人間関係が希薄になりがちです(40代 男性)
4位は「孤独になりがち」でした。
時間に縛られない仕事には在宅ワークやフリーランスとしての仕事も多いため、仕事上の相談相手や話し相手がおらず、孤独を感じやすいケースも。
「気づいたら今日は誰とも話していない」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
会社に所属しながら時間に縛られない働き方をしている人からも、「相談したいときに、相手が出勤していない」という体験談が寄せられました。
同じような仕事をしている人のコミュニティや交流会に参加してみるのもひとつの方法です。
オンライン上で会話ができたり、実際に会って食事会を行ったりと、さまざまな人と交流が持てます。
他にも「セミナー」「勉強会」「オンラインサロン」など、同じような仕事や境遇の人と出会える場があるので、孤独対策にぜひ参加してみてください。
また、クライアントや職場の人との関わりが持てるよう、仕事をする時間の考慮や、対面での打ち合わせの機会を作るのもいいでしょう。
5位 仕事が限られる
- 仕事が少ない(20代 女性)
- できる仕事が限られるし、高収入の仕事もない(30代 男性)
5位は「仕事が限られる」でした。
「そもそも時間に縛られない仕事が少ない」という意見ですね。
仕事が少ないと選択肢が少なくなり、「時間に縛られない」という条件を優先して、自分の希望やスキルに合わない仕事をするケースもあるでしょう。
フリーランスだと比較的職種の選択肢は多くなりますが、安定的な収入や社会保険を得られる雇用形態で働こうと思うと、選択肢は少なくなります。
自由な働き方を導入している企業に入りたいと考える人が増えるほど、競争は激しくなり、実力が求められるようになると考えられます。
時間に縛られない仕事は限られていると感じる人は、IT系の職種で探してみてください。
なかでもITエンジニアは、フリーランス案件はもちろん、フレキシブルに働ける企業の求人募集も多いです。
ただし、ITエンジニア未経験だと時間に縛られない働き方は難しいと考えられます。
「テックキャンプ」や「COACH TECH」のようなプログラミングスクールで実績を積み、即戦力として働けるよう挑戦してみてはいかがでしょうか。
時間に縛られない仕事を選ぶ理由と働く際の注意点
時間に縛られない仕事を選んだ理由の1位は「子育てと両立したい(48人)」、2位は「副業したい(39人)」でした。
以下、同率3位「マイペースに働きたい(27人)」「体調に配慮して(27人)」、5位「家庭・家事と両立したい(22人)」となっています。
仕事以外の大切なことと両立させたくて、時間に縛られない仕事を選んだ人が多いとわかります。
1位 子育てと両立したい
- 子どもが幼くて外へ仕事に出られないので、時間に縛られない仕事をしたいと思った(20代 女性)
- 子どもを保育園に入れられなかったので、時間に融通の効く仕事をする必要があった(30代 女性)
- 子育てを妻と一緒にやりたかったから(40代 男性)
1位は「子育てと両立したい」でした。
「子どもが小さいうちは、そばにいる時間を多くとりたい」などの理由で、時間に縛られない仕事を選んだ人が多数。
プライベートを理由とした人の中でも、子育てを理由にした人がもっとも多くなりました。
時間に縛られない仕事なら、幼稚園や学校の行事にも参加しやすくなります。
お子さんの送迎なども楽になりそうですね。
子育てとの両立を図る人が注意したいのは、子どもを自宅で見ながら仕事をするケースです。
仕事に集中できなかったり、予期せぬ出来事が起こり、スケジュールどおりに仕事をこなせなかったりするからです。
たとえば、次のようなケースがあります。
- 子どもがお昼寝時間に仕事をしようと思っていてもなかなか寝てくれず、作業時間が取れなかった。
- オンライン会議中に邪魔をされる。
時間に縛られない仕事であっても、集中して仕事ができる時間と環境が確保できなければ難しいことを理解しておきましょう。
2位 副業したい
- 副業をしたいから。複数の仕事を両立させるため(20代 女性)
- 本業の時間が決まっておらずシフトもまばらなので、空いた時間に副業をしたいと考えたから(30代 女性)
- 本業だけでは生活が回らず、副業せざるを得ない状況があったからです。既にダブルワークしているため、時間制約がないものしか選べませんでした(50代以上 男性)
2位は「副業したい」です。
時間に縛られない仕事を副業として始める人も多いですね。
本業のスキマ時間でできる仕事なら、副業として取り組みやすいでしょう。
副業することで収入が増え、本業では身につかないスキルや経験を得る機会にもなります。
副業として時間に縛られない仕事を始める際は、本業の会社の就業規則を確認してからにしてください。
政府の副業促進によって、副業を認める企業は増加傾向にあるものの、禁止していたり、業種や時間などを制限していたりする場合もあるからですね。
規則違反をしてしまうと、懲戒処分の対象になる可能性もあるため要注意です。
また、本業に影響が出ない範囲で行うことを心がけるようにしましょう。
3位 マイペースに働きたい
- 好きなときに仕事ができるところに魅力を感じた(20代 女性)
- 結婚を機に、自分のペースで仕事をしたいと考えた(30代 女性)
- いつでも好きなときに自分のペースでできるため(40代 男性)
3位は「マイペースに働きたい」でした。
時間に縛られない仕事は、マイペースに働きたい人にぴったり。
始業時間も終業時間も、いつ休憩をとるかも、自分で決められるからですね。
納期などに影響が出ないなら、「気分が乗らないときには仕事を休む」という選択肢もあります。
「時間に縛られる仕事には向いていなかった」という人もいました。
マイペースに働けるのは大きなメリットですが、仕事の納期は必ず守るようにしましょう。
納期は信頼性に大きく関わることのひとつで、守れない場合、再び仕事の依頼を受けられなくなることもあります。
チャンスを失わないためにも、目標を設定して仕事の計画を立てた上で、マイペースに働くようにしてください。
また、マイペースに働いていると、仕事とプライベートのメリハリがつきにくくなることも。
作業スペースを設けるなどし、仕事とプライベートの時間を上手にわけるようにしましょう。
同率3位 体調に配慮して
- 体調面で、毎日決まった時間に出社して働くことが難しかったから(20代 女性)
- 通院の予定があったから(30代 女性)
- 体調を壊して、長時間縛られることに恐怖を感じたから(50代以上 男性)
「体調に配慮して」も3位でした。
睡眠や精神面で問題を抱えていて、朝起きるのが辛いという人も少なくありません。
また長時間拘束されるハードワークで体調を崩した経験がある人もいるでしょう。
体調面に配慮して、時間に縛られない仕事を選んだ人も多くなりました。
勤務時間を体調に合わせて調整できますし、平日昼間に通院したい場合も時間をとりやすいメリットがあります。
オーバーワークと健康管理には十分に注意してください。
好きな時間に仕事ができると、ついついオーバーワークになりがちで、夜遅くまで作業をしてしまう人もいます。
また、時間に縛られない仕事であっても、タイトな納期を迫られたり、仕事が断りにくい状況になったりして体調が悪化することも考えられます。
働き方に関係なく、体調面で不安がある人は、クライアントや勤務先に事情を伝えておくと、体調不良の際も配慮や理解をしてもらいやすいでしょう。
5位 家庭・家事と両立したい
- 家事との両立をしたかったから(40代 女性)
- 家事を第一優先にしたいため(50代以上 女性)
5位は「家庭・家事と両立したい」でした。
家事を優先するために、時間に縛られない仕事を選んだ人もいます。
「家事をどれだけ時短するか」が取り上げられることも多いですが、時間をかけて丁寧に家事をしたい人もいますよね。
時間にも場所にも縛られない仕事なら、家事の合間にも取り組めます。
家族にも仕事をしていることは伝えておきましょう。
家庭や家事に影響のない範囲で仕事をしたいと考えている人もいるかと思いますが、理解と協力を得ておけば両立もしやすくなります。
また、家庭・家事を優先したい場合、夏休みや大型連休などは仕事をする時間が取れず、収入減になってしまうことも。
安定的な収入を得られない可能性があることも理解し、事前にスケジュールや収支の計画を立てて備えておくといいでしょう。
時間に縛られない仕事について上松 恵子氏からの総括コメント
時間に縛られない仕事には、マイペースに働けてストレスが減るというメリットがあります。
プライベートを充実させたい人にとっては、メリットの大きな働き方です。
ただマイペースすぎると仕事や生活リズムに支障が出るので、自律も求められます。
「個人事業主・フリーランスとして働く」「フレックスタイム制度・ワーケーション制度を導入している企業で働く」など、時間に縛られず働く方法はいくつかあります。
時間に縛られる生活が苦痛な方人は、時間に縛られない仕事への転職を目指してみてはいかがでしょうか。
「時間に縛られない働き方」は年々関心が高まっています。コロナ禍を機にさらに進んだプライベートとの両立意識や学校でもオンライン授業の導入が加速した影響を受け、今後もこの傾向は続くでしょう。
本調査の「時間に縛られない働き方」として経験した職種でもWebやITを活用した仕事が上位を占めましたが、これらのスキルを高めておくことも、「時間に縛られない働き方」を選択するためには重要となります。
企業側の視点に立ってみれば、「フレックスタイム制度やワーケーション制度を導入」するなどの働き方改革によって、在籍する社員はもちろん、求職者から見た組織としての魅力を高めることに繋がります。働き方の選択肢の追加を検討する良いタイミングです。