仕事がうまくいかないときの原因と対処法ランキング!社会人500人アンケート調査

仕事がうまくいかないときの対処法ランキングのアイキャッチ

「いつでも仕事は順調で、仕事の悩みなんてほとんどない」という人は少ないのではないでしょうか。

優秀なビジネスパーソンであっても、多かれ少なかれ仕事がうまくいかないと感じることはあるでしょう。

実際、社会人の男女500人に「仕事がうまくいかないと感じることがありますか」と独自アンケートを行った結果、「頻繁にある」「たまにある」という人が合わせて93.0%にのぼりました。

仕事がうまくいかないと感じることがある人の割合

9割以上の人が「仕事が捗らない」「効率よく仕事できない」と感じた経験があると回答しています。

自分がミスをしてしまうこともありますし、同僚がミスをしたり顧客が急な変更を要求したりして、仕事の進捗が遅れてしまうこともあります。

仕事がうまくいかないと、「自分はダメだ」と思ったり、周囲にイライラしてしまったりして、仕事するのが辛いと感じることもあるのではないでしょうか。

うまくいかないことが続くと自己肯定感が低下し、仕事に行くことすら辛くなって、退職や転職を考えることにもなりかねません。

上記のようなケースを避けるためにも、原因や対処法を知っておけば、早めに悩みから抜け出せるかもしれません。

今回のアンケート調査では、「仕事がうまくいかないときの原因や対処法」についても質問、回答いただいております。

【調査概要】

  • 調査対象:社会人の男女
  • 調査期間:2024年6月20日~27日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性303人/男性197人)
  • 回答者の年代:10代 0.2%/20代 18.0%/30代 38.0%/40代 26.4%/50代 13.8%/60代以上 3.6%

またアンケート結果に対して、株式会社コレット代表取締役の田中よしこ氏からご考察いただきました。

【監修者プロフィール】

田中よしこ氏

田中よしこ
株式会社コレット 代表取締役

虐待サバイバーから抜け出した自身の経験と心理学・脳科学などの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションの他企業研修などを中心に、自分らしく「未来の理想の思考」を引き出す過ごし方を届けている。

著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。

仕事がうまくいかずに落ち込んだり悩んだりしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事がうまくいかない原因ランキング

仕事がうまくいかない原因

仕事がうまくいかない原因の1位は「人間関係・コミュニケーションの問題(166人)」でした。

2位の「経験・知識が不足している(147人)」も、多くの票を集めています。

「人間関係」「健康」「能力や適性」など、さまざまな回答が寄せられましたが、どちらかというと「自分の能力や性格に問題があって、うまくいかない」と、自分を責めている人が多い印象です。

1位 人間関係・コミュニケーションの問題

  • 部署で一番年下なため、素で話せたり相談できたりする人がいないこと。女の上司が怖くて普通に話すときもビクビクしてしまったり、顔色をうかがったりしてしまう(20代 女性)
  • 自分の対人コミュニケーションスキルが低すぎるせいだと思う(30代 男性)
  • 自分だけで行う仕事はほとんど滞りなく進められます。ただ他の人と共同で行う作業の場合、連携を取りにくい相手と組むと、うまくいかないなぁと感じます(40代 女性)

1位は「人間関係・コミュニケーションの問題」でした。

人間関係が悪かったり上司・同僚とのコミュニケーションが希薄だったりすると、お互いに相談や協力ができず、仕事がスムーズに進まなくなります。

例えば、仕事でわからないことがあっても、上司や先輩に聞きにくくなってしまいますね。

周囲とのコミュニケーションがうまくとれない理由としては「人見知り」など、自分に問題があることもあります。

一方で「上司や顧客が高圧的」「同僚が話を聞いてくれない」など、周囲に問題があることもあるでしょう。

孤独によって自己肯定感や意欲が削られ、仕事に自信をもてなくなってミスしてしまう人もいるのではないでしょうか。

2位 経験・知識が不足している

  • 経験が少なく、自信をもって対応できないこと(20代 男性)
  • システム営業をしているが、システムの内容をすべて把握できておらず、提案能力が欠けている(30代 男性)
  • 業務に必要なIT関係の知識が不足しているから(40代 女性)

2位は「経験・知識が不足している」です。

入社・異動直後は業務に関する経験や知識が足りず、大変な思いをする人も多いでしょう。

また、教育体制がないために知識が身につきにくいと感じている人もいました。

知識や経験がないと自信をもてず、いつも不安な気持ちで仕事することになり、結果として失敗してしまうこともあります。

また、仕事に適性があるかも重要です。

慎重派の人がスピード重視の部署に配属された場合などは、求められる能力と自身の強みがかみ合わず、仕事がうまくいかないことも多いと考えられます。

3位 同僚・顧客のせい

  • 上司に業務範囲の知識がなく、報連相や判断に支障をきたしている(20代 女性)
  • 顧客のわがままが多い。顧客が期日を守らない(30代 女性)
  • 仕事の関係者がやるべきことをやらない(40代 男性)

3位は「同僚・顧客のせい」でした。

例えば「上司や同僚に専門知識がない」「同僚がサボっている」「顧客からのレスポンスが遅い」などですね。

組織に所属していると、自分ひとりで完結する仕事はほとんどありません。

フリーランスであっても、顧客に質問事項があるときなどは顧客からの回答を待って作業しますし、協力者からの納品を待つこともあります。

自分は準備できているのに、周囲のせいで仕事が遅れてしまうと考えている人も多くなりました。

ただ、自分ではコントロールできないことのせいにしているだけだと、いつまでも仕事がうまくいかない状況は改善しません。

「締め切りを守らない顧客や同僚に対してできる働きかけ」「スケジュールが遅れてもリカバリーできる方法」などを考えておくことも大切でしょう。

4位 仕事が多い

  • 許容範囲を超えた量の仕事を抱え込んでしまい、時間内にすべてを終わらせられない(20代 女性)
  • 人員不足による業務過多(30代 男性)
  • こなす数が多く、すべて中途半端になっている(40代 男性)

「仕事が多い」が4位でした。

仕事量が多すぎると落ち着いて仕事に取り組めず、焦ったり混乱したりしてミスが増えると考えられます。

仕事量の多さから残業が続き、集中力が落ちてしまうこともあるでしょう。

短納期の仕事が続くときも、焦ってミスする可能性があります。

仕事量が多い理由としては、「繁忙期」「人手が足りない」「業務量に偏りがある」「トラブルが続いている」などがあるでしょう。

同率4位 モチベーションの低下

  • 意欲のなさです。悪いとは思っていても意欲が湧きません(20代 男性)
  • 仕事に対するやる気。やる気とガッツがあればなんとかなると思う(30代 男性)
  • 興味が湧かず、積極的に取り組めないため(40代 女性)

同率4位は「モチベーションの低下」でした。

仕事に対する意欲がないと、仕事に必要な知識を吸収しようという気持ちも起きにくくなります。

結果として仕事がうまくいかないことも多いのでしょう。

モチベーションが低下する原因としては、「人間関係が悪い」「仕事の目的が見えない」「好きな仕事ではない」などが考えられます。

仕事全体ではなく、特定の業務内容にだけやる気が出ないという人もいました。

6位 体調不良・体力不足

  • 寝不足や疲労などの生活習慣の乱れ(20代 女性)
  • 体力が落ちてきている(40代 男性)
  • 体調不良が原因だと思います。持病があり天気に影響されることもあるので、体調が悪いときはミスが増えて仕事がまったくうまくいきません(50代 女性)

「体調不良・体力不足」が6位でした。

睡眠不足や疲労の蓄積によって集中力が低下すると、ミスを招きます。

そのため体調不良のときは仕事がうまくいかないと感じている人も多くなりました。

体調を整えるためには休息が必要となるものの、残業や休日出勤が続くときっちり休息がとれないこともあります。

体力を使う仕事であれば、加齢などによる体力の低下で問題を感じる人もいるでしょう。

7位 要領が悪い

  • 進めようとは思うが、優先順位をつけられないときがある。「締め切りがないタスク」がたくさんあるときによくなる(20代 女性)
  • 自分の手際が悪い(30代 男性)
  • 事前に段取りを組まないまま作業してしまうから(40代 男性)

7位は「要領が悪い」でした。

具体的には「優先順位をつけずに仕事している」「段取りや準備が不十分」などが挙げられました。

十分な準備がないまま仕事に取りかかってしまうと、仕事が溜まっていったりミスにつながったりすることも。

失敗を繰り返さないための工夫を怠っている場合も、仕事の効率を悪くしている可能性があります。

ワンポイントアドバイス

仕事がうまくいかないと感じたときは、まずうまくいかない原因を自分なりに分析してみましょう。

どこに原因があるかによって対策方法が違ってくるからですね。

今回紹介した原因のうち「経験・知識が不足している」「要領が悪い」などは、勉強したり段取りを組むなど、自分の努力次第で改善に向かうと考えられます。

一方で、「同僚・顧客のせい」「仕事が多い」などは、自分の努力だけではどうにもならないことだったりします。

仕事がうまくいかないからとやみくもに頑張るだけでは、改善するかもわからず、ただ疲れてしまうだけかもしれません。

うまくいかない原因を冷静に分析し、どうすれば対処・改善できるかを考えるようにしましょう。

仕事がうまくいかないときの対処法ランキング

仕事がうまくいかないときの対処法

「仕事がうまくいかないときの対処法」を聞いたところ、1位は「周囲に協力を仰ぐ(113人)」でした。

2位「休んでリフレッシュする(95人)」、3位「知識・スキルを伸ばす(80人)」が続きます。

仕事がうまくいかないときには、うまくいかない原因に合わせた対処法が必要になります。

例えば疲れのせいで仕事がうまくいかないのに、「もっと知識を蓄えないと」と勉強に時間と労力を割いてしまっては、時間も体力も足りなくなり逆効果だと考えられます。

自分が置かれている状況を分析し、適切な対処法を選びましょう。

1位 周囲に協力を仰ぐ

  • まず近くにいる人に尋ねます。周りに聞ける人がいないのなら、電話などで上司に相談(20代 女性)
  • 少しでも行き詰ったらすぐに上司に相談し指示を仰いでいる。結果として在宅勤務を認めてもらったり、業務量を調整してもらったりして、とても助かっている(30代 女性)
  • 上司へエスカレーションしつつ、業務知識が必要ない仕事は極力別の人に振る(50代 男性)

1位は「周囲に協力を仰ぐ」でした。

知識が足りなかったり仕事量が多すぎたりするときには、周囲を頼ることで事態を打開できるかもしれません。

困ったときに経験者を頼ることで、実践しやすい対処法が見つかることもあります。

オリジナルの対処法を編み出すよりも、経験者に相談するほうが効率的です。

一方頼りになるのは経験豊富な年長者・先輩だけではありません。

「優秀な部下に仕事を任せる」「ITについては若い人に聞く」など、年下や部下を頼っている人もいました。

「できない自分が悪い」「ひとりでやらなければ」と思い込まず、周囲を頼ってみましょう。

2位 休んでリフレッシュする

  • 集中力が切れる前に休憩をはさむ(20代 女性)
  • 少しだけ休んで、リフレッシュしてから頑張る(30代 男性)
  • 調子が出ないまま仕事をしても、生産性が低いまま仕事をすることになるので、早めに終わるようにしています(40代 男性)

2位は「休んでリフレッシュする」です。

仕事の合間に休憩をはさむパターンもあれば、当日分の仕事を終えてからリフレッシュしたり、休暇を取ったりする人もいました。

リフレッシュする具体的な方法は、仮眠、飲食、趣味などです。

休んで気分を変えることで集中力が回復し、前向きに仕事できるようになることも多いですね。

集中力が続かなかったり、疲労が溜まっていたりする場合に効果がありそうな対処法です。

3位 知識・スキルを伸ばす

  • 業務外でスクールに通い、スキルを身につける(20代 女性)
  • 業務を効率よく行えるように、パソコンのスキルアップを行う(30代 女性)
  • 得意分野でも常に情報をアップデートする(50代 男性)

3位に入ったのは「知識・スキルを伸ばす」でした。

知識や経験が足りなくて自信がなく、仕事がうまくいかない場合に試したい対処法です。

スキルアップすることで仕事の質が向上したり、スピードが上がったりします。

できることが増えるとモチベーションも上がり、社内での評価が高まる効果も期待できます。

4位 考えすぎない

  • 仕事のことを考えすぎると緊張して失敗するので、あまり考えないこと(20代 女性)
  • 自分に解決できないことであれば、放っておきます(30代 男性)
  • 他人は変えられないので、諦める(40代 女性)

「考えすぎない」が4位です。

「転職したばかり」など、仕事がうまくいかない原因の中には、時間が解決してくれることもあります。

また「同僚がミスする」「人間関係が悪い」など、自分の力だけでは解決できない問題もあるでしょう。

自分の力で解決できないときは、考えすぎないようにする人も多くなっています。

考えすぎると焦ったりイライラしたり、あるいは落ち込んだりしてしまうからですね。

タイミングと状況によっては、「うまくいかないこともある」と割り切ることも大切です。

なお「解決できない問題が深刻で、心身の健康に悪影響を及ぼす」「割り切ろうにも割り切れず、負担が大きい」という場合には、転職や異動も検討してみましょう。

5位 プラス思考を意識する

  • 落ち込まずに、どうしたらうまくいくかを考える(20代 女性)
  • 新しい仕事を覚えるチャンスだと、前向きに捉える(30代 男性)
  • できるだけプラス思考でいられるように、「今の状況は自分にとっての成長チャンス」と捉えるようにしております(40代 男性)

5位は「プラス思考を意識する」でした。

トラブルが起きても、ポジティブに考えることを心がけている人も。

例えば短納期の仕事が来たときには、どうやったら効率化して期日までに仕上げられるだろうと考えられます。

トラブルや難しい仕事を乗り超えたら成長できると考えるのも、ポジティブですね。

ポジティブな行動を心がけることで、周囲から「自信をもって生き生きと仕事しているな」と思われ、好印象を与えられる効果も期待できます。

6位 周囲とのコミュニケーション

  • 上司とご飯に行くこと(30代 男性)
  • コミュニケーション不足だとやはりミスが増えて、仕事がうまくいきません。組織は人間関係で成り立っていますので、普段から暇なタイミングで従業員同士の雑談などをしておくことは、かなり重要だと思います(30代 女性)
  • 上司となるべくコミュニケーションを取るようにしている。知識をもっている人と仲良くしたりして、すぐ教えてもらえる環境をつくる(40代 女性)

「周囲とのコミュニケーション」が6位でした。

普段から上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取り、困ったときに助けてもらいやすくしている人も多くなりました。

周囲に協力を求める際も、そもそもの人間関係ができていないと頼りにくいですよね。

また仕事の進捗状況などをこまめに職場内で共有しておくことで、別のメンバーが懸念点やミスに気づき、助けてくれるかもしれません。

自分が頼りやすいだけではなく、相手からも頼られやすい関係を築くことで、お互いにフォローでき、職場全体の仕事が進みやすくなるのではないでしょうか。

7位 仕事を効率化する

  • 効率よく作業できる方法を調べる(20代 女性)
  • とりあえず落ち着くために深呼吸して、冷静に優先順位を考えてから手をつける(30代 男性)
  • 段取りよくできるよう、まず机の上を整理し、資料を物件ごとにまとめる(50代 女性)

7位は「仕事を効率化する」でした。

仕事量が多いときや、自分は要領が悪いと感じるときにできる対処法です。

具体的には「ToDoリストをつくる」「優先順位をつける」「仕事をルーティン化する」などが挙げられました。

デスク周りやオフィス収納の整理なども、効率化につながるかもしれません。

仕事の全体像やゴールを把握しておくことも、効率的な業務手順を考えるために大切です。

また、パソコン業務の場合、仕事効率化を目的としたツールも多数存在します。

ツールに興味がある方は、「なぜ仕事効率化ツールが必要?ツールを目的別に20個紹介!」の記事が参考になるのでチェックしてみてください。

8位 目の前の仕事に集中する

  • ひとりひとり丁寧かつ真摯に向き合って仕事をする(20代 男性)
  • とりあえず目の前にある仕事から片付ける(40代 女性)
  • やる気が出なくても、とりあえず目の前にある仕事をこなすようにしています(50代 女性)

8位は「目の前の仕事に集中する」でした。

「やる気が出ない」「プライベートで心配事がある」「周囲が気になって気が散る」などの場合に効果的な方法です。

やる気が出ないときでも、作業を始めると気分が乗ってくることもあります。

反対に「苦手だから」「やる気が出ないから」と後回しにしてしまうと、やることになったときに焦りなどからミスをして、苦手意識が強くなってしまうかもしれません。

また「同僚との成績差」「家族や恋人とケンカしたこと」などをできるだけ考えずに集中することで、焦りやイライラが減り、ミスも減ると期待できます。

ワンポイントアドバイス

仕事がうまくいかない時は、切り替えも大切です。

同じことばかり考えていると、いい対策案も思い浮かびにくくなってくるからですね。

仕事がうまくいかないときに、「休憩する」「ひとまず違う仕事する」などしてみてください。

その後、元の仕事に戻ると、先ほどまでは見えていなかったことが見えてきたり、急にいいアイデアが浮かんだりすることも。

さらに、「失敗してもどうってことない」「人は人、自分は自分」など、ポジティブに考えるようにしましょう。

自分の考え方次第で仕事のモチベーションも変わってきます。

うまくいかないことが続くと、心身ともに疲弊していくものです。

まずは自分でできる対策方法を考え、それでも改善するのが難しい時には、同僚や先輩に相談するなどして一人で抱え込まないようにしましょう。

仕事がうまくいかない場合のNG行為

仕事がうまくいかないからといって、次のような行為はNGです。

仕事がうまくいかない場合のNG行為についての画像

なぜNGなのか詳しく解説していくので、参考にしてください。

私生活でも仕事のことを考えてしまう

私生活でも仕事のことを考えるのはやめましょう。

ずっと仕事のことを考えていると、休まる時間がなく心身ともに疲れてしまうからです。

仕事がうまくいっている時でもうまくいっていない時でも、プライベートとの切り替えは大切です。

特に仕事がうまくいっていない時は、ネガティブな思考になりがちであり、イライラして家族や恋人に当たってしまい仲が悪くなってしまうなんて可能性も。

仕事も私生活もうまくいかなくなってしまっては、心を休ませるときがなくなってしまいます。

私生活では仕事のことを考えないようにし、好きなことや趣味を楽しみ、睡眠もしっかりとるようにしましょう。

自分を責めたり他人のせいにする

仕事がうまくいかないからといって、自分を責めたり他人のせいにするのはやめましょう。

自分を含め、誰かを責めても何の解決にもならないからです。

「あの人はできるのに私はこんなこともできない」「あの時どうしてミスしてしまったのだろう」など、仕事がうまくいかないことを自分の責任だと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

反省するのは大切なことであり、反省することで成長することもありますが、必要以上に自分を責めすぎると、どんどん気持ちは落ち込んでいってしまいます。

また、「仕事がうまくいかないのはあの人のせいだ」と思うこともあるかもしれません。

確かに、うまくいかない原因が自分や他人にあったとしても、大切なのは「どうすれば仕事がうまくいくようになるか」の改善策です。

ネガティブなことばかりを考えてしまうこともあると思いますが、仕事がうまくいかない時こそ、あえて前向きに考えるようにしましょう。

仕事のことを考えないように何かに依存してしまう

仕事のことを考えないように、何かに依存するのはNGです。

例えば、「飲酒に走る」「暴飲暴食」「賭け事」などですね。

健康を害してしまったり、思った以上に時間やお金を消費してしまうからです。

お酒を飲んでいるときや賭け事をしているときは、仕事のことを忘れられるかもしれませんが、その場限りのこと。

その後「飲みすぎてしまった」「大負けしてしまった」と、さらに自己嫌悪に陥ってしまうこともあり得ます。

お酒や賭け事など、適度に楽しむのは問題ありませんが、落ち込んでいるときは度を越してしまうこともあるでしょう。

仕事がうまくいかないこと以外に、悩み事を増やさないためにも、何かに依存して仕事のことを考えないようにするのはやめてください。

ワンポイントアドバイス

どこかに行ったり、何かをする気にならなくても、あえて外出してみるのもおすすめです。

家に閉じこもっているとイヤでも仕事のことを考えてしまい、NG行為をしてしまうことがあるからです。

最初は気分が乗らなくても、出かけることで気分転換になり、帰ってきたときにはスッキリとしているかもしれません。

自分の好きなところに出かける、景色のいいところに行ってみるなど、仕事がうまくいっていない時は「あえて出かけてみる」を実践してみてはいかがでしょうか。

どうしても仕事がうまくいかない場合の選択肢

自分なりに対処法を試してみたけれど、それでも仕事がうまくいかない時もあるかもしれません。

どうしても仕事がうまくいかない時は、次のことを選択肢に入れることを考えてみてください。

どうしても仕事がうまくいかない場合の選択肢の画像

それぞれを詳しく解説してきますね。

長めのリフレッシュ休暇を取る

どうしても仕事がうまくいかない時は、長めのリフレッシュ休暇をとってみましょう。

いったん仕事から離れることで、疲れやストレスが解消でき、客観的に自分を見られる機会にもなるからです。

休暇中は、旅行に行ったり家族とゆっくり過ごすなど、リフレッシュできることをするのがおすすめ。

ゆっくり休んだ後は、「今の仕事は続けられるのか」「今後どうしたいのか」など、自分のキャリアプランについて考えてみましょう。

さらに家族や友達に相談してみると、自分では思い浮かばなかった考え方が聞けるかもしれませんよ。

異動願を出す

2つ目の選択肢は、異動願を出すことです。

自分の努力ではどうにもならないこともあるからです。

「誰とも関わらない仕事」はないに等しく、少なからず他人の影響を受けてしまうのは仕方ないこと。

ただ、他人が原因でうまくいかないことが続くと、モチベーションは下がってしまい、ストレスも溜まってしまいます。

また、仕事内容が自分に合っていないため、仕事がうまくいかない可能性もあります。

他の部署の方が自分の良さが活かせる場合もあるので、どうしても仕事がうまくいかない時は、ぜひ部署異動も選択肢の一つに入れてください。

転職を考える

最後の選択肢は、転職を考えることです。

職場自体が合っていない場合もあるからです。

転職することで、新たな気持ちで仕事に取り組めるようになるのが一番のポイント。

ただし、仕事がうまくいかないからといって、原因を追究しないまま勢いで会社を辞めてしまうと、転職してからも同じことを繰り返してしまう可能性があります。

「転職」は最終手段だと考えるようにし、「転職癖」が付かないように注意が必要です。

本気で転職を考えたときには、転職に詳しい転職エージェントを利用するのもおすすめですよ。

ワンポイントアドバイス

どうしても仕事がうまくいかない時は、まず環境を変えてみるのがおすすめです。

心機一転することで、よりよい改善策を考えられる可能性が高いからです。

仕事を辞めてしまうのは簡単ですが、後々後悔することもあり得るので、リフレッシュ休暇→異動願→転職の順番で考えるようにしてください。

うまくいかなくても必ず解決策はあるものです。

自暴自棄にならずに、いろいろな選択肢を視野に入れてみてください。

調査結果に対して田中よしこ氏からの総括コメントを紹介

職種や年齢を問わず、多くの人が仕事がうまくいかないと感じた経験をおもちでしょう。

仕事がうまくいかない原因としては、大きく分けて「人間関係」「仕事内容や仕事量に対する能力不足」「体調不良」があります。

原因に応じた対処法を試すことで、仕事がうまく回るようになるかもしれません。

仕事がうまくいかないことは誰にでもあります。

自責思考は原因の特定に役立つこともありますが、過度に自分を責めていると、焦りや不安からますます仕事がうまくいかなくなることも。

過度に自分を責めるのではなく、原因がわかったら気持ちを切り替えて、前向きな対処法を考えてみましょう。

最後に監修者の田中よしこ氏から、調査結果に対しての総括コメントをいただきましたので紹介します。

田中よしこ氏
田中よしこ氏からの総括コメント

この調査結果から、多くの人が仕事の中で悩みや挫折を感じていることが明らかになりました。私のところにも多くの方が仕事や人間関係の悩みで相談に来られていますが、悩んでいる時は自分を責めたり、自分以外の人たちと比較しがちです。

ですが調査の結果から分かるように、あなたの悩みは9割以上の人たちが経験済み。まずは、誰でも一度は通る道なんだと捉えていただきたいのです。

仕事に行きたくないと感じる、失敗することがある、人間関係もうまく行かないことがある。これらは当たり前のことで、この経験を超えると生きやすさが身に付き、成長できる、そして次に同じようなことが起こった時は経験済みのものは自分で対処できる。

こういった乗り越えた後のメリットを自分に教えてあげると、今の辛い状況とその先をセットで見る視点で現状をとらえることが可能です。

仕事は社会とつながり、自分自身を成長できる貴重な体験ができる場所でもあります。辛い気持ちも認めつつ対処方法も身に着けてあげましょう。